為末大さん@daijapanの「【ランダムを意図する事】について 刺激や気づきは予想外だからこそ意味がある」
元陸上選手です。スポーツで社会を良くするぞ。 ご連絡はこちらまで deportarepartners.tokyo/contact/
広島市佐伯区出身の男子元陸上競技選手・400mハードル日本記録保持者で、現在はスポーツコメンテーター・タレント・指導者などで活動中。株式会社R.project取締役。
2001年世界陸上エドモントン大会・2005年世界陸上ヘルシンキ大会の男子400mハードルにおいて、世界陸上選手権のニ大会で銅メダルを獲得する快挙を達成。又オリンピックには、2000年シドニー・2004年アテネ・2008年北京と、3大会連続で出場した。身長170cm、体重66kg。
http://ja.wikipedia.org/wiki/為末大
昨日、久しぶりに柳川先生と会ってランダムを意図する事の難しさについて話をした。偶然の出会いや気づきによって状況が打開されたり成長が起こる事はよくあるけれど、果たしてそれを意図する事は出来るのか。
2013-12-11 18:23:23競技者の成長がある程度進んでくると、技術が安定してくる。それはパフォーマンスの安定にもつながるのだけれど、言い換えると停滞しているとも言えて、選手はより成長しようとする時に何か刺激を見つけようとする。
2013-12-11 18:25:23ところが刺激や気づきは予想外だからこそ意味があって、今の自分に予想がつく範囲の刺激を与えるという事は、今の範囲を出られないという事でもある。知らない事は想像されていないという事で、それを意図する事は極めて難しい。
2013-12-11 18:27:43室伏さんが”自分を驚かせ続けられるか”という話をしていた事があった。自分で自分を驚かせるという行為の難しさ。どうやって予測できないものを意図的にしかけるか。僕は不整地を走る事でその驚きを引き出そうとしていた。室伏さんはハンマーをバーベルにぶら下げてランダムを作っていた。
2013-12-11 18:30:15人間が意図するよりも早く体は動く。体が勝手に動いてそして得た感触を後で知った自分の意識がそれに再現性を持たせようとする。あるレベル以上の技術の上達はそうやって起きていって、だから無意識に体を明け渡す事が大事だった。
2013-12-11 18:32:52【終わり】私が知らなかった私に出会う事が気づきであったように思う。予測できないものに身を投じる事である程度気づきは誘発できるのではないか。
2013-12-11 18:34:29