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わたしが今までに投下したプラスのまとめ
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このん @knn_x

ほとんど意味を成していない合わせ目に、指先しか見えない袖口。―わたしは今、遙のシャツを着せられてそして彼の膝の上にいるのだけど。さっきから頬は火照るばかり。 #Freeプラス 「…おまえ、えろい」ぽつりと呟きながら腰に回してきたその手だって啄ばむようなキスだって…そう、なのに。

2013-11-13 17:50:37
このん @knn_x

どうやら今日は練習がより大変だった模様。めったに疲れを見せない遙が今にも寝そうな顔をしていて。持ってきたタオルケットをかけてあげようとしたところ、ぎゅうっと抱きつかれる。 #Freeプラス 「…つかれた」充電、とわたしの首元に顔を埋めた彼の頭を。包み込むようにして抱きしめ返した。

2013-11-09 20:36:28
このん @knn_x

凛はきっと、めんどくさい彼女はきらいに違いない。それを分かっていたからこそ、今までやってこれた、のに。 #Freeプラス 「…泣きたいなら泣けばいい」ただし、俺の前だけにしろ。―ぐ、と顔を彼の胸元に押しつけられて。いささか乱暴だったけれど、これは凛なりのやさしさなんだろう。

2013-11-07 16:14:24
このん @knn_x

!似鳥くんから見た凛くんと彼女のおはなし !せつなめです  あのひとの話をする松岡先輩は、いつもどこか嬉しそうでしあわせそうで。…ほんとうにだいすきだったんだろう。あえて先輩風に云うのならば、〝愛していた〟… http://t.co/O307hmr7VV

2013-11-04 17:55:20
このん @knn_x

「あ、ばいばーい!また明日ねっ」―放課後。クラスの子たちに挨拶をしたあと、一緒に帰るべく遙に声をかけたらむすっとした顔をされて。訳が分からないままいると、手を引かれ廊下の壁に押しつけられる。 #Freeプラス 「…他の奴に笑顔振りまけるな」―むかつく。俺だけに見せてればいいだろ。

2013-10-30 08:07:36
このん @knn_x

―女の子は恋をすると可愛くなる。どうやらそれは真実らしい。「ねえ、マコ…どっちのワンピースがいいかな?」ふたつを並べて悩む彼女は本当に可愛くなった。俺ではないその相手に近づくために必死になっている。 #Freeプラス …君が、知らない女の子に変わってゆく。この気持ちは一体、…何。

2013-10-29 22:46:44
このん @knn_x

「凛ちゃん枕変わるとだめなんだっけ」それならうちでのお泊まりやめよっか、と云い始めた彼女。確かに寝れないタイプではあるが―この絶好の機会を逃すわけにもいかない。「…いや、大丈夫だ」「え?でも寝れないんでしょ?」「…枕持ってく」―って。俺必死すぎだろ、かっこわる… #Freeプラス

2013-10-27 01:09:47
このん @knn_x

直感的に、思った。…松岡先輩にはあのひとしかいないと。あのひとがいなくなってしまってはきっと先輩は駄目になってしまうと。 #Freeプラス 「…大丈夫だ似鳥。俺はそんなにヤワじゃねえ」―先輩、それは強がりって云うんですよ。もしそうじゃないのなら、毎晩携帯の連絡待ちなんてしません。

2013-10-24 17:05:58
このん @knn_x

「はるー…すきだよ、」何の気なしにそれを云ってくる彼女に慣れ始めてしまった自分が恐ろしい。…これはきっと日常茶飯事にしてはいけないやつだ。だからと云って、止めさせるつもりもないのだが。 #Freeプラス 「…何度告っても足りないの。どうしたらいい?」なんて、―何だこの可愛い生物は

2013-10-23 19:33:35
このん @knn_x

一ヶ月に一度くるヤツがきた。お腹も腰も痛すぎてつらい。…今日は遙とのお出かけだったのに。 #Freeプラス それもお預けとなりあたしは今布団に包まっている。そばで心配そうに見つめてくる彼には謝罪の言葉しか出なくて。―すると、急に真剣な顔。「…いつか止めてやる。それまでの辛抱だ」

2013-10-22 12:30:34
このん @knn_x

寂しさとは唐突にやってくるものらしい。無性に声が聞きたくなって、気がついたら凛に電話をしてしまっていた。…向こう、明日大会なのに。 #Freeプラス 「…夜遅くにごめんね、」「気にすんな」―お前の声聞いたら、明日頑張れそうだ。ありがとな、って。どうしてこのひとは…こんなに優しいの

2013-10-22 12:25:46
このん @knn_x

久しぶりに彼女の部屋に入った。…心なしか、イルカのものが増えた気がする。前来たときは俺があげたぬいぐるみだけだったような。 #Freeプラス 「…見かけたら買うようになっちゃった」でもいると安心するんだ、…ハルがいるような感じがして。へへ、と照れくさそうに笑う彼女に高鳴る鼓動。

2013-10-21 23:34:34
このん @knn_x

風邪を引いて学校を休んでしまった。そうしたらハルが家に来て、うつしちゃうからと云ったのに聞かなくて。…わたしが寝ているベッドの傍に、彼。 #Freeプラス 「顔…赤い」ぽつりと呟いたかと思えばあの澄んだ碧が目と鼻の先に。―熱あるな。こつんと合わされた額で熱はますます上がる。

2013-10-21 02:18:26
このん @knn_x

「橘くんはすごいよね。…七瀬くんのことなら何でも分かるでしょ」感心したように毎回それを云う彼女。確かにハルのことなら大体分かる。―けれど。「…俺にも、分からないことだってあるよ」 #Freeプラス え、橘くんでもあるのそんなこと。と、驚く君のことが。分かりたいのに分からないんだ。

2013-10-19 17:31:27
このん @knn_x

遙はあんまり、というより全くデレてくれない。彼女からすればもっと甘えた所が見たいななあなんて思ってしまうのだけど。 #Freeプラス それを打ち明けたら怪訝そうな顔をされて。これはまずいと慌てて訂正しようとしたら。「…お前の前ではかっこいい彼氏でいたい」だなんて。反則だよ、ばか。

2013-10-18 23:46:28
このん @knn_x

凛とのキスは辛い。水泳部で肺活量もあるからか、なかなか離してくれなくて本当に窒息してしまいそうな時がしばしば。#Freeプラス ―ほら、今も。流石に苦しくなってきて肩を叩いたけれど、にやりとするだけで口付けは続く。「…そういうお前もいいな」苦しそうなのに、どっかよがってんの。

2013-10-16 17:51:46
このん @knn_x

初恋は実らないとか云い始めた奴は一体誰なんだ、ほんとうに。今すぐ出てこい、…殴ってやるから。 #Freeプラス 「凛、わたしね…あのひとと付き合うことになったの」―どうしてここで例外なんて出てくるんだよ。俺が叶ってねえんだからあいつだって…あいつだって、叶わねえのが筋だろうが。

2013-10-15 19:02:52
このん @knn_x

下で喘ぐ彼女の眼には涙が光っていた、けれど気づかないふりをした。…こうするしかなかったんだと云い聞かせ、そのか細い腰を引き寄せる。 #Freeプラス 「っ、あ…は、る……っ」彼女の躯が弓なりに仰け反って。―いっそのこと一生を縛ってしまおうか。決して離れることが出来ないよう…子を、

2013-10-13 23:13:28
このん @knn_x

彼女の涙が苦手だ。泣かれると何をどうしていいのか途端に分からなくなる。 #Freeプラス 「ハルく、…ん…っ」―その呼びかけごとこの口で飲み込んで。ゆっくり唇を離すと大きな眼をぱちくりさせる彼女。…驚きからか涙はすっかり止まっていた。「え、…えと……」よし、これからはこうしよう。

2013-10-13 09:25:10
このん @knn_x

松岡先輩は夜になると、必ず誰かと電話をしている。その言動からしてどうやら彼女さんの模様。…先輩、ものすごく穏やかな口調や顔になるから。 #Freeプラス 「…また彼女さんとの電話ですか?」「あ?…違えよ、幼なじみだ幼なじみ」―まあ、これからそうするつもりではいるけどな。

2013-10-13 00:12:30
このん @knn_x

学校が違うというだけでこんなにも不安になるものなのか。しかもあっちは共学であいつらと一緒、話題に上るのも自ずと決まってくる。 #Freeプラス 「…でね、そのときハルが―」「そんなにあいつがいいのか」「え?…何云ってるの凛、」「俺以外の名前なんて…口に出すんじゃねえよ」

2013-10-12 20:48:50
このん @knn_x

すきなひとにはすきなひとがいる。…叶わない恋だと悟ってからは自分の立ち位置をよく理解してきたつもりだ。 #Freeプラス 「橘くん、いつも本当にありがとね」その笑顔が見たくて相談相手なんていう惨めなものをずっと続けてきた。この時だけは…この子を。独り占めできる様なそんな気がして。

2013-10-12 00:19:07
このん @knn_x

今日も残業。終電をぎりぎり逃しどうしたものかと頭を抱えていると、携帯の画面に彼の名前。「…凛?」『やっと出たな』「あ、ごめん…残業してた」『だろうなと思った。…電車、もう無えだろ』頷けば後ろ見てみ、なんて。―振り向くとそこにはだいすきな彼の姿。「…迎えにきたぜ」 #Freeプラス

2013-10-11 16:22:44
このん @knn_x

此れは絶対に叶わぬ恋だ。…否、決して叶ってはならない恋だ。一国を治める王と何も持たぬ平民とでは余りに身分が違い過ぎる。 #Freeプラス 「もう…止めにしましょう凛さま。貴方の顔に―泥を塗りたくはないのです」「…だったらこんな肩書き捨ててやる」―お前が手に入らねえって云うならな。

2013-10-10 23:34:17
このん @knn_x

寂しいと口に出すのは違う気がしてた。どうしても重い彼女になってしまうような印象があったから。―なのに。 #Freeプラス ある日、言葉よりも先に涙が出てしまった。「…どんなことでも受け止めてやるから、これからはちゃんと云え」いいな?と抱きしめながら云う遙の優しさで、また涙が滲む。

2013-10-10 15:48:55