内橋克人氏 (経済評論家)とアーサー・ビナード氏 (詩人)の憲法対談『日本国憲法は最高級のレシピ本！』書き出しまとめ

watanabe @penewax

アーサー・ビナード(詩人)「プルトニウムが使われた長崎と、ウランの広島と、ちゃんと区別して見つめることが大切ですね」「プルトニウムづくりのために、アメリカ合衆国憲法を踏みにじって、数年にわたって違憲・違法のプロジェクトにアメリカ国民の富を注ぎ込み、」内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「秘密裏に、ワシントン州ハンフォードの豊かな大地をよごし、先住民に人工的な放射性物質を食わせ、現場の労働者をヒバクさせ、コロンビア川を放射能汚染水の渦にしながら・・・」日本国憲法は最高級のレシピ本! 内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「核開発を企てた連中にしてみれば、広島は技術的にはどうでもいいものなんです」「核開発と原子力開発をやりたい、そしてそれを使って世界を支配したい人たちは、広島のピカを何とも思っていない」日本国憲法は最高級のレシピ本! 内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「実際は、戦争を早く終らせるために原爆を落としたのではなくて、二年と八ヶ月、プルトニウム兵器が完成するまで戦争をずるずるずるずる引き延ばして使ったというのが、正しい歴史認識でしょう」日本国憲法は最高級のレシピ本! 内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「「アメリカの意志」の決定プロセスに、アメリカ国民の九割以上はまったく参加できず、ぼくの家族も友人知人を含めてみんな蚊帳の外です。選挙をやってたまに政権交代があって、」「けれども、核政策は一度たりとも、これっぽっちもぶれたことがない」世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「アイゼンハワーの時代からは、世界に核を意図的に拡散させ、それに食いついた国を、核を持たせてやる形で骨の髄まで乗っ取るわけです。日本だって、中曾根カモと正力ネギ太郎のカモネギ・コンビのおかげで、まんまとひっかかってしまいました」世界9月号

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内橋克人(経済評論家)「「原発への警鐘」の中で、ピッツバーグ大学のトーマス・F・マンクーゾの「マンクーゾ報告」という非常に良心的なリポートを紹介した事があります。国家的プロジェクトとして、被曝とりわけ低線量被曝、スローデス(晩発性の死)について深く分析したものですが、」世界9月号

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内橋克人(経済評論家)「リポートを出したとたん闇に葬られた。日本でいま進んでいることもそうですが、アメリカで行なわれていることこそ、世界を破滅に導くほどの恐ろしい企みがしみついているのではないか・・・」内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「もっと細かいところの「真実」にも、すさまじい圧力がかかってきますね。戦後、広島にやってきて、広島の人になったアメリカ人のバーバラ・レイノルズとその家族もそれを経験しています」内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「医者であるアール・レイノルズがABCCの調査で被爆者への影響を調べ、データをまとめた。けれどその報告書も、ABCCの低線量被曝ごまかしの方針と噛み合なかったらしく、葬られてしまったといいます」内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「核について本当のことを伝えようとするのは、ダビデとゴリアテの戦いを超えるような挑戦です。しかも原子力の鎧をまとった核開発の巨人って、なかなか表に出て来ません。仕組みを卑怯にも、幾重にも隠しますね」内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「アメリカ国民の九九%が閉め出された「奥の意志」で、ものごとが決められていく。中の構造は見えない。いつからこういうことになって「奥の意志が固められたのかな、とぼくは見つめるんですね。たとえば1947年、トルーマン政権下、国家安全保障法が成立します」

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アーサー・ビナード「それによって、日本国憲法と入れ替わるようにしてアメリカ合衆国憲法が殺される。国家安全保障法の下でCIAという存在自体が憲法違反の組織が作られ、陸軍省がより強大な国防総省=「ペテンタゴン」になっていく。そこがひとつの大きな法的組織的な変わり目だったんですね」

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アーサー・ビナード(詩人)「ただ、国家安全保障法の仕組みは、ルーズベルト大統領の時に大まかな形は出来ていたと思います。ヘンリー・スティムソンという当時の軍のトップ、マンハッタン計画の財布の紐を握っていた陸軍長官が、憲法違反のマンハッタン計画を実行する」世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「だから、組織のパッケージに変化が現れ、目に見えるのは国家安全保障法の時だけれども、実はマンハッタン計画という核開発の巨大なペテンのなかで、アメリカ国民は蚊帳の外に締め出されたまま、一部の人たちが決定権を掌握するカラクリかできあがった」世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「権力構造のみならず、資源の確保も。なにせ核開発の「会員制クラブ」は、世界のウラン資源を大方、原爆投下前に押さえていたというんですから」日本国憲法は最高級のレシピ本! 内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「ここ一年半の「安倍晋三売り込みイメージアップ・キャンペーン」を振り返ると、むかしロナルド・レーガンというB級俳優を大統領にでっち上げたPRキャンペーンと、実によく似ていることに気づきます」内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「彼(橋下徹)は「戦争をやってるんだから、その状況の中で男の性欲のはけ口が必要だ、誰が考えてもわかるだろ!」と、刺激的な言葉を送る。セックスの話題だからみんなが食いつく。食いつくと、本質がわからなくなってしまう」内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「なぜなら、橋下市長の本当の狙いは「性欲」でも「慰安婦」でもない。彼は、「戦争というものはなくならないものなんだよ、戦争はやるものなんだからしょうがないんだよ」と言いたいわけ」内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「それが大前提であり、みんなをその土俵にのせるだけでもペテンは成功する。親分の「ペテンタゴン」も、いつもそこを執拗に狙って来ます」内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「日本の多くの市民は、いまの政治・経済状況を、憲法とちゃんと結びつけて、日常的に憲法という次元で考えることをしてないんですね。少しでも結びついていれば、自民党案を読んでみて「バカにしやがって! こんなの憲法じゃない!」と、」世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「憤慨か失笑以外の反応はありえないはず。でも、本物の憲法が何なのかを一般の生活者はあまり理解していないようですし、憲法を使った経験もないんです」内橋克人の憲法対談 世界9月号

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アーサー・ビナード「たとえるなら憲法は「レシビ本」の一種。社会という料理、政治、経済という料理をつくるための基本的レシピが書いてある。そして、日本国憲法は世界的にみて、最高級のレシピ本。どの部分を取り上げても、まともな料理として社会と経済をつくろうとする人の味方ですね」世界9月号

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アーサー・ビナード(詩人)「滋養豊富な社会をつくるためにはこうするといいよ、また、こんなことはやらないほうがいいよというアドバイスと、料理を台無しにして食い荒らそうとする勢力に対していろいろな歯止めもかけています」日本国憲法は最高級のレシピ本! 内橋克人の憲法対談 世界9月号