まだ途中【テドイア】

大崎巧実（裏） @mboxtw2

あんまり時間は無いのだけれど、書ける所まで。今日のテドイアネタ。 BGMはサンホラの壊れたマリオネット。 イアは人間。テッドさんは土地一帯を司る土地神みたいなもの。ほかボカうたキャラ達も全員人外。大体が精霊。 そんな世界設定。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

その物語の始まりは、テッドさんが支配する森に一人の赤ん坊が捨てられた所から。 隠れるようにして捨てられていた赤ん坊。その森に住む魔物に食べられてしまえ、と捨てられたのだけれど捨てる瞬間、迷った母親が隠してしまったのね。 もしも運が良くて助かってくれればと。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

だからその森に住む動物に見つかることなく赤ん坊はそこにいた。テッドさんが通りかかるまでは。 土地を支配するとはいえ、テッドさんもそんな隅々までわかってるわけもなく、赤ん坊の事なんぞ気付きもしなかった。けれど、通りかかった時、その赤ん坊が突然泣き出すのです。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

火がついたように泣き出したその声にテッドさんが気付いて、隠されたその子を見つける。知らずに動物に食べられてしまったならテッドさんは気にしなかった。それも自然の摂理だから。でも、見つけてしまった。 それも何かの縁だとテッドさんはその赤ん坊を連れて行くんですよ。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

そうして拾われた赤ん坊にテッドさんはイアと名付けて育て始めるんですね。 勿論、テッドさんが人間なんぞ育てた事はないので、大部分を眷属であるメイコがやってたりするのだけれど。 メイコは白いネコの本性を持つ精霊。昔、人に紛れて暮らしてたから知ってるのです。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

つかメイコはテッドさんちに住み着いてたから必然的にテッドさんの代わりにイアの面倒見てたようなもの。 テッドさんもメイコに全部投げたかったけど、拾ってきたのは自分だった事と、離れるとイアが泣き出すからずっと傍にいて面倒見てたわけです。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

幼子が純粋に慕ってくるそれも心地よかったし、イアが笑うと嬉しかった。小さなイアと暮らすのが楽しくて。 『てっど』って舌っ足らずな発音で呼んでくれるのも、後ろちょこちょこついてくるのも、それはそれは可愛かったのです。 カイトにロリコンって言われつつ（笑）

大崎巧実（裏） @mboxtw2

カイトはテッドさんちの近くにある湖の精霊。その森にはカイトの住む泉しかまともな水辺は無く、飲料用から生活用まで全部の水をそこで賄ってる。 ちなみに、風呂もそこ。川辺が無いから。ちなみにこの話のカイトはカイトだけれどママです。カイトママが来る人の相手をしたり水をわけたりしてる。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

風呂を兼ねてるので汚れるとやってくるのだけれど、ある日。テッドさんが泥まみれになった状態でカイトの泉にやってくるのです。その姿見た途端にママが「きゃーーーー！！！！」って悲鳴を上げる。「やめてやめて、泉が汚れる！！！！」って。それくらい泥だらけだったのです。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

テッドさんの本性は、炎のように紅い毛並みを持つ獣。だけど紅い色がわからないくらいに真っ黒。「駄目！」って拒否するカイトに「いいだろう、少しくらい」って強行突破しようとしたら「お黙り！！！」って強烈な水鉄砲くらうテッドさん（笑）中に入れる前に少し泥を落とせと。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

「貴方から託された湖ですけど、ここを汚す事はアタシのプライドが許しません！！！！」って断固拒否。そんな時、テッドさんの後ろからおずおずとイアが出てくるのね。小さなイアもまた同じくらい泥だらけで。 「私が悪いの、怒らないで？」って。テッドさんが叱られてると思ったらしい。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

「あらあら、イアも泥だらけね」ってママがめっ！って怒るのです。そんなに汚して！って。でもその後に優しく笑って、「泥遊びは楽しかった？テッドに一杯遊んで貰ったんでしょ？」って問いかけるわけだ。それでイアは無邪気に笑って「うん！」って目一杯の笑顔を見せる訳なのだけれど。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

まずはレディーファストね、ってイアから洗ってくれるのだけれどテッドさんは追い出された。 イアはまだ一人で身体を洗えないからママが一緒だけど、テッドさんに「女の子の裸見るつもり？」って追い出しちゃう。なのでイアが終わるまで傍で待機なテッドさんｗｗｗ

大崎巧実（裏） @mboxtw2

イアが綺麗になったら今度はテッドさんの番。ママが作ったシャボン玉で毛皮を泡だらけにして、遊ぶようにイアが洗ってくれるわけだ。そんな風呂の光景。 ちなみにめーちゃんも水浴びにくるのだけれど、その時はどうぞ、ってママもちゃんといなくなってくれますｗｗ

大崎巧実（裏） @mboxtw2

どうせ湖から離れられないし、ここの主なんだから一緒に入れば？とか言っちゃうメイコに、何言ってるの！って怒りつつ。たまに引きずられて一緒に浴びるはめになったり。 ちなみにママの本性は虹色の魚なので、そんな時は魚になって逃げますｗｗｗ

大崎巧実（裏） @mboxtw2

物心ついてから。イアはテッドさんの傍から離れる人を物凄く嫌がって、一日ずーっと後ろをついて回るのでした。 でもテッドさんもずっと家に閉じこもりきりでいられるわけがなく、出かけなきゃいけない時もある。でもイアがついて来ちゃうんですね。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

最初は家に置いてきてた。でも、イアが扉を開ける事を覚えてしまって、勝手に家を出てってしまう。 外に出てもテッドさんがいなくって、大泣きしてた所を妖精達が見つけて、その連絡を受けて慌ててテッドさんが帰ってくる事も。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

テッドさんの管理するその土地に生きている動物たちはみんなイアを襲わない。ご主人様であるテッドさんのものだから。 けれど外には危険な場所だってある。だからテッドさんは物凄く怒るんだけど、イアが泣きながら、一人にしちゃ嫌、って泣くから怒るに怒れない。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

仕方ないのでイアが一人で留守番出来るまで、テッドさんが抱いて出かける事になるのでした。見えない所に行くと泣くので傍から離れられない。 可愛くて甘やかして育ててしまったから、ずっと抱っこしてないと嫌がるし、行かないでって泣く。泣かれると物凄く弱いテッドさん。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

イアは寝るまで大抵テッドさんの膝の上。それか獣の姿になってる時は背中に乗って。そんな状態。大きくなってからは一人で留守番も出来るけれど、でも帰ってくると飛びついてくるのです。寂しい、って全身で訴えて。なので大きくなってもあまり留守番はさせられない……

大崎巧実（裏） @mboxtw2

人間のイアがいるので、テッドさんは人間の街に出向く事も多くなった。 すぐに大きくなってしまうイアの服を買いに行ったり、イアの食べるものを調達したり。 ちなみにテッドさんの家の傍には小さな家庭菜園がある。勿論、イアが食べるものを作る為。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

基本的にテッドさんが畑耕して、種巻いて、ってやるんだけどイアも水やりをしたりすちゃんとお手伝いするのです。 そしてすくすく育つ作物に、おおきくなったねぇってニコニコしながらテッドさんに報告する。そんなほんわかした日常もあったり。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

そんなイアも大きくなって、年頃になって。少しずつ変わっていく。寿命の長いテッドさんにはまだ小さな子供のままで。 「人間はあっという間に大きくなるものよ」ってママに言われても、今一ピンと来なくて。だからイアの着る服もどこか子供っぽくて、頭を抱えるママだったり。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

ママは湖の真ん中に家があり、そこに住んでる。水の上と下に家が続いていて、濡れては困るものとか、水に入れない子は上の家に入れてくれる。 イアもママが作ってくれた氷の道を通って家にやってくるのです。化粧の仕方とか、お洒落の仕方とかを教わりに。興味を持つお年頃だから。

大崎巧実（裏） @mboxtw2

「まだ素材が良いんだから、アタシみたいに化粧しなくてもいいのよ」って言うんだけど羨ましそうなイアに、「じゃあうすーく。口紅だけね？」って軽く化粧してあげたり。イアに似合う色とか教えてくれたり合わせてくれたりするんだけど、当然テッドさんは気付かない。