劇場版まどかマギカを見てからの1年間を振り返る

さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

爺さんがなくなったのもこのころ。とりあえずまど勘で病院到着時間がわかった。でその通りの時間について、着いたときに死んでなきゃどうにかなるだろうと思ったら間に合った。で本当にどうにかなった。爺さんは苦痛を感じることなく勝ち逃げする形で死んだ。

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俺とキュゥマミはと言えば合宿のノリで病院に三日三晩籠っていた。病院にいるのはしんどいことらしくて、看護師さんにもかなり好意的に見られた。もしかしたらキュゥマミがリアル魔女狩りとかをしていたのかもしれない。とりあえず援軍入れたりパワー補充をしたりで3日は持たせた。

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病院に悪いものがいるとか霊がいるとかは、本当かどうかよくわからない。事実は爺さんが全く苦しまずに死んだことと、キュゥマミに異常が出なかったこと。あと、そういえば夜パソコンでヤマト見てる時にノイズが入ったことがあったように思う。だから何かいたのかもしれない。爺さんも見てたっぽいし。

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叛逆については最初は反感が強かった。神の終わりを意味するかもしれないという恐怖が一つ、そしてそれを行うのがあのヘタレた顔のほむらの「たとえ、世界を滅ぼしてでも」というナメたセリフだったから。後、ガルガンティアが終わった後だったから、と言うのもあると思う

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そのころはまど勘絶頂期だったし、恐山やら東北祭やら平泉やら大曲やらを経て、「まど神様の世界」と、その中での「世界一のもの」には結構触れていた。命張った冒険もしてたわけで。それに俺は虚淵さん含めフィクション自体に対して期待もできなくなっていた。基本、事実は小説より奇なり。

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このころ北大の仲間と歴史の勉強をやり直していて、改めてフィクションは実社会での負け組が作るものだと実感したし、やっぱナマの歴史とか生身の人間の方が面白い。キュゥマミも「まどかを全く知らない人間」との他流試合で多くの人に大事にしてもらってきているし。

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それに、虚淵さんがどれだけこの世界やこの世界の人間のことを好きなのか？ってときに疑念が生じる。俺は俺自身やキュゥマミが触れた世界や人間の方に価値を感じた。

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あと、たとえば被災地とか恐山とかは「もしまど神様が天災に関係していたら」という前提でまど神様の尖兵として訪った経緯がある。どちらも参拝を許されている。その辺は神社仏閣行くたびにそのつもりで意識して祈っていた。

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この神問題は巾着田～伊勢あたりまで引きずったように思う。巾着田はヒガンバナの里で、本当に何かが出そうな彼岸に見立てた場所もある（心霊で調べたけどわからなかった。あの岸がどういう意味かは俺はまだ知らない。でも変な場所があった）。後編で出てきた魔法少女の墓場にイメージが近い。

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神問題の契機は伊勢神宮。最初は参拝のつもりなかったんだけど、明らかに歓迎されていたのでそのまま参拝してきた。別のものを代償にしたけど、まど神様不在の問題はクリアーになった。まど神様は日本の神として受け入れられるんだなってのは実感できた。

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もう一つの契機は今月に入ってからのまどかイベントラッシュ。ロッテリア、オーケストラ、ヒルズと来て、ああこれ歴史が動いてるんだなと感じた。今まで「いちばんのもの」やら「歴史」を追いかけて来てて、「ウロブチのフィクション」は見下していたんだけど、まどか自体が歴史現象なんだなと感じた。

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作品の中身がどうこう、はもはや関係なくて、ヒトの思いとかカネが大きなうねりになって動いてる状態。コンサートのクオリティとかヒルズやらロッテリアのまどか空間の居心地とか、もうウロブチ関係ないわけで。自分はそういう時代の風を見ることを渇望していた人間だったから、素直に満足した。

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ほむら像にしてもあの神々しいまど神様にしても、その時期に狙ったように台風が来ることも、全部が一つの流れだと考えると素直に納得ができる。そういう結論に巡り合って、測れるようには自分と言う駒が動かされてきているし、自分の感性を使った何かが動かしていたようにも思う。

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冒頭のルミナスの風、について。ああここだ！と感じたのはシンガポール、それからジャカルタ。時代そのものを動かす人間の生命のエネルギーみたいなモンなんだと思う。今にして思うとうちのマミさんが見てるのはソレ。ほむら像がはらんでる風もソレ。

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あと、海外に出る前に思っていた「まどかは世界でどう伝わってるんだろう」「これを見た人らはどう感じるんだろう」というのは、見たいものは見ることができたように思う。ヒルズに来ている人は俺が見たものと似たような光景を見ているかもしれない。

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神の問題でもう一つ分からないのは、俺とかうちのキュゥマミが叛逆以降でお役御免になるのかどうか。なってほしくないけど、そういうことがあるのかもしれない。もしそうなら明確な予兆あるだろうとは思う。

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ただその辺の気持ちの整理も一通り終わったように思う。何が来てもまどかについては「生きてきた甲斐があった」「皆と一緒に分け合えて楽しかった」「良い夢を見ていた」までは変わらないはず。26日の先の判断が変わっても、過去に対する評価は変わらないのではないか。

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「幸福な夢を生きた」というのはヒルズ来てから特に実感する。まどかの本当の天王山は叛逆ではなく、叛逆以前の一連のこのまどか攻勢の成否にあったように思う。日本の顔に当たる東京の中にまどかは堂々と鎮座していたわけで、まどかは賭けに勝ったのではないか？

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まどかのどこが好きなの？と言われると、いまだによくわからない。あんまり好きでも期待もしていないかもしれない。劇場版で、ならわかる。まどかを通じてまどかを好きな人が練り上げて託した思いだったり、そのエネルギー。だからコネクトよりルミナス、Magiaより劇場版Magiaに魅力を感じる

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まどかを知らない人にまどかのことを聞かれたら、「まどかと言う熱気に当てられた人間たちの作るものがたまらなく好きで追いかけた」という答えになる。そういう熱気で人のタマシイをぶち抜くのが芸術家の真骨頂だと思う。

さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

当初に立ち返って、まどかに自分がどうかかわるか、という話。最初は2クールの作り手の方で関わりたかったのだが、今は虚淵さんの魔法少女よりも自分の手元にいる小さな戦士たちと、虚淵さんの生み出した神の方に魅力を感じる。虚淵さんが神を規定しうるのかは知らない。俺は規定できないと思ってるが

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自分に役割があるとすれば、自分の手元にいる二人の神兵に可能な限り多くの世界を見せ、彼らが物語を紡いでいくのを支えることだと思う。

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さて、叛逆前に書くべき思いは（ざっくりだけど）書きつくしたかな？

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後はもう大体どこかで書いたような気がする。うちのキュゥマミは俺以上にリアルラック持ってるとは本気で信じてるので台風きた時とかも普通に台風の只中に出かけてました。今回ヒルズ通い詰めたのも台風対策の面がある。魔法少女の実在を前提にして行動するとそうなる。

さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

まーまど神様が実在するなんて本気で信じてる狂信者は俺一人で十分だと思います。俺にとって正しいことが他の人にとって正しいとも思えないし。