ぴく脱色2SS
- EvilPrayer939
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「俺について、何か聞いてるかィ?」死神の女は尋ねる。「さぁな」俺は返して、刀を振るう。赤いムカデが二匹蠢く。にやにやと立っていた死神は、突然表情を無くした。「そォかィ」そして、キィンと刃を消す。「情報だけあって、真実を見ず。続 お題:濁流 @YoshinooooooN
2014-01-13 23:15:25夢ばかり追い、死ぬ」それがあの男の結末だ。死神はつまらなそうに言った。「濁流に飲まれるか、乗りこなすか。老練なテメェに言う事では無い」死神の姿が揺らぐ。視界に靄。「なっ!?」闇雲に刀を振るも、感触は無い。「どこだ」靄を払おうと、龍となる。続 @YoshinooooooN
2014-01-13 23:18:32突如として、真正面から高い霊圧。ほくそ笑んで、豪火。そして、後悔。そこにいたのは鬼ではない。一人の女、一人の鬼。「龍ってェなァ、俺を守る一匹で十分だ」怒り、憎しみ、哀しみ、そして俺には分からぬ愛とやら。女は元々仕込んでいた毒の濁流を、続 @YoshinooooooN
2014-01-13 23:22:07惜しむ事無くぶつける。肉の焼け落ちる匂い、立ち上る湯気。鬼と対峙する獣。「生憎リーダーはいないが、鬼退治といこうか」にやり、犬歯を覗かせた。 グダグダすいません。 @YoshinooooooN
2014-01-13 23:24:16どうやら本日の猫の集会は九番隊の裏手らしい。書類と携帯用筆ペンを持って、猫の間へ。「わっぜもじょかぁ……」ほう、と息をつき、塀を乗り越えると、首根っこを掴まれた。「ここ、九番隊」「知ってます、でも、ぬこ……」視線の先には五匹ほどの猫。続 お題:翡翠色 @sinei_02
2014-01-13 23:36:43翡翠の上着をパッと離すと、べちゃと地面と口付ける。「何するが!」どうやら素で怒っているらしい。パンパンと前を払うと、猫の方へ駆け出した。「あの親にして、あの子、かぁ」十一番隊から、異例の異隊とも、そもそも十一番隊に入った事の方が謎だの、様々な噂はきけど、続 @sinei_02
2014-01-13 23:39:55猫好きとは聞いた事が無い。「いいネタかもしれない」そう言って、翡翠の彼に近付く。凄い早さで書類を書き上げながら、猫を膝に乗せ、猫に遊ばれている。女性隊士にも人気のある筈の彼。そっと苦笑した。 後日、瀞霊廷通信に鬼道衆特集が組まれ、彼の上司と共に、続 @sinei_02
2014-01-13 23:43:01彼の私生活として猫特集が組まれ、反響を呼んだとか。 (*▼ω´*)<ぬこはもじょかー!鈴宮隊長も飼うとよか! @sinei_02
2014-01-13 23:44:40「餓鬼、そこに置いてきなァ」ベルディーダよりも幾分くすんだ、ぐったりとしている小さな死神と同じ髪の女は言った。「何故」「はて」問に答える気は無いらしいと、小さな死神を放る。呪術だろうか、宙に浮いた死神は、そのまま消えた。 幾年か後、現世へ行った続 お題:雨 @takatugu_k
2014-01-13 23:48:12破面や虚から妙な噂を聞いた。右目に眼帯をした死神がいる、と。少し気になり現世へ。生憎の土砂降りで、いつも寄ってくる鳥も、流石に今日は来ないらしい。そう判断したベルディーダは、霊圧を辿る。あの時の霊圧と同じ、尖っているのに温かいような霊圧。続 @takatugu_k
2014-01-13 23:51:02ただ違うのは、霊圧に統制がかかったような、不安定さがなくなった事か。そっと伺うように小さな死神を見る。みゃーみゃーと男が発するにはおかしい声に、眉を顰める。「ああもう、ヒトいねぇのかよ!ヒト!来い!ぬこを!拾え!風邪引くだろ!」何かに怒っているらしいが、続 @takatugu_k
2014-01-13 23:53:49その怒っている矛先が自分に向いていないように己に向けているところがまだ青臭いような、と分析する。猫が死ねば、虚である己が喰らうか、死神たる彼が何処かへ送るか。それを望まず、生きろと叫ぶ青年。だが、雨は無情にも降り続ける。少年だった彼も、今の彼も、続 @takatugu_k
2014-01-13 23:57:12泣いていた。己の無力に泣くのか。小さな死神の事はよく分からない。だが心は、少なくとも我々破面に無いと言われた心は、あるのだろう。くるり、踵を返し、道を開く。「質問の答えはまだか、藤原雷」何処かで呼ばれたような気がして顔をあげた青年の顔を、続 @takatugu_k
2014-01-14 00:01:22ベルディーダが見たかは定かではない。 (*▼ω´*)<なんか呼ばれたような気がしたけど、ぬこと心が通じたのかなー お題ありがとうございました @takatugu_k
2014-01-14 00:02:21