「漫画のシリアスなシーンとかで背景に飛んでるあの謎のホコリみたいなやつって名前あるんですかね」って話をしてたのだった あれ名前あるんですかね
メガネを上げた時カチャっていうみたいに、実際にはそんな音鳴らないよっていう音を漫画のなかでわざわざ鳴らすのにはちゃんと演出上の理由があるのですけど、たとえば一つには「動作自体が小さすぎるので、絵だけだと読者が芝居として認識できずにスルーしてしまうから」みたいな感じだとおもいます
2013-11-22 21:56:30TVドラマやアニメで携帯電話を操作するときにわざわざボタン操作音を鳴らすのもこれと同じかもしれない 実際はみんなあの音消してますけど鳴ってたほうが分かりやすいんですよね
2013-11-22 21:58:21TVのリモコンにさえ「ピッ」っていう音がつけられてることもある そんな音しねえよ!! っていうのはそうなんですけど一方で、「今このキャラがTVをつけた(消した)」っていうことを頭に入れてほしい、っていう場面はあって、そういうときになかば漫符のかわりに擬音語で表現しちゃうことはある
2013-11-22 22:01:25あと、これは小手先のテクニックですけど、コマのなかの余白が何もないただの空白のときと、そこに擬音語でもなんでもいいからなにか目にとまるものがちょっとだけ描きこまれているときだと、カットの長さというか原画のタイミングというか、そういう漫画内の体感時間の長さがちょっとだけ変わるのです
2013-11-22 22:07:09ちょうどこないだアシスタントさんと「漫画のシリアスなシーンとかで背景に飛んでるあの謎のホコリみたいなやつって名前あるんですかね」って話をしてたのだった あれ名前あるんですかね…あの…シリアスなシーンの後ろに飛んでるホコリみたいなやつ…
2013-11-22 22:08:37「シリアスなシーンの後ろに飛んでるホコリみたいなやつ」とはこういうやつのことです http://t.co/rfow92BiZ5
2013-11-22 22:15:57シリアスなシーンの後ろに飛んでるホコリみたいなやつ、「チリ」「ホコリ」「シリアスカス」「修羅の粉」「バトルダスト」といった名称をいただきました
2013-11-22 22:29:04話をメガネに戻しますけど、眼鏡を上げたり押さえたりする時のオノマトペは別に「クイッ」とかでもいいわけで(実際そういうのもある)、けどそこで「効果音を鳴らす」っていう一見やや写実寄りの表現のほうを選ぶっていうのは、描き手がなんとなく映像作品を念頭に置いているような気がする
2013-11-22 22:36:42あと、それはそれとして、実際のメガネがカチャカチャ鳴ったらそれはよくないメガネですぞっていうツッコミがメガネ屋さんから出てくるのはすごいプロならではの見方で面白いのでそういう話はさすがついったー面白いと思います
2013-11-22 22:43:13すごいがんばって点々をいっぱい描いて、髭剃り跡の濃いおっさんキャラを仕上げてスキャンしたらすごい湯上がりタマゴ肌になってしまったりした
2013-11-22 23:27:31