【秘密】特定秘密保護法の論点に関する理解【機密】

特定秘密保護法が成立したので、反対派が飽きて放り出す前に、ここまでの理解をまとめ。
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加藤AZUKI @azukiglg

例えば、これらについて現有する自衛隊の装備の全てを羅列して明示することは不可能ではないだろうけど、開発中の(つまりは秘匿したい未公開の性能があるもの)装備や、将来開発されるかもしれないものは、事前にこの中に記載できない。

2013-12-07 09:21:18
加藤AZUKI @azukiglg

だから、「のようなものも含む」「など」という形で適用範囲に余裕を持たせておく必要がある。これらを、「将来開発されるものについても予め書いておく」という未来日記みたいなことを法案に盛り込むのは不可能だ。だが、「隙間」は塞ぐ必要があるから、適用範囲に余地が残される。

2013-12-07 09:22:24
加藤AZUKI @azukiglg

この「余地」を適用範囲の過剰な拡大、冤罪の発生の余地と警戒する主張は理解はできる。できるが、特定秘密保護法はごく一部の例外を除けば無限に秘密指定を拡大する法律でも秘密指定を無期限にする法律でもない。

2013-12-07 09:23:34
加藤AZUKI @azukiglg

「極一部の例外が、全てに適用されるのでは」という不安について言えば、それ言い出したらあらゆる法律は拡大解釈が可能だし、ごく一部の例外を拡大解釈していいなら既存法の運用でも、特定秘密保護法について警戒されていることと同じことが可能になってしまう。

2013-12-07 09:24:27

政府による濫用の可能性

加藤AZUKI @azukiglg

また、冤罪・濫用を懸念する意見の中に、「自民党政権が自党に不都合なこと、或いは都合のいいことを秘密指定にして隠すのではないか」というものと、「自民党がそのように都合のいい運用をしても、下野後別の政権(政敵)がそれを明かすのではないか」というものがあった。

2013-12-07 09:25:49
加藤AZUKI @azukiglg

その懸念もまた一理あるとは思うが、「今後、永続的に自民党政権のみが成立し続ける」のであれば確かにその懸念は重大事項だろう。が、現行の選挙制度では「大勝した巨大与党は揺り返しによって必ず次の選挙で下野する」という構造になっている。

2013-12-07 09:27:26
加藤AZUKI @azukiglg

郵政選挙で自民が圧勝、4年後に政権交代選挙で民主が圧勝、3年半後に民主断罪選挙で自民が圧勝、恐らく成果を残しても残さなくても3年以内に行われる総選挙までの間に野党が受け皿を準備できれば、自民が下野する可能性はないとは言えない(むしろ環境整備ができるなら大きい)

2013-12-07 09:28:53
加藤AZUKI @azukiglg

特定秘密保護法は「何にでも秘密を作れる=鍵を掛けられる」法律ではないのだが、同時に「箱に鍵を掛けた人間だけが秘密を独占し続けられる法律」でもない。自民政権が秘密を作ったとして、その秘密の箱を解く鍵を下野後の自民政権が持ち去ることができるわけではない。

2013-12-07 09:30:15
加藤AZUKI @azukiglg

秘密の鍵は必ず次の政権にリレーされるわけで、「自民政権が自分に不都合な秘密にかけた鍵を、自分の政敵が開けないことを信頼して手渡す」ということは考えにくい。なぜ 自党の不利益を自党と敵対する政党に手渡すなどと考えるのか。それは考えにくい。

2013-12-07 09:31:44
京極典厩 @kyogoku_tenkyu

@azukiglg そうです。そして、それが民主主義です。

2013-12-07 09:32:16
加藤AZUKI @azukiglg

故に、「自民党に限らず政権が下野して政敵に政権を譲り渡すこと」が【まったく起きない】のであれば冤罪と濫用の可能性は大いに懸念する必要があるが、政権交代が可能である政治体制である以上、冤罪と濫用は運用者の首を絞めることに繋がり兼ねないので、濫用のブレーキにはなっていると思う。

2013-12-07 09:33:17

法律の濫用は有権者による政権選択で防げる

加藤AZUKI @azukiglg

また、冤罪と濫用は「特定の党が自党のために法を運用する可能性」に対する懸念だが、これとは別に「安全保障上の情報の秘匿を法案の趣旨通りに正しく行ったが、それを【迂闊で暗愚な政権が公開してしまう可能性】を懸念した意見もあった。

2013-12-07 09:34:20
加藤AZUKI @azukiglg

これは、わかりやすく例示すれば、「自民政権が秘密指定した防衛装備の性能を、敵対する中国との宥和と友愛のために、鳩山由紀夫が公開解除してしまう」みたいなケースを考えるとよいかも。「自民政権なら正しく運用可能かもしれないが、下野後の政権が正しく運用しない可能性」を懸念したもの。

2013-12-07 09:35:56
しろたく@6回接種M4P2 @taquyallan

この点に関しては 前政権がこれ以上ない反面教師になってくれましたね… @azukiglg 政権交代が可能である政治体制である以上、冤罪と濫用は運用者の首を絞めることに繋がり兼ねないので、濫用のブレーキにはなっていると思う

2013-12-07 09:36:16
加藤AZUKI @azukiglg

これについて言うと、先の「冤罪と濫用に対する懸念」と実は排他的になるんだけど、「バカに刃物を持たせたくないなら、バカを選ばないことだ」ということになる。つまり、自民以外の政権が暗愚であるという前提に立って警戒するなら、暗愚を選ばない選択を有権者がするしかないし、それができる。

2013-12-07 09:37:19
加藤AZUKI @azukiglg

「自民こそがバカで暗愚に違いないから、自民に運用させるのは危険だ」と考える有権者が多いなら、非自民政権が【自民の悪行・濫用・冤罪・不公正な運用】を特定秘密から解除して公開することが期待されるだろう。有権者は、そのどちらであっても選ぶことができる。

2013-12-07 09:38:42
反[反日左バカ]-否韓三原則OGS50 @machiroshutuxxx

@azukiglg 今の野党の諦めぶりが丸出しかと思う程の反対暴動ですが、国を売る反日野党に政権渡す馬鹿は前政権が駆逐したと思います。

2013-12-07 09:39:09
加藤AZUKI @azukiglg

つまり、特定秘密保護法を「冤罪や濫用可能な悪法であり、正義の政権がそれを正せる」と思う人が多数派なら、自民を下野させることが有権者には可能であるし、「安愚で悪用しかねない政権に渡したくない」と思うなら、自民を下野させないようにすることが有権者には可能だ。

2013-12-07 09:39:57
加藤AZUKI @azukiglg

つまり、運用上の懸念はいずれも有権者の意志で「どちらかマシなほうを選ぶことが可能」であり、そこについては実はちゃんと有権者がコミットできるようになっている、と考えてよいと思う。

2013-12-07 09:40:32

まとめ

加藤AZUKI @azukiglg

まとめ、かつ繰り返しになるけど、僕は今回成立した特定秘密保護法が「内容条文運用の全てにおいて完全不可欠な法律」だとは思っていない。悪意があるものが悪用する、暗愚なものが愚かな運用をする可能性を内在させていることを完全に払拭はできないだろう。つまり、改正の余地は確かにある。

2013-12-07 09:42:31
加藤AZUKI @azukiglg

そして、改正に過剰な条件が必要な憲法と違って、この法案は将来的に改正が可能であるとも思う。より「弾力的だが疎漏のない法案」に改正することは可能だろう。既に挙げられている懸念のうち、「冤罪・濫用」について意見がある向きは、改正案に取り組んでいくべきだろう。

2013-12-07 09:44:03
加藤AZUKI @azukiglg

この法案の目的は、(3)犯罪者・潜在的犯罪者・敵対する国などに情報をリークさせないために、(2)情報拡散に関わるマスコミの特定秘密への関与を最小化・制限し、(1)特定秘密を直接扱う立場にある官僚・政治家に、情報漏洩に対して罰則付きの規制を行うものだ。

2013-12-07 09:45:56