部分和訳 米国癌学会の雑誌”CA”(臨床医のための癌ジャーナル)2013年11月・12月号「甲状腺癌の診断と治療における新発展」

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

米国癌学会の雑誌”CA”(臨床医のための癌ジャーナル)2013年11月・12月号「甲状腺癌の診断と治療における新発展」(英文PDF) http://t.co/HUzA3XkdOM 注:"CA"は、"Cancer"(癌)の略。 下記、最初の部分から抜粋して引用和訳。

2013-12-11 16:25:28
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

1973−2002年の期間での米国での甲状腺分化癌発症率が2.4倍に増加しているのは、2cm以下の小さな腫瘍が、より頻繁かつ改善された超音波検査と穿刺吸引細胞診によって診断されているからだと思われている。

2013-12-11 16:26:50
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

別説は、良性疾患のために切除された甲状腺における偶発性微小癌(1cm以下)の病理的報告が増加したため、である。(中略)

2013-12-11 16:28:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

1983年から2006年の間に微小癌の発症率が一年につき19.3%増加したが、1−2cm、2−5cm、そして5cm以上の腫瘍の発症率は、同時期に、それぞれ一年につき12.3%、10.3%、そして12.0%増加した。

2013-12-11 16:28:41
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

これは、小さな腫瘍が良く検出されるようになったというだけでは、甲状腺分河岸の全体的な発症率増加が説明できないことを示唆する。 発症率増加の理由として挙げられるのは、医原性、または「診断的」放射線被ばく、国民の肥満度指数、排卵誘発剤、あるいは生理周期の変化などである。

2013-12-11 16:29:09
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

これらの原因要因の可能性は、米国集団においてさらなる調査が必要である。(中略)甲状腺癌のまた別の環境的病因は、食品のヨウ素含有量である。甲状腺乳頭癌は、アイスランドや環太平洋などの、食品からのヨウ素摂取量が多い地域で高頻度で発生する。

2013-12-11 16:31:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

反面、ヨウ素が欠乏する国々では、甲状腺濾胞癌の発生率が高い。甲状腺分化癌の頻度の変化をヨウ素摂取量と関連づける研究においては、交絡因子が多い。セレン、ゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)や発癌物質摂取のような、その他の食事要因も甲状腺癌の発癌に貢献すると思われる。

2013-12-11 16:33:25
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

最後に、甲状腺刺激ホルモンの数値もまた、癌リスクであると同定されている。甲状腺結節疾患を持つ患者における甲状腺刺激ホルモンの高数値は、甲状腺分化癌のより大きなリスク、および、腫瘍ステージの(進行度の)高さの両方と関連している。 (以上)

2013-12-11 16:34:16