手のひらを太陽に

“時は早く過ぎる 光る星は消える  だから君は行くんだ微笑んで” 2013年10月15日
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七歩 @naholograph

つかこんな日がくることはなんとなくわかってた。顔を取り替えても力が出ない。とうとう魂がちぎれてしまった理由を、けれど僕は知っている。僕の体を揺さぶるみんな。泣いたり叫んだり。ごめんね。みんなに任せて大丈夫だとわかったんだ。だから眠る。世界はみんなにお任せするよ。#twnovel

2013-10-15 15:29:45
さることながら @sarukotonagara

ンが好き。特に食パン。紳士的な四角。柔らかな包容力。#twnovel 君が真っ赤な目をしてパンをたくさん買ってきた。アンパン、食パン、カレーパン、イチゴジャム、バター、チーズ、メロンパン、ロールパン…。2人でたらふくパン。明日は昼にラーメンを食べよう。夕食は天丼、その次は…

2013-10-15 15:46:39
七歩 @naholograph

は中身はいつもあんこってわけじゃなかった。チョコの日もあれば高菜の日もあったって知らなかったでしょ。わからなかったでしょ。中身がちょっと変わったところで、僕は変わらず僕だった。美味しい時もそうじゃない時も。だから大丈夫。腐らなければ、きっと美味しくなれるはずさ。#twnovel

2013-10-15 15:52:20
下書き保存5分放置 @5min_blank

が正義かは知らない。何が悪なのかもわからない。それでも、この拳を振るえば、痛いことはわかる。痛みを与えるのが正義なのか。餓える人を前に、拳を握ることが正しいのか。知らない、わからない。でも、君を、助けたい。ただ、それだけなんだ。 #twnovel

2013-10-15 15:55:55
飛鳥@もちたぬき @kazesoratta

に出会えば皆笑顔になるらしい。どんな魔法を使っているのだろうか。昔から伝わる異国のおとぎ話に男は胸を膨らませた。「きっとお腹も膨れるわよ」くすくすと笑う女が差し出したのは一冊の絵本と丸いパン。男は首を傾げ、絵本を広げた。「なるほど、これは素晴らしい魔法だ」 #twnovel

2013-10-15 16:07:52
七歩 @naholograph

はきっとフツウに生きてるだけなんだろう。けれどもそれは僕らのふつうとあまりに違うものだった。いつしか君は悪者にされていたね。僕らと君と。違う普通を曖昧に両立させるためにはただ戦うしかなかった。けれど。#twnovel 例えば君のお腹が空いたら僕は君にもパンをあげる。さ、お食べ。

2013-10-15 16:20:49
まあぷる @nemu_tatibana

うしたんだ? 今日は悪いことしないのか。そんな悲しそうな顔で空を見上げて。そうか、君にも心はあるんだな。じゃあ、休戦ってことで今日はパンを食べに来ないか? 皆もう集まってるよ。僕らを生み出してくれた偉大なお父さんは旅立ってしまったけれど、これからもよろしくね。#twnovel 

2013-10-15 16:36:47
みじん子 @000plankton000

しい空気に包まれて、誰ものでもない涙が流れた。このままでは海になってしまうかもしれない。ふと、彼は今頃どうしているのか考える。窓の外で黒い触覚が二つ、はみ出て揺れていた。こっそり窓辺に小さな花を置いて帰っていく。君がいつも通りだったら、僕も泣かなくて済んだのに。#twnovel

2013-10-15 16:54:55
まあぷる @nemu_tatibana

様はいつも悪いことばっかりしてきた。ヤラレ役なんてそんなもんだし、それで子供たちが喜んでくれるなら構わねえし。でも、今日は悲しくて空を見てたらアイツが迎えに来た。俺らを生み出してくれた偉大なお父さんの旅立ちをにぎやかに見送るんだとさ。仕方ねえ。行ってやるか。#twnovel

2013-10-15 17:02:17
【垢停止】 @pp26gmp

義ってなんだろう。正しい生き方ってなんだろう。見つからない答えを探そうと躍起になっていた。 #twnovel 「お食べ。お腹がいっぱいになると、元気になれるよ」優しく笑ってパンを差し出したあの人に、私は泣きながらありがとうと言ったのだった。

2013-10-15 17:13:31
かみたか さち @kamitakasachi

#twnovel んだ。膝から血がいっぱい出た。だけど、すぐに飛んできてくれる君はもう居ない。そう思ったら、痛いのとは違う涙が出た。僕は、泣きながら足に力を入れた。一人で立った。その時ふわりと、君の匂いがした。あ、そうか。君は居なくなったんじゃない。居るんだ、僕の中に。永遠に。

2013-10-15 17:20:57
添嶋譲 @literaryace

ムラさんとヤマザキさんは二人で並んであんパンを食べます。シキシマさんに教えてもらったパン屋で買ったものです。ベーカリージャムはおじさんが亡くなってしまったので、もう食べることもできません。三人はおじさんの子どもの愛さんと勇気さんにお礼を言います。またいつか。 #twnovel

2013-10-15 18:09:58
白魚 京 @kujira_46

い。苦しい。助けて。暗闇の中をもがいていた。前も後ろもわからず、怖くて立ち止まってしまった。そこに差し出された暖かな手。握られた小さなカケラ。口に含むと優しい甘さが広がり、辛も苦も消えていた。 #twnovel 背中を押してくれたのは、愛と勇気と。ありがとう。みんなのヒーロー。

2013-10-15 19:01:54
高山 環 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕(宝島社文庫)」より発売中 @Takuya11

#twnovel ンパンマンは不死身だ。頭を変える事で永遠に生きられる。ジャムおじさんが老衰でバタ子さんも亡くなった。頭を交換できず彼の頭はボロボロに。ついにアンパンマンが臨終の時を迎えた。たくさんのキャラが集まる中で彼は最後の言葉を呟いた。「ぼ、僕、パトロールへ行って来ます」

2013-10-15 19:15:15
楠樹 暖 @kusunokidan

#twnovel がつくと荒涼とした場所に居た。俺は死んだのか?ここは地獄なのか?食べ物を探し歩いたが何も無い。ひもじい。生前、人を騙してきた報いなのか。「お腹が空いただろ?これをお食べ」不思議な老人に貰ったアンパンでお腹が満たされると、こんな地獄でも天国のような気分になった。

2013-10-15 19:49:27
ドーナツ @donut_no_ana

#twnovel の気配がした。まだ風は乾いたまま、空の一角が輝いている。布がはためく音がして軽やかに天へ昇っていく何者かの影。確かめようと目を凝らしても遠くてよく見えない。ぼくは言うべき言葉があるように思えた。だが、声にならなかった。パンの焼ける匂いが湿りかけた空気へ満ちる。

2013-10-15 20:33:48
七歩 @naholograph

ンを半分こしてあげる。一個のパンはどこまでもずっと永遠に半分こできちゃうよね。気がつけばとても小さくなって誰の空腹も満せない。だけどいいよ。半分こしよう。君が、僕が、笑うためにはきっと一個より半分こだ。笑ったら一緒にパンを作ろう。お腹までいっぱいになっちゃおう。#twnovel

2013-10-15 21:52:17
粉々。 @konako_san

#twnovel ぁに簡単さ、紙とペンさえあれば誰の元へもやってくるさ。特別難しいパーツがないから誰にだって描ける。誰かがそう言ったを今でも忘れない。確かにそいつは絵心なんてまるでない私でも容易に描くことができた。だからきっと大丈夫、ヒーローは永遠だ。

2013-10-15 23:55:51
ジュン @jun50r

#twnovel の日、アンパンマンがピンチになっても、新しい顔は届きませんでした。「ジャムおじさんは?!」「それが…何度も作り直しては溜息をついてるわ。アンパンマンじゃなくて、優しそうなおじいさんの顔を…」それを聞いたバイキンマンは、なぜか素直に攻撃をやめ、帰って行きました。

2013-10-16 00:00:04
白田 @shirota_yama

に出会ったとき私は泣いていた。黙って差し出されたまん丸のアンパン。色気も何もないその慰めに涙が止まったのを覚えている。別れ際に聞いた彼の名が唯一無二のヒーローのものだと知ったのは最近のこと。あれ以来、落ち込んでアンパンをかじる度、彼の優しさがそっと背中を押す。#twnovel

2013-10-16 10:28:13
七歩 @naholograph

ってきたヒーローは何もできなかった。僕と一緒にオロオロしてる。敵から隠れてこれ食べてって、パンをちぎってヒトカケくれた。小さな背中。庇われて食べるパンはことのほかおいしかった。#twnovel あれから困ると彼を呼ぶ。解決しないと分かっているのに、お茶を淹れて、空を見上げる。

2013-10-16 10:37:52