【艦これ】メガネスーパー長野若槻店 （ms_nagano）さんによるクリスマス小説まとめ【ＢＬ】

メガネスーパー長野若槻／メガドンキ長野 @ms_nagano

「大井っちー、メリークリスマース！」「わ、北上さんご機嫌ですね」「日頃戦いばっかりなんだもん。イベントぐらい楽しまないとねー。鎮守府でも提督が間宮さん呼んでパーティしてくれるって。駆逐艦の子達が大騒ぎだよー。」「みんないつも頑張ってますもんね」「大井っちもねー」

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「そりゃ北上さんも同じでしょう？」「うふふー、だって大井っちが頑張ってる姿見てたら恰好いいところ見せなきゃねーって思うじゃん？」「…北上さんはいつも素敵だと思いますよ？」「なにー？大井っち、照れるじゃんー」「本当の事ですから」「…大井っち、ズルい」「何がですか？」「そういうとこ」

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「北上さんの方がズルいと思いますけどね」「何なにー？私のどこがズルいのよー？」「内緒です」「大井っちの意地悪ー」「あら、それじゃあサンタさんにプレゼント貰えなくなっちゃいますね」「良い子にしてないとね」「残念ですね」「じゃあ代わりに私がプレゼントしてあげる」「本当ですか」

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「ホントホント。楽しみにしててー」「じゃあ楽しみにしてますね」「北上さーん、大井さーん、提督が準備終わったからお二人とも呼んで来いとのことなのです！」「お、電ちゃんわざわざありがとね。じゃ、行こうか大井っち」「はい、行きましょうか」

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そういうと北上さんは私の手を引いてくれました。雪が降る寒い日でしたが、その手だけはとても暖かったです。「北上さん」「なにー？」「メリークリスマス」「ふふ、ふふふ。メリークリスマス」嬉しそうな北上さんの笑顔、それが私にとっての一番のクリスマスプレゼントでした。

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(自分が一人なのでせめて嫁たちには幸せなクリスマスをおくっていただきたいものですね…)

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「お先に失礼しま〜す」「はい、お疲れさん」いつもより気合の入ったメイクをした部下の女性が早足で帰って行く。広いフロアに一人残された男は、こうこうと光るディスプレイの前で溜息を吐いた。そうか、今日はクリスマスイブだったな。ーまあ俺には関係無い事だが。残った案件は年内には片付けねば。

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静かなフロア内で、カチャカチャというキーボードの打鍵音のみが響く。ディスプレイを注視し過ぎた為か、目の奥が鈍く痛む。また一つほう、と息を吐き眼鏡を外して眉根を揉み込む。そう言えば前の彼女と別れたのもクリスマスイブだったか。ー仕事と私、どちらが大切なの！？ー

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今時三文小説でも聞かない台詞を言われ、思わず笑ってしまった事を覚えている。代償は顔面に張り手の一発と一人きりのクリスマスだった訳だが。昔の思い出に苦い笑みを浮かべながらデスクの横に積まれた資料を一瞥する。今頃他の奴らは恋人や家族と仲良くしているのだろうか。自分には縁の無い話だ。

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一抹の寂しさを紛らわせるように、再びディスプレイ向かおうとした瞬間、勢いよく部屋の扉が開かれた。「お疲れ様でーす！」扉の前に立っていた男は先ほど帰った筈の後輩の男だった。肩に薄く雪を積もらせながら、大きなビニル袋を下げている。「お前、帰った筈じゃ？」「ええ、そう思ったんですけど」

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空いてるデスクに袋を載せながら、雪を振り払う後輩。「先輩が一人残って仕事するってきいたんで、陣中見舞いでもと思いましてね」にこやかに微笑むと、ガサガサと袋の中身を開き始める。「折角のXmasですからね。デリでピザとチキン買ってきました。ケーキはコンビ二ので申し訳ないんですけど」

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「お前も今日は用事じゃ無かったのか？」「ありませんよ、寂しい独り身です。だから先輩とこうしてるんじゃないですか」誘いなんか幾らでもあっただろうに。事もなげにこの優男はそう言い放つ。「勤務中なんで酒は無理ですけど、これくらいなら」シャンメリーを片手にウィンク一つ。

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「お前なぁ…」苦笑を浮かべるも、そう言えば彼女と別れて以来Xmasを誰かと過ごすのは初めてだった。男二人でクリスマス。「何かしょっぺえな」「まあまあそんなこと言わずに。んー、本当はグラスが良かったんだけどコップで良いか。先輩、ハイ」雰囲気も素っ気もないマグカップに注がれる液体。

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後輩も、自分が使っているコップにシャンメリーを注ぐと、高らかに掲げて言い放つ。「メリークリスマス！」「ああ、メリークリスマス」カチャ、と軽い音を立てて重なるコップ。喉にぶどうジュースの味が広がる。「先輩、ピザ早く食べましょうよ。冷めちゃいます」「ああ、そうだな」

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まだ湯気の上がるピザを頬張りながら、後輩を盗み見る。ニコニコと上機嫌そうだが、こんな冴えない、それも男と過ごして何が楽しいんだか。でも嫌な気分はしなかった。先ほどまでの寂しさもお陰で飛んで行った。「わざわざ有難うな。あ、飯の代金ー」「いいですよ、いつも頑張ってる先輩へのプレゼント

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ということで」親指についたピザソースを舐め取りながら後輩は言った。「先輩、いつも頑張ってるじゃないですか。ご褒美ですよ」よく分からない上から目線の発言も、今日は気にならない。「それじゃあ俺もお前にプレゼントやらなきゃな」「そうですか？」ふと視線が窓の外に流される。

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イルミネーションが薄暗い部屋の中をカラフルに彩る。「ーきっと君は来ない、一人きりのクリスマスイブー」このシーズンに良く流れる曲だ。自然と口ずさんでいたところ、ふと背中から抱きしめられる。慌てて振り向くと、後輩が男の首元に顔を埋めていた。「一人じゃないですよ」

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「え」「俺が、居るじゃないですか」抱きしめられる腕に力が込められる。「一人きりになんてさせません」そう後輩は呟く。「お前、何ー」「先輩、俺先輩が淋しそうにするのすごく嫌なんです。平気だよって笑ってても、いつも傷ついてるじゃないですか」そんなことー今更なのに。

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暫くの沈黙ののち、後輩は男を抱きしめたまま耳元で呟いた。「俺、クリスマスプレゼント先輩からもらっていいですか？」「何をー」そう答えようとした瞬間、ネクタイを掴まれ、後輩の秀麗な顔が近づいてきてー

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(手が疲れたのでここまでにします⊂((・x・))⊃)

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（いろんな方々から「頭大丈夫ですか？」とご心配されておりますが元から致命傷なのでしんぱい　いりません　ごあんしん　ください　ほら　そこに　うちゅうのほうそくが　みだれる　！）