『ゴオルデンフィッシュ』出版記念金魚Twitter小説大賞　結果発表

『ゴオルデンフィッシュ』出版記念金魚Twitter小説大賞

ちゃんと一冊の本が出せるようになるまで、私を育ててくれたTwitter小説へ、それに携わる方々へ、またTwitterを通してこれから出会う皆さんへ。
感謝と恩返しの気持ちで始めた小さな小さな個人主催のTwitter小説大賞です。

募集するのは、３つのもの。

①「金魚」「友情」「女の子」をテーマにした、140字以内完結の物語
②上記、応募された物語への140字以内推薦文
③『ゴオルデンフィッシュ』の140字以内CM文

応募していただいた作品、一つ一つしっかり目を通しました。どれも大変素敵で、きらきらしてました。

その中でも、私BA・ω・RU（ばる）の目に、特に輝いて見えた作品の数々を発表いたします。

結果発表

大賞（１作）

他の人にはどう見えたかは知らない。けれど私にとっては一番きらきらして見えた。そんな一作を発表します。

リズミカルな言葉の運び方が、とっても好きな作品でした。
そして、「金魚」「女の子」「友情」、三つのお題の使い方がたまらなく好きです。金魚と猫の友情なんて面白いなぁと思って読んでいたら、何やら病弱な少女の様子。「誰が一番長生きか」という最後の一文に、命の儚さを見ました。
喜劇と悲劇が見事に融合した、非常に印象的な一作です。
（『ゴオルデンフィッシュ』＋『金魚（ver.2008）＋蝙蝠』（原作者サイン入り）贈呈）

優秀賞（２作）

さて、次は優秀賞の発表。ちょっと個性的な作品を二つ選びました。好き好き、どっちもすごい、好きです。

BA・ω・RU、実は幼い頃から関西弁が大好きなのです。だって、面白くて温かいから。この作品も、最初は「呪い」だなんて言葉にドキドキしつつ、最後は関西弁らしい面白さと温かさに包まれたオチで凄く好きでした。
（『金魚（ver.2008）＋蝙蝠』（原作者サイン入り）贈呈）

パイロットフィッシュとは、水の状態が安全かどうかを確認するためのテストパイロット役を担う魚のこと。ネットで検索して知りました。
勿論、評価したのはそんな新しい言葉を知れたことだけじゃなくて、小説としてすごく楽しめたところ。140字という短さの中に、5年というときの長さを感じさせたのは見事でした。そしてやはりラスト一文。哀しいのに、なんだか胸が温かくなりました。
（『金魚（ver.2008）＋蝙蝠』（原作者サイン入り）贈呈）

推薦文賞（１作）

さてさてお次は、 #金魚大賞 を支えてくれた沢山の推薦文の中から、特にきらきらして見えたものを一つ選びました。

推薦文を受けた琵琶さざなみさんご自身も「自分の意図を超えた感想、解釈はとっても嬉しいものですね」とおっしゃっていた通り、私もすごくハッとさせられる推薦文だったと思います。原作の物語に新たな色を加える、素敵な推薦文でした。
（『金魚（ver.2008）＋蝙蝠』（原作者サイン入り）贈呈）

最優秀CM賞（１作）

もう一つ、今回の企画では『ゴオルデンフィッシュ』のCM文も応募してみました。開催当時、まだ本が発売されていない中、色々想像巡らしながらも応募してくださる方がいらっしゃったことにまず感謝！
その中でも、BA・ω・RU（ばる）が一番好きだったものを１つ、選びました。

もうこれが来たら、CM大賞は絶対これに選ばなきゃならないってくらい、がしっと心をわしづかみにされてしまいました。
あまりの嬉しさに、自分もラップで#twremix書いちゃったくらいです。
韻踏みまくりの心情描写　伝えておきたい君への感謝
（『金魚（ver.2008）＋蝙蝠』（原作者サイン入り）贈呈）

以上で全ての賞が出揃った……と見せかけて、ここからアンコール。
個別の賞品は無いけれど、ゼヒゼヒ紹介させていただきたい作品の発表です。

酔庫堂特別賞

まずは、本企画を協賛いただいた七歩さんから、特別好きな一作を選んでいただきました。

【七歩さんより講評】
私にとってとても魅力的なひとことめ以降、探偵ものの予感に心躍らせていたなら突然のマジシャン。置いてけぼりな気分でラストを迎えるにもかかわらず、 いやだからこそ、空想で追いつきたくなり140字を超えた楽しみがぐわっと広がったように思います。 テーマに影響されすぎないクールさも素敵です。

「金魚」賞

物語の三つのテーマで、「金魚」を選ばれた作品の中から１作。

もんくなしにかわいかった一作。相手のお爺さんも、とっても紳士的でステキでした。

「友情」賞

続いて、「友情」を選んだ作品の中から１作。

「あねご」なんてヤンキー口調ながら、「何して遊びます？」のギャップ萌えがステキな一作（笑）。
140字でも、しっかりキャラ立ちしてます。

「女の子」賞

そして「女の子」を選んだ作品の中から１つ。

「金魚は少女に世界を見た。」この一言があまりに印象的でした。無限の可能性を秘めた少女の姿が、ありありと描かれています。

金魚 #twremix 大賞

さて、推薦文の中では、 #twremix という形で贈られたものもありました。その中から、作品としても評価すべきと感じたものを１つ。

優秀賞に選ばれた @kiyoshiro_aoi さんの作品への #twremix 。見事にあの物語の続きが描かれ、二度おいしい作品でした。「おっさんそれ金魚の歌やない。たいやきくんや」のラスト一文でも、またまた大笑い（笑）。

動画CM大賞

CM文は写真やイラストの投稿も可としていましたが、なんと動画で投稿してくれた方がいらっしゃいました！

あまりのクオリティの高さに脱帽です！
なお本作は、製作者の許可を得て、『ゴオルデンフィッシュ』著者公式サイトでも公開中。ゼヒゼヒ、併せてご覧ください。

http://barusan.wix.com/goldenfish

～おわりに～

今回の『ゴオルデンフィッシュ』出版記念金魚Twitter小説大賞、皆様楽しんでいただけたでしょうか。

紹介していない作品も沢山ありますので、ゼヒゼヒ皆さんが選んだ大賞作品も教えていただけたら嬉しいです。

初めて全国で本を出すということになって、やっぱり皆さんに買ってもらいたい、読んでもらいたい、って思うのは当然。だけど、宣伝するより前に、ここまで私を育ててくださった皆さんに、しっかり感謝しなきゃと思いました。

その、一つの恩返しとしての「金魚大賞」。初めましての方も沢山参加していただき、企画した私自身、とっても楽しかったです。
協賛してくださった酔庫堂様こと、七歩さん。色々わかりづらい提案にも乗っていただき、また、サイトやチラシ等で沢山告知していただき、本当にありがとうございました。

これで「金魚大賞」は終わっちゃうけれど、勿論、私BA・ω・RU（ばる）こと平原 学（ひらばる まなぶ）の作家活動は、これからです。もっともっと沢山の小説を書いて、もっともっと作家として強く、大きくなること。それが何よりの皆さんの恩返しになると思います。これからも皆さんの応援を糧に、頑張っていきます。

最後に。
今回、参加いただいた皆さん全員に、『ゴオルデンフィッシュ』の表紙絵を描いてくださった、新人イラストレーター月白 涼さんから、イラストのプレゼントがあります。