ノルンのレース四方山話 その3 「はいここテストに出まーす ―MotoGP2014年シーズンの傾向と対策―」

ノルン・K・アルトレーネ @Norn_K_Altlene

MotoGPがレースをするコースは、平均スピードの高い高速コースもあれば加速してすぐ急なコーナーで減速して、また加速しての「ストップ・アンド・ゴー」なコースもあったりと多種多様なのです。#ノルンのレース四方山話

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これはクルマやバイクを走らせたことがある人は分かると思うのですけど、高速道路を一定のスピードで走る時と、街中を信号に引っ掛かりながら走っている時では一定の速さで走るほうが燃費が良くなるのです。#ノルンのレース四方山話

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一定の速さで走れればあまりガソリンを使わないで走れますけど、加速して減速してを繰り返せば加速する分だけ余計に燃料を使ってしまうわけなのです。#ノルンのレース四方山話

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さっきプロトタイプマシンは今年よりレースで使える燃料の量が減ると説明しましたけど、いくらエンジンを改良してもある量の燃料を燃やして得られるパワーの量には今の技術ではどうしても限界があるのです。#ノルンのレース四方山話

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そこでストップ・アンド・ゴーのコース、具体的には日本GPが開かれるもてぎなのですが、ここではプロトタイプ勢はゴールまで走れるようにどうしても燃料をセーブしながら走らないといけないので全力では走れないのです。#ノルンのレース四方山話

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ただオープンクラスのマシンはプロトタイプより4Lも多く燃料を使えますし、エンジンもたくさん使えるので壊さないようにと神経質にならなくてもいいわけで、その分全開で走りまくればもしかしたらプロトタイプ勢と最後には鍔迫り合いも? というわけなのです。#ノルンのレース四方山話

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たった4Lというかもしれませんけど、バイクにでの4Lというのはかなりの差が出るのです。#ノルンのレース四方山話

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そしてホンダ・ヤマハ・ドゥカティのマシンは基本的には「型落ち」ではあるのですけどそこはメーカーの威信をかけて開発されたマシンなので、極端に遅いわけないのです。実際ホンダのマシンをテストしたストーナー元選手が「思いのほかいい」と言っていましたから……。#ノルンのレース四方山話

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今年は上位勢とCRT勢の差が極端に離れてしまって、結局上位争いが出来るのはプロトタイプ勢の限られたマシンだけ、という状況だったのですけど、来年はもっとたくさんのマシンが上位争いに絡めるようになるかもしれないのです。#ノルンのレース四方山話

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あ、プロトタイプマシンについての説明でひとつ説明を忘れていたので補足なのです。プロトタイプマシンは各メーカーごとに最大4台までしか作れないというルールがあるのです。というわけでプロトタイプマシンは各メーカーのエース級ライダーのまさに「特権」なのです。#ノルンのレース四方山話

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最後に、来年MotoGPクラスにデビューするルーキーライダーと今の時点で分かっている日本人ライダーの参戦体制をまとめておくのです。#ノルンのレース四方山話

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まずは今年のMoto2チャンピオンで、来年はテック3・ヤマハから参戦するポル・エスパルガロ選手なのです。http://t.co/NfTnNATWGd http://t.co/PaM8vO7Awa #ノルンのレース四方山話

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この選手、Moto2時代には先にGPにステップアップしたマルケス選手とタイトルを激しく争った間柄なのです。強いライバルがいると燃え上がるというマンガのキャラみたいな性格らしいので、もしかしたら来年打倒マルケス選手で活躍する、かもしれないのです。#ノルンのレース四方山話

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あとは来年フォワードレーシングで走るアレックス選手は彼のお兄さんなのです。アレックス選手はヤマハのM1のオープン仕様(カウルが特製)という性能が近いマシン同士なので、この兄弟対決も見ものなのです。#ノルンのレース四方山話

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もうひとりは今年Moto2で活躍して、来年はグレシーニ・ホンダからRCV1000Rで参戦するスコット・レディング選手なのです。http://t.co/mHaESKV71n http://t.co/OpN1iSbdED #ノルンのレース四方山話

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レディング選手は終盤までタイトル争いに加わっていたのですが、終盤で転倒してけがをしてしまい惜しくもMoto2タイトルを逃してしまったのです。ですが基本クレバーかつ速いライダーなので、オープンクラスの中でも存在感を見せるかもしれないのです。#ノルンのレース四方山話

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次に来年参戦予定の日本人ライダーの紹介なのです。#ノルンのレース四方山話

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まずは今年アヴィンティア・レーシングでFTR・カワサキを走らせていた青山博一選手は今回名門アスパーに移籍してRCV1000Rを走らせるのです。チームメイトはドゥカティワークスから移籍のヘイデン選手。共にクラスは違えど世界タイトルを獲った同士なのです。#ノルンのレース四方山話

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青山選手はアヴィンティア時代はマシンもチームもボロボロだったらしいので、今度はちゃんとしたマシン、ちゃんとしたチームで走れますから、是非とも上位で走る姿を見たいのです。#ノルンのレース四方山話

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次はMoto2クラスなのです。まずは今年イタルトランスで連続2位獲得などで大活躍だった中上貴昌選手は当初は来年も同じチームでの予定でしたが急遽ホンダ・チーム・アジアへの移籍が決まったのです。#ノルンのレース四方山話

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実はイタルトランスは新興チームでどうもチームの中が怪しいということで、再来年MotoGPマシンに乗れるようにと、ホンダがサポートしていて元GPライダーの岡田忠之さんが監督を務めるチーム・アジアへの移籍が決まったのです。#ノルンのレース四方山話

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チーム・アジアは日本のモリワキ製のフレームを使っていましたが、今回の移籍に合わせてイタルトランスで中上選手が使っていたカレックスのフレームにチェンジするので、有力な選手がステップアップした来年はタイトル争いの大チャンスなのです!! ぜひ応援なのです!! #ノルンのレース四方山話

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あと日本人では、今年全日本ロードレースのJ-GP2(Moto2クラスと同等)チャンピオンのチームノリックの野左根航汰選手が、今年終盤に代役参戦したJIRチームからのフル参戦が決まったのです。野左根選手も是非とも応援なのです!! #ノルンのレース四方山話

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http://t.co/mAhG9n9paX 野左根選手と http://t.co/EGAnmjXF2n 中上選手、是非ともタイトル争いをしてほしいのです。#ノルンのレース四方山話

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というわけで結論としては、「来年もMotoGPは見どころたくさん!!」ということなのです。見たことないという人も来年は是非とも今回のお話を参考にしながら見てみるとより楽しめると思うのです!! #ノルンのレース四方山話