グラハムとカタギリ

量子型演算処理システム　 ヴェーダ @veda2314

グラハム　「しかし、疑問もある。探査船を破壊したのは、新型を操るイノベイターだと聞いている。なぜ、金属片はイノベイターの脳量子波に引かれなかった？」

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カタギリ　「鋭い指摘だね。だけど、答えは簡単だ。イノベイター……シャーマン大尉といったかな、彼のパイロットスーツには脳量子波を遮断する処置が施されている。ファングをより正確に操るためにね」

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グラハム　「さすが、次期主力候補機のライバル陣営については調査済みというわけか。……ちなみに聞くが、後ろにいる女性は誰だ？　……フッ、隅に置けない男になったようだな」

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カタギリ　「えっ、ああ……。彼女は、大学院時代の同期だよ。宇宙物理学の権威で、エルスの実態について一緒に研究をしているだけで……」

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グラハム　「彼女の目はそれだけだと言ってはいない。これは祝杯ものだな。朴念仁にロマンスが訪れようとは」

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ミーナ　「ミーナ……ミーナ・カーマインよ。よろしくね、エースパイロットさん」

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グラハム　「キミの名前を心に刻むことにしよう」

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カタギリ　「いや、だから、そういうんじゃないって……」

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グラハム　「進展があったら連絡をくれ。通信を終わる」

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カタギリ　「……ああ、神よ……」