- mrmd_atsushi
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2013/11/22
2013/11/23 07:30
「みーどちん、準備できたー?」「あぁ」「なに笑ってんの?」「いや。まさか今朝になって出掛けると言われるとは思わなかったのだよ」「んー、ちょっとびっくりさせたくて?」「それにしても急だったな」「だって、オレたちの休みが重なることなんて滅多にないでしょ?」
2013-11-23 07:32:00「それはそうだが」「この前紅葉狩りいきたいねって話したし、ちょうどいいと思ったんだー」「そうだな。……なんだ?」「みどちんのその笑い方、好きだなーって思って」あらら、みどちんてれちゃった。
2013-11-23 07:35:37「待ってみどちん、どこいくのー?」「どこって、駅に決まっているのだよ」早く来いというように、足を止めたみどちんが、数歩先で待っている。「だーめ。今日は車でーす」「なに?」「赤ちんに借りたんだー」「な、」車のキーを掲げれば、みどちんが目を見開いた。
2013-11-23 07:42:50「渋滞か……?」「んー、そうかも」ラジオのつまみに手を伸ばす。事故で通行止らしい。「まぁ、急ぐ旅でもないからね」「そうだな」みどちんが瞼を閉じるから、ラジオのボリュームを少し絞った。
2013-11-23 08:46:482013/11/23 10:00
「この辺か?」いつの間に起きたのか、みどちんが声をあげた。深くは眠っていなかったのかもしれない。「うん。あともうちょい」
2013-11-23 10:03:43「調べたのか?」「んーん。黄瀬ちんに教えてもらった。ロケで来たことあるんだってー」「お前が相談するなら赤司だと思っていたのだよ」「赤ちんに紅葉見たいなんてゆったら、返事より先に新幹線の切符届いちゃうよ」「さもありなん、だな」 http://t.co/pM9lhVGLzF
2013-11-23 13:26:01「敦」袖を引かれた。「わぁ……」水面に映った紅い色。こーゆー景色に気付くのは、いつもみどちん。みどちんの目を通して見たら、世界がもっと綺麗に輝いて、特別な景色が見れそうな気がする。 http://t.co/ELYzbIvz5B
2013-11-23 21:03:29「これが全て紅葉していたら、さぞ美しいだろうな」「じゃあまた、来年こよーよ」「あぁ」約束。 http://t.co/9Nu8zWMvWJ
2013-11-23 13:56:53「戻るか?」「うん。……来てよかった?」「もちろんだ」「そっか。よかった」 http://t.co/phlsJbIgsi
2013-11-23 14:01:442013/11/23 14:00
助手席でみどちんが眠ってる。行きよりも弱くなった、穏やかな日射しの中で。ちょっとの段差に差し掛かるたび、車の揺れるのが気になった。まるで崩れやすいケーキを運ぶような、ひどく慎重な気分だった。
2013-11-23 16:02:19みどちんの忙しいことはわかってる。油断も甘えも許されない命の現場で、たゆむことなく立っている。肩にかかる責任の重たさや、シビアさは、感じることしかできないけれど。それでも、その限られた休息の時を、オレにわけてくれるから。
2013-11-23 16:16:18