大罪大戦Lite　第一戦闘フェーズ　三の間

暴食＜Gula＞ @ramunegashi_sin

……放り投げた帽子だけが、ふわりとスペースの眼前に落ちてきた。

希望：スペース @spes_sinlite

ふわり。 帽子が目の前に迫る。 「託されちゃった」 天使は帽子を受け取った。 「暴食、グラ。受け取りました」 「そして一つ、これがあなたの『希望』だと言うのなら、私には叶える義務がある」 天使は祈り、輝きを放つ。 その帽子を、大罪が命を賭して守った帽子を持ち主の下へ届けるため。→

希望：スペース @spes_sinlite

輪に罅が入る。傷ついた体での奇跡の行使のせいか。 「それと、これはおまけ」 そう言うと、飴の包み紙に輪の一欠片を入れ、帽子へ、 「うん。それじゃあ、グッバイ」 天使は帽子に祈る。『奇跡』を行使する。『帽子』を持ち主元へ『呼応』させる。 天使の輪は、今にも砕けそうになっていた。→

希望：スペース @spes_sinlite

「私も時間ですね」 輪が音を立てて砕け始める。 「希望は潰えてもまた生まれる」 「貴女の言葉を信じましょう、グラ。私無くとも世は希望に溢れてイるト」 ふわり。希望の天使が球に戻る。 「システムテイシ」 「ショウニン。オヤスミナサイ」 罅割れ、光を失った二球がそこに佇んでいた。