恋するパンデミック
- yakitatehotate
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1.君はあの日、ゾンビに噛まれた。私に告白した数時間後の話だ。突如として現れたゾンビ達、私達は逃げた。ゾンビに噛まれた人はゾンビになっていった。君もいずれはゾンビになるだろう。けれど安心して、君と私はずっと一緒だ。
2013-10-18 02:53:012.私のアパートに逃げ込んだ。どうやらゾンビには扉を開ける知性は持ち合わせていないようだ。これは都合がいい。考えてみれば君を私の部屋に連れてくるのはこれが初めてだ。片付いてはいるものの少し恥ずかしい。
2013-10-18 02:53:153.君が少し苦しそうにしている、時折吐き気も催しているようだ。力のない笑みを浮かべつまらない冗談を言ってくる。愛想笑いで返してやった。無理すんなバカ。さて、ここからどうしようか。幸いにも途中のコンビニから保存食や水類はしこたまいただいてきた。ありがたや
2013-10-18 02:53:214.暫くは食う寝るには困らない。ゆっくり考えようと腰を降ろした時だ。君はとんでもない事を言った。殺せだ。取り敢えずビンタをしてやった。グーで。あまりにも悲しくて私は泣いた。何故幸せになれそうだったのに引き離されなければならないのか。この世の中の不条理な部分を心底恨んだ
2013-10-18 02:53:295.心底恨んだ後は殺さずにどうするかを考えた。君には悪いが君を騙す事にした。こんな状況だ、そして男女二人きりだ事に及んだ。気持ちいい訳ではなかったが何だか幸せだった。君もきっと同じ気持ちを感じただろう
2013-10-18 02:53:356.君と話し合い最終的にはギリギリまで君と過ごし本当に危なくなったら殺すか身動きを出来なくしてほしいとの結論に至った。それから程なくして君はゾンビになった。家にある紐で君の手足を結び床に固定した。咎める大家さんもいないので平気で床に穴を開けられる。
2013-10-18 02:53:527.穴に金具を差し込み紐をそこに固定した。床に貼り付けにされたゾンビの君を眺めて過ごすことにした。ゾンビになってもずっと一緒だ。それから私が主導権を握る形で毎日気が向けば事に及んだ。やることがないからヤッているのだ。うまい
2013-10-18 02:53:418.ゾンビになっても生殖器官はしっかりと反応しているあたりまだ生きているのかもしれないと思った。そんな事はなかった。数日経った日の朝僅かな異臭に気づいた。君、少し腐ってない?鼻を近づけひくつかせる。くせぇ
2013-10-18 02:54:029.まあいいや、その日も食べて事に及び寝た。それからいつもと変わらぬ日々を過ごしていたのだが、ある日彼から出た精液を見ると蛆が湧いていた。私の中で蠢いていてキモい。もうこりゃ本格的にダメだと悟った。取り敢えず食事を摂った
2013-10-18 02:54:0910.心の準備は多少なりとも出来ていたつもりだがやはり少し怖い。うっし、と女性らしくない気合を入れいざ君に倒れ込む。当然ながら噛まれる。これで君との仲間入り、ずっと一緒だ。 しかしな、覚悟していたとはいえ 「いてぇ…」
2013-10-18 02:54:22一航戦赤城 ∧∧ ( ・ω・) _| ⊃/(___ / └-(____/  ̄ ̄ ̄ 寝ます! <⌒/ヽ-、___ /<_/____/
2013-10-18 01:56:09