【毒を吐きたい症候群】(via為末大)

爲末大 Dai Tamesue　熟達論発売中 @daijapan

おはようございます。今日は【毒を吐きたい症候群】について

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子供達とふれあっていると、時々こちらをからかったり、走ろうと言うと”走りたくないし”と言ってやる気の無さをアピールする子がいる。でもよく観察していると、それらはあくまでアピールであって、他者の反応を常に求めているように見える。

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大人を眺めてみても実は子供とそんなに変わらないのではないかと思う。自分自身を眺めてみても何か満たされない気分で世の中の反応が欲しい時、毒を吐く。毒を吐く対象ではなく、まず先に自分の満たされなさから対象を探しているように思う。

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本当は他人を褒める事も、けなす事も大して違わない感情から来ている。途中から学習して、負の感情が湧き出る所をぐっとこらえて素直になろうとする人もいる。あいつなんて大した事無いと言いたい所を、羨ましいなあと素直に言えたかどうか。

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他人を十分に肯定できる人は、その前に自分自身に自信がある。自信がある人は他人に十分に肯定されている、されたからではないかと思っている。毒を吐く人たちは同じ種類でなぜか溜まる。疎まれや恨みや満たされなさは連鎖してなかなか抜け出られない。

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【終わり】毒を吐く人は、吐かないという事ができない。常に何かがあふれている。あふれているのは満たされない欲求からくる助けの声なのだけれど、その声の出し方が疎まれ、他人を遠ざけ、そして次第に孤立していく。