- junju_usako
- 1263
- 0
- 0
- 0
「じゃあ、おれたちのことばで話すのかい。」と兵士が聞くと。ままむすめは「あたしたちのことばでよ。」ときっぱり答えます。12月の森にマツユキ草がぽつんと咲いていて。『森は生きている』というお話から。実は帰って来なかったの。だって、あたしたちのことばでよ。(詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 00:05:38すみっこの書架の下三段に コミューンのなかで反響し合い 道ゆく人を振り向かせるわけでもなく 笑ってしまうよなカテゴライズのなか わずかばかり舌のうえで 詩人など明日死ぬと声高に叫び 実際しぶとく生きているのだし (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 00:14:39「詩を書いています。」 詩人ですね? 「いいえ、詩人ではありません。」 では? 「見てきたことを書いているのです。 今日と明日とで書くことが変わります。」 (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 00:25:36生かされた言葉の望みが目的地に届くことなら 何処かに届く先を作ってあげなければ浮かばれない 朝から夜への、あなたからわたしへの、あらゆるあわいの中に、 交代により一瞬交わる背中の骨の触れる音を求め、恋い焦がれながら 墓石に花を手向ける (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 00:50:26同じ分量の水と味噌を入れたって 野菜やワカメや火加減で 味の濃さは変わるんだ。 ああ、あなたの今日の味噌汁が読みたい。 (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 09:24:14ペン先だったけど 今はゆび先で きみとつながってるね。 きょうも こころが開かないみたいに うまく ことばが開かないんだよ。 でも あいたいきみにね きみにあいたい きもちだけで かじかんだ ゆびを 動かしているよ とうめいな糸を かけているよ。 (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 09:20:19糸を編むみたいに言葉を編みたい。 ちぐはぐな編み目を笑わないでほしい。 編めば編むほど重くなっていくストールを 誰かの肩にかけたい。 けれどいちばんに自分にかけている。 (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 09:33:00@junju_usako ありがとうございます。しゆうさんにも、つなぎたい、つなぎたいと思いつつ。あれこれそれに、追われています♪「味噌汁が読みたい」は最高ですね♪
2013-12-23 10:08:32漏れ出るコトバを集めて 丁寧に繋いで一枚の布に仕立てる 僕は漏れ出るコトバが少ないから 集めるのに必死で ハンカチくらいにしかならない それでもキミの涙ぐらいは拭けるかな いつかコトバを繋いで 寒がりなキミが暖まれるような 燃える色のストールを (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 12:26:06言葉が あたしを救ってくれたから、輝きをくれたから、優しさをくれたから、苦しみも 柔らかくしてくれたから ありがとうを、あなたに、言葉の メロディーを、今度は あなたに、(詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 08:10:50言葉であなたとつながれた。 かわいい言葉に みみ を澄ましている。 猫を 人を 言葉を 愛するあなたの 詩が生きている。 (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 10:15:41夜明けの遠い部屋で わたしの姿を伝えてくれる 柔らかい肌と唇 それが、言葉 キライだった自分のからだが あなたが触れると 好きになる それが、詩 わたしはいつも消えかけて 暗闇のなかで白紙になる 柔らかいペン先が辿ると あなたの詩で生きかえる (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 06:20:20白い紙に描かれてゆく地図が 温かく湾曲するのを恐れた。 そこに私がいない気がした。 いつでもそばにいる言葉に 甘えたくなる疲れた夜に 浮かんでくる顔がある。 輪郭はおぼろでいい。 つながりは見えなくていい。 ただ、そのまま、そこに。 いてほしい。 (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 10:54:41余りに綺麗だから握り潰す事か痛めつける事しか出来ない その美しさも精神の美しさもへし折ってぐちゃぐちゃにしてから泣くのだと思う 私は酷いから別にいいよ 永遠に歪んだ私の世界で笑う美しい人達に恐怖を覚えながら温かい気持ちで安らかに眠る (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 12:02:35綺麗すぎる花が摘めなくて 滴った涙で萎れてしまった。 石化していく前に与えたい体温。 無機質な場所に置かれたら生き返る気がして 手のひらに入れたら 砕けた。 そっと遠くに懐かしんでいればよかった。 行ったことのない廃墟に咲く白。 (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 12:49:52思春期の少年が パパの書斎に忍び込む 三十三回転でうねるレコードの渦潮 その韻律の風が詩集のページをめくる 今も心に残るフレーズが 以心伝心のタイミングで語りかけた 廃虚になる前に持ち出した一冊は今 僕のそばで推敲中 (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 15:40:49廃墟に咲く花があるように すさんだこころの片隅にも かならず咲く花がある 萎れてしまうときもあり 枯れて消えて見えなくなるときも それでもこころの片隅に あなただけの詩(うた)がある (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 23:56:43真冬の曇天を淡くやぶる光芒のようにすべての傷口よひらけ、 救いはあまやかに舞い降り 嘘も本当も嘘のほんとうも弔い弔われるものたちも ひとつに埋まるしろく染まる夜に 一輪の詩を芽吹く朝を待って (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 14:41:24本当か嘘か問われたら 本当ですとも 嘘ですとも 言えないことを書いていて 本当のことを知っているのは わたしだけ (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 15:01:55