【ゲームパロ】龍アリで魔の島パロ

胸がすっきりしないお話です。
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パンツ鳥 @niichmmo

@kumakiti99 不老不死の魔法をかけられたアリババ君が眠ったまま起きなくて、目を覚まさせるには殺すしかない。殺すその一瞬だけ目が覚めるっていうパロを書きたいって思っているんだけど、需要ってあるかな?

2013-10-20 23:32:03
パンツ鳥 @niichmmo

@kumakiti99 ちなみにこいつのパロだよ~。http://t.co/tj3JJzmIaC 殺せばいい!ってセリフの所がツボで悶えている~~。

2013-10-20 23:34:40
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パンツ鳥 @niichmmo

頭の中で組み立ててるパロがややこしくて困る~~。助けてくれと呼びかけられる夢に悩まされる白龍が、夢で見た風景の絵を見てその場所を訪ねる。その途中で出会った同じように夢に悩まされているというアリババと一緒に旅をすることになる。

2013-10-20 23:36:28
パンツ鳥 @niichmmo

アリババには過去の記憶がなかった。頼りになるのは夢の中の風景だけ。奇妙な縁を感じて白龍はアリババとその場所を訪ねる。

2013-10-20 23:37:42
パンツ鳥 @niichmmo

夢で見た場所はすぐそこだった。けれども、その島は魔の島と呼ばれ、船で近づくと嵐が起こり人を拒むという。途方に暮れた白龍とアリババが酒場で情報を聞いて回っていると、一人の老人がアリババの顔を見て驚いたように席を立ちあがった。

2013-10-20 23:39:43
パンツ鳥 @niichmmo

老人は青ざめた様子でアリババを見ていた。顔見知りですか?いや、俺にはわかんないから…。そう言っておもむろにアリババは老人に近づいた。俺のことを知っているんですか?…おまえ…サルージャか……??はい、俺はアリババ・サルージャですけれど…。困惑したようにアリババは言葉を紡ぐ。

2013-10-20 23:43:27
パンツ鳥 @niichmmo

その様子を白龍は隣で見ていた。老人の様子はどう見ても尋常じゃない。きっとアリババの失われた記憶のことも知っているのかもしれない。話を聞かせてほしい。そう申し出ようとしたその瞬間、老人は思いつめたようにアリババを見上げた。わしのことを覚えてないか?わしだ。――だ。(誰にしようかな)

2013-10-20 23:50:18
パンツ鳥 @niichmmo

ただアリババは老人の言葉に首を振った。がっくりと掴んでいた手を離す老人。そうだ、な。あり得る筈がない…。落ち込む老人に、白龍とアリババは事情を話した。アリババには過去の記憶がないこと。そして、自分達の目的も。あの島に行きたい。助けてくれと夢を見ているんだ。

2013-10-20 23:54:06
パンツ鳥 @niichmmo

その話を聞いて老人はしばらく考え込んだ後、明日もこの酒場に来てくれないか。話をしたい。けれども時間が少しばかり欲しい。と。何かしらの手がかりが得られるなら、と白龍とアリババは老人の申し出を了承した。

2013-10-20 23:56:00
パンツ鳥 @niichmmo

翌朝、人気のない酒場に行けば老人が待っていた。あの島に行く方法はある。わしが船を出そう。その代わり、手伝ってほしいことがある。と。50年前に起きた船の事故――それは魔の島に巣くう魔導士が引き起こしたことだと老人は話す。

2013-10-21 00:00:59
パンツ鳥 @niichmmo

老人はその魔導士をどうこうするという話をしなかった。ただあの島に自分も連れて行って欲しいと頼んできた。 白龍とアリババはその話を聞いて疑問に思いつつも、老人の申し出を受け入れた。

2013-10-21 00:03:12
パンツ鳥 @niichmmo

出発はすぐに決まった。妙な胸騒ぎを感じながら白龍はアリババを振り返った。記憶はまだ思い出してはいないんですよね。確認するように聞けば、アリババは頷いた。うん。あのじーさんに会って思い出すかなって思ったんだけど、何も思い出せなかった。そうですか…。

2013-10-21 00:04:55
パンツ鳥 @niichmmo

アリババの言葉にどこか安堵している自分がいて、白龍は自嘲した。何を今から怖気づくことがあるんだろうか。ここで事を成せば、長年悩まされてきた夢から解放されるじゃないか。きっとアリババ殿も記憶を思い出すに違いない。思い描いた青写真は綺麗なはずだった。それなのに不安に揺らぎそうになる。

2013-10-21 00:07:07
パンツ鳥 @niichmmo

着いたぞ。島は名前の通り魔物が巣くい不気味な様相を呈していた。魔物を追い払いながら白龍達は奥へと進んでいく。不思議と夢に見た光景と全く一緒だった。そのせいか白龍達はその島の最深部へとすぐに、辿りついた。

2013-10-21 00:08:33
パンツ鳥 @niichmmo

島の奥は薄暗い部屋だった。壁には本棚に書物が並べられ、怪しげな薬品類が散乱している。 魔導士は白龍達が来ると思ってはおらず嫌そうに顔をしかめた。何故来たのか、どうやってここに来たのか、と。ソレに対して白龍は50年前の生き残りが連れて来てくれた、と答える。

2013-10-21 00:14:56
パンツ鳥 @niichmmo

そう言えば、魔導士は老人――かつての船の船員に嵐を避ける魔法をかけていたことを明かす。そのついでに、部屋の端を指さして、笑った。視線を向ければ眠ったまま動かない幾人もの人が横たわていた。不老不死の研究。その実験に使われた50年前の事故の船員は年も取らずしかし眠ったままだと明かす。

2013-10-21 00:19:43
パンツ鳥 @niichmmo

それ以来そいつらは老いもせず眠ったままだ。心地よく眠ったままな!そこまで話を聞けばあまりの横暴に白龍は手にした槍を震わせていた。めざめさせる方法はないのか。そう問えば、魔導士は笑って答えた。 殺せばいいのだ!死の瞬間、その一瞬だけ目を覚ますぞ!

2013-10-21 00:24:55
パンツ鳥 @niichmmo

他に方法はないのかとくい下がろうとした時、一歩、アリババが魔導士に向かって歩を勧めた。ようやく思い出したよ。どうして俺がここに来たのか、呼び寄せられたのか。……アリババ殿?眠ったままが幸せなもんか。終わらない夢を終わらせるために俺はここに来たんだ。

2013-10-21 00:28:23
パンツ鳥 @niichmmo

剣を振れば魔導士は取り合う様子もなく霞みのように消えていった。目を覚まさせる方法はこの50年探したさ。それでも見つからなかった。と言い残して。 白龍とアリババは老人が付き添っている眠ったままの船員たちを見下ろした。その一人が、アリババとうり二つだった。

2013-10-21 00:35:38
パンツ鳥 @niichmmo

これ…は。どうゆうことなのか、と口にはできなかった。アリババが眠ったままの彼を見下ろすその眼差しが静かに語っている様な気がしたから。 俺達の旅もこれで終わりだな。お前ももう夢に惑わされることもない。俺も、な。白龍……先に、行っててくれないか。

2013-10-21 00:38:44
パンツ鳥 @niichmmo

何を、する気ですか。……言わせないでくれ。じーさん、いや、――(名前まだ決めてない)も、それでいいよな。お前さんがそう望むならわしはそれでよい。そうか、ありがとう。

2013-10-21 00:42:07
パンツ鳥 @niichmmo

アリババ殿。白龍、行ってくれ。 ……嫌です。ここが、俺達の旅の終着点なんでしょう。それだったら俺にも、その最後を見届ける義務が…いや、見届けたいんだ!だから、ここに!!ここにいさせてくださいよ、アンタが何をするのか最後まで知りたいんだ!

2013-10-21 00:44:54
パンツ鳥 @niichmmo

悪いな、記憶が戻ったら故郷に案内するって約束。守れそうにねえや。 もう、故郷なら一緒に巡ったんじゃないですか? そうだな。 ―――【魔の島の話】END

2013-10-21 00:46:12
パンツ鳥 @niichmmo

書きたいことかききったのでスャしますね~☆魔の島のアリババ君は眠ったままのアリババ君とリンクしているので寝ているアリババ君を殺しちゃうと消えてしまうという設定です。(救いがないね!)

2013-10-21 00:53:09
パンツ鳥 @niichmmo

@kumakiti99 囚われた船員たちを全て供養して、老人にアリババの話を聞きながら島から出るのです。 そして、故郷に一人戻る白龍……。

2013-10-21 00:57:49