大罪大戦Lite 第一戦闘フェーズ 一の間

傲慢 スペルビア @noir_pride 勇気 フォールティア @umamisodare_sin
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【傲慢】トワ @noir_pride

扉をくぐり抜ける最中差し込む光の眩しさに目を閉じ気づけば扉の先へとたどり着いて、シルクハットにマントそして夜会に行くような正装、カツンと手に持ったステッキで地面を叩けば辺りになにかないかと見回して。「到着ですね、さてと相手は何処にいるのやら。」

2013-10-20 23:42:07
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

『傲慢』の目の前には不可思議な空間が広がる。 紫や青、黒の石で彩られたまるで地底の洞窟のような場所。 その一角に内側が白くふわふわした毛に包まれた殻のような物があった。 「来たのか」 殻の大きな裂け目から、金髪紫瞳の軍服をまとった少年が見える。 彼は悠然と頬笑み、殻の中から立つ→

2013-10-20 23:57:18
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

「どうやらボクが先に来ていたようだね」 「この石はオーケナイトといってね。石なのに毛のようにふわふわしてるんだ」 「不思議だろう? 凄く居心地が良いんだよ」 少年は殻の外へと歩み出た。 「心配はしなくていいよ。この空間はボクに手をかさない」 「正真正銘、真っ向勝負って事だよ」→

2013-10-21 00:00:29
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

「ボクの座は『勇気』」 「成した奇跡は『聖盾』」 両腕を広げ、少年は名乗る。 堂々とした立ち振る舞いからは、臆病な心は感じられない。 「さあ、戦おうじゃないか『大罪』」 「在るべき人の明るい未来を賭けて」

2013-10-21 00:03:01
【傲慢】トワ @noir_pride

綺羅びやかなしかし悪趣味ではない空間を眺めながら目を細めて、嬉しそうな笑みを浮かべると相手の話を聞かずにいきなり手を広げて。 「ああこれは実に素晴らしい美しい場所だ、この私が戦うに相応しい。」 洞窟の中に輝くような石達に満足気に頷きながらまるで役者のように大きな動きをして→

2013-10-21 01:09:23
【傲慢】トワ @noir_pride

「君がこの空間を形作ったのか、素晴らしい美徳でさえないのなら連れて帰りたいぐらいだ。」 恍惚とした表情を浮かべながらそう褒めて、至極機嫌よく語り。 「ああだが残念だ君は美徳私は大罪、こんなに美しくとも相容れない」 すっと持っていたステッキから仕込まれた剣を引き抜き鞘を左手に握る→

2013-10-21 01:13:25
【傲慢】トワ @noir_pride

「ああ、私も名乗ろう。私の座の呼び名はあまり気に入ってはいないが君の名乗りに敬意を評してね。」 「我が名は傲慢、そして他人(ヒト)からは虚飾とも呼ばれている。」 名乗りながら優雅に敬意を表する形のお辞儀をして、それが終わるとまっすぐ相手に剣を向けて。→

2013-10-21 01:16:52
【傲慢】トワ @noir_pride

「さあ我が愛しき同胞達のため、大罪の宴を始めよう。」 仰々しくまるで一つの舞台のように語りながら一切の恐怖を感じさせること無く笑みをたたえ、グッと地面を強く蹴って剣の切っ先を相手の胸元へと躍らせる。

2013-10-21 01:19:04
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

「傲慢か。ボクが倒すのにふさわしい相手だ」 「じゃあ杯を持とうか。罪を清める聖杯を」 傲慢から向けられた剣先に、少年は右手をかざす。 地面からせり出してくる石壁が、剣先の前に立ちはだかった。 「これがボクの力だ。頑健な石の力」 「君の力をこの身に、美徳に届かせるわけにはいかない」

2013-10-21 01:49:04
【傲慢】トワ @noir_pride

キィンと独特の音を立てて剣が石壁に阻まれる、剣を伝わって手に届く振動を気にせずそのまま軽く後ろに優雅さを残したまま飛び退き。 「ふむこれが君の力か面白い実に面白い。しかしなにか勘違いしているようだが今のこれはただの剣技に過ぎないよ誰でも鍛錬すればできるものだ。」→

2013-10-21 01:54:57
【傲慢】トワ @noir_pride

力と言われれば至極不思議そうに首を傾げて、その手に持った杖に偽装されている剣を相手に見えるようにすっと前につきだして。 「ほら、見てごらんただの仕掛けもない仕込杖だよ。」

2013-10-21 01:56:08
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

石の壁は攻撃を受けきると一人でに壊れる。 少年はその向こうで微笑んでいた。 「へえ、それが君の戦い方か」 「分かっているよ。大罪の力はそんな物じゃないって」 「だから今度は、こっちから攻めさせてもらうよ」 少年の右手に光が生まれ、それが槍の形を成していく。→

2013-10-21 23:34:58
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

そして光が晴れる。 そこにあったのは、水晶でできた槍だった。 「聖槍をもって、罪よ消え去れ」 彼はそれを、傲慢の腹部へ向けて思い切り投げつけた。

2013-10-21 23:36:39
【傲慢】トワ @noir_pride

(なるほど作成は一瞬、継続時間は短いか。後はどの程度同時に展開できるかだね。) 相手が発動させていく力を見た目では軽口を叩きながら分析していき、相手の手の中に水晶の槍が形作られていくのを見るとうっとりと笑みを浮かべ。 「美しい、実に美しい。敵であるのが残念なぐらいだ。」→

2013-10-21 23:48:53
【傲慢】トワ @noir_pride

自分へと飛んでくる槍を見るとそれに迷わず突っ込むように駆け出し、腹部を見事に貫かれ槍が突き抜けるとゴツゴツとした地面に赤い血がぼたぼたと落ち、その次の瞬間地面に流れた血はそのままに腹部の穴が時間を巻き戻されるかのように塞がり、腹を貫かれても駆ける足は一切止めず→

2013-10-21 23:51:49
【傲慢】トワ @noir_pride

相手へと距離を一気に詰めると、その片腕を奪おうと鋭い斬撃を放つ。 「これならどうかな?」 斬撃を放った時には腹の傷はふさがり、穴の開いたはずの服も綺麗に元通りに戻って。

2013-10-21 23:53:59
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

「なっ」 貫いたはずの体が一瞬にして戻っていく。 敵はどうやら再生の能力を持っているらしい。 厄介な相手だが、どうにかできない訳ではない。 「っとと」 腕へ向けての斬撃に対し、その手を下げつつ体勢を低くして。 そのまま傲慢へ向けて走り、体当たりを繰り出す。 距離を取るのが目的だ。

2013-10-22 00:02:11
【傲慢】トワ @noir_pride

「残念だ、そう簡単には獲らせてくれないか。」 体当たりされれば軽く体勢を崩し、斬撃が空を切ったのを確認すると相手との距離を詰めるためにもう一度側へと駆けて。 「ところで君は何のために戦っているんだい?」 軽く乱れた息を整えながら間合いからはずされないように気をつけつつ問いかけて。

2013-10-22 00:06:41
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

自分の体重も軽いため、こちらも多少ふらついてしまう。 それでも傲慢が駆けてくるまでには十二分に体勢を整えられた。 「決まっているじゃないか」 「君たち大罪が侵した人の未来を人の手に取り戻すため」 「世界の秩序を取り戻すためだ」 もう一度少年の手から光が漏れる。→

2013-10-22 00:15:37
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

生まれたのは石の剣だった。 向かってきた傲慢を牽制すべく、彼に向けて軽く振った。 「君たちが人の秩序を乱さなければ、ボク達は戦う事はなかった」 「よって、裁かれるべきは君たちだ」 「悔い改めて、消え去るがいいさ」

2013-10-22 00:21:41
【傲慢】トワ @noir_pride

「ふふふ、君は一つ勘違いしている。我々が乱した?それは大きな勘違いだ。我々はただ人に声をかけたに過ぎない、その声を人が無視さえしていれば我々の存在など無に等しい。」 力を込めるようにぐっと足を踏み込むと振られた石の剣をそれを持つ人間ごと斬りつけるように自分の剣を振り下ろして→

2013-10-22 00:25:27
【傲慢】トワ @noir_pride

「わかりやすく説明してあげよう、我々を肯定したのはまぎれもない人だ我々は人の想いにただ応えただけなのだからね」 石の剣を迷いなく切れると判断するのはまさに傲慢そのもので自分の力を迷うこと無く信じながら石の剣を切り払うように斬撃を放ち 「裁くべきは我々ではなく人ではないのかね?」

2013-10-22 00:28:21
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

「大罪も美徳も人から生まれたモノ」 「君たちが声をかければ、人々は必ず揺らいでしまう」 「自分の力を自覚していないはずはないだろ?」 「そうする事が君たちの在り方なのだから」 がん、という音が洞窟内に鳴り響く。 それは傲慢にとっては予想に反した音だっただろう。→

2013-10-22 00:50:54
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

「言ったろう? ボクの力は『聖盾』」 「そうそう簡単に、折れてやるわけにはいかないんだ」 普通の鉱物ではありえない程の硬さ。 あるいは罪に対する祝福なのだろうか。 鍔迫り合いが続く。そうなると筋力の弱い勇気が押されるのは必然だ。 石も堅いとはいえ、いつまで持つかは分からない。→

2013-10-22 00:54:15
勇気/フォールティア(Fortia) @umamisodare_sin

だから彼は、『勇気』を持って踏み込む。 ほんの一瞬押し返す力を弱め、抑え込まれる力をいなして一歩前進する。 「はあっ」 うまく行けば掛け声と同時に、剣を傲慢に向けて振るう。 狙いは一点、先ほど槍で狙った所と全く同じ場所だ。

2013-10-22 00:59:38