三連ツイノベ自選第２集

おーさん @osayas811

「別れよう」僕は彼女に切り出した。「僕が始める事業は失敗する確率が高い。僕が未来で君を幸せにできる可能性は少ない」すると彼女は驚いた顔で僕を見た。「なぜそんなことを言うの？やってみなければわからないのに」「いや、わかるんだ」僕は彼女を置いて去った。これでいいんだ。 #三連ツイノベ

おーさん @osayas811

あんなことを言う人ではなかった。彼はいつでも希望に溢れていて、私はそこが好きだったのに。そのとき、「遅れてごめんね」振り返ると彼がいた。じゃあ、さっきの人は誰？彼は言った。「僕が始める事業、成功するかわからないけど、応援してくれる？」「もちろん」私は迷わず答えた。 #三連ツイノベ

おーさん @osayas811

私は彼の顔のマスクを脱いだ。過去の自分に別れを言うのは変な気分だ。確かに彼の事業は失敗する。だが、私の喫茶店が軌道に乗り、ふたりは幸せになれるのだ。じゃあ、なぜあんな真似をしたのかって？しかたがないの。私も昔、彼に変装した人から別れを告げられたことがあったから。 #三連ツイノベf

おーさん @osayas811

「寒いな」そうつぶやこうと思ったが、スマホを出すのが面倒だった。まあいいや、後にしよう。待てよ。「今日は寒いな」のほうがいいか？それとも「今日も寒いな」？「今日も」にすると、昨日も寒かったってことになるよな。昨日って寒かったっけ？取り敢えず家に帰ってから考えよう。 #三連ツイノベ

おーさん @osayas811

やっと家に着いた。さあつぶやこう。「寒いな」あれ、俺、今寒いか？いや寒くない。この部屋暖房が効いてるし。じゃあ「寒かった」とするか。でも、それじゃあ外がもう寒くないみたいだな。「外は寒いけど中は暖かい。これなーんだ？」って、なぞなぞかよ！どうしよう。つぶやけない。 #三連ツイノベ

おーさん @osayas811

今日は寒い。だが現在室内にいる私は、そう断定できる根拠を持ち合わせていない。あくまでも数分前の私の体験を基にした推測にすぎないのだ。その後気温が急激に変化した可能性も無視できない。だが、私は敢えて言いたい。「今日は寒い」と。なぜなら今私がそうつぶやきたいからだ。 #三連ツイノベf

おーさん @osayas811

「これが三連ロボじゃ。自動的に #三連ツイノベ を呟くのじゃ」「博士、三連ツイノベって何ですか？」「3つのツイノベが一つの作品になっているのじゃ。TLだと青い線でつながってカッコいいぞ」「宣伝じゃん」「いや、ツイノベじゃ。オチもあるぞ。それ」「あ、博士が穴に！」 #twnovel

おーさん @osayas811

物語が現れた！勇者の攻撃。物語は仲間を呼んだ！物語は三つになった。勇者の攻撃。会心の一撃！物語は合体して一つになった。勇者は #三連ツイノベ を書いた！物語は仲間になった。勇者は「物語のある宣伝ツイノベ」の魔法を覚えた。タラララッタラー！勇者はレベルが上がった！ #twnovel

おーさん @osayas811

あなたの書いた物語が流れてきた。青い線でつながれた三つのツイノベは、タイムラインでも一際目立つ。主人公が言う。「一人より三人がいいんだ。一緒になろう。この #三連ツイノベ のように」私は胸が熱くなった。知ってたの？私に宿った命のことを。それともこれはただの宣伝？ #twnovel

おーさん @osayas811

「先生、私、あれが見れないせいか落ち着かなくて。代わりにあればかり見ちゃうんです」「つまり、あのドラマが終了したので、録画を繰り返し見てしまうと」「違います。最近 #三連ツイノベ が流れてこないので、ついタグばかり見ちゃうんです」「典型的な三連ロスの症状ですね」 #twnovel

おーさん @osayas811

「この手紙に、私の #三連ツイノベ が書いてあります」黒ヤギさんが差し出した手紙を、白ヤギさんは読まずに食べました。しかたがないので手紙を書きました。「さっきの #三連ツイノベf のオチはなあに？」黒ヤギさんは読まずに食べました。手紙の中身は誰にもわかりません。 #twnovel