小太刀右京先生の「TRPGのルールの記述について」
これはTRPGに限った話ですが、志望者に必ず勧めているのは「サマリーでルールを書くな」です。どんなに面倒でも、サイコロの振り方だの筆記用具を用意しろだの椅子の座りかただの、そういうことを書くスキルを身につけておくと、後で重宝されます。ホントです。
2013-11-18 05:37:53よく拝見する同人ルールに、「2D10≧目標値なら成功です」みたいなルールがあります(こういうルールの記述を否定する意図はありませんが、僕の流儀なので勘弁してください)。もちろんこれでもいいんですが(続)
2013-11-18 05:39:31できれば、「10面ダイスを2個振ります。出目を合計し、その出目の合計が、GMの設定した目標値と同じかそれより大きければ判定が成功になります」という文章を書けるようになっておくと、後で潰しが効きます。ルールアイデアを出すのとルールを記述できるのは違うスキルなんですよ。
2013-11-18 05:40:20補足:ちなみにさっきの10面ダイスの話ですが、「10面ダイスの“0”は0なのか10なのか」「目標値とは何か」「GMとは何か」「判定とは何か」などの記述はもちろん書いてあるものとします。為念。
2013-11-18 05:46:36んでまあこれは一時が万事でして、TRPGのライティングの九割くらいは、「わかりきったこと」を一々説明する作業に費やされます。お客さんがこれでわかるかな、と考える見切りが大事なんですよ。
2013-11-18 05:45:26これは世界設定でもそうで「この設定でお客さんはシナリオを作れるじゃろか?」「こういう設定があるとPCはカッチョよくなるじゃろうか?」「この単語発音できるじゃろか?」「このNPCは好感を持たれるだろうか?」という想像力が常に必要になり、伝えたいことを伝えるスキルがいるわけです。
2013-11-18 05:49:00そして一番大事なことですが、それでもなお伝わらないことはあるので、何かありましたらメールかお葉書でお問い合わせください。FAQやエラッタ、その後の展開でフォローいたします。よろしくお願いします。
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