131224 岩上安身による上村静氏インタビュー 前編 実況ツイート

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岩上安身 @iwakamiyasumi

連投26RT@IWJ_ch1 26.上村氏「ユダヤ教は、イエスを預言者とは認めていません。イスラム教は認めていますが。なのでタルムードの中では、イエスは単に『なんか困ったやつ』という描かれ方をするわけです」

2013-12-24 22:46:18
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投27RT@IWJ_ch1 岩上「タルムードの中では、イエスは家族問題で悩んでいた、という風に描かれているようですね」上村氏「新約聖書では、処女懐胎したマリアを、ヨセフが『不貞を働いたのでは』と考える場面があります。タルムードはその『不貞』の解釈を取るわけです」

2013-12-24 22:46:41
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投28RT@IWJ_ch1 28.上村氏「タルムードでは、イエスはマリアとローマ兵の間の私生児として描かれています。史的事実として根拠はありませんが、ケルソスというギリシャ人に教えられてユダヤ人がそう主張するようになった、と言われています」

2013-12-24 22:46:58
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投29RT@IWJ_ch1 29.上村氏「2世紀から3世紀、キリスト教は新興宗教として迫害の対象になります。ケルソスも、そういう文脈の中で言ったのかもしれません」

2013-12-24 22:47:17
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投30RT@IWJ_ch1 30.上村氏「タルムードというのは、基本的に法解釈の書物です。イエスやキリスト教について言及している部分はほんの一部。そのほんの一部を丁寧に解説したのが『タルムードの中のイエス』です。タルムードはキリスト教との論争のために書かれたものではありません」

2013-12-24 22:47:35
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投31RT@IWJ_ch1 31.岩上「イエスが行ったとされる様々な奇蹟とは何だったのでしょうか」。上村氏「自然科学の原理は今も昔も変わりません。イエスの偉大さを説くために事後的に作られた物語です。ただ、イエスの活動の中心に病人と接することがあったことは間違いないでしょう」

2013-12-24 22:48:00
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投32RT@IWJ_ch1 32.上村氏「イエスの活動というのは、自ら『義人』と言っている人たちの偽善を暴いていくことでした。罪人とレッテルを貼られている人の所へ行き、一緒に食事をする。『人間は罪なしでは生きられないが同時に赦されている』。こういう人間観がイエスにあったのでは」

2013-12-24 22:48:21
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投33RT@IWJ_ch1 33.岩上「仏教の考え方に近いように思えます」。上村氏「人間とは何者かということを突き詰めていくと、同じ地点にたどり着くのでしょう。人間は一人では生きられない。『生かされてある』ということが先にあります。その後で『どう生きるか』という問が出てくる」

2013-12-24 22:48:50
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投34RT@IWJ_ch1 34.上村氏「『生かされてある』という前提を抜きにして、目に見える能力や身分に拘泥するようになると、それをもとにして人を馬鹿にしたり差別したりするのではないでしょうか」

2013-12-24 22:49:08
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投35RT@IWJ_ch1 35.岩上「いま『能力と身分』ということをおっしゃいました。現代の自由競争の社会では、能力差による報酬の差、社会的地位の差というものは基本的に肯定されています。史的イエスはこれを否定していたということでしょうか」

2013-12-24 22:49:27
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投36RT@IWJ_ch1 36.上村氏「人間存在は、生きていればひとりひとり違う。しかし『生きているということ』そのものは変わりません。そして人間には死を迎えるまで生き続けるという当たり前の権利があります。その権利は能力とは全く無関係に認められるべきでしょう」

2013-12-24 22:49:50
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投37RT@IWJ_ch1 37.上村氏「『勝ち組』といわれる人の根底にあるのは、相対的な比較にもとづく自己肯定感なのだろうと思います。しかしそれは相対的なものなので、常に上にいないと不安なのでしょう。この考えから抜けるには、人間の存在は元々肯定されていることに気付くこと」

2013-12-24 22:50:09
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投38RT@IWJ_ch1 38.上村氏「私の言葉で言うと『人間存在は関係の中で生かされている命なのだ』ということになります。これがキリスト教やユダヤ教では『神によって生かされている』ということになります」

2013-12-24 22:50:27
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投39RT@IWJ_ch1 39.上村氏「与えられる、ということは、人間存在は受動態でしか存在できない、ということです。そこに神を立てても立てなくてもいい。人間は、自分の意思や責任で生まれた訳ではないのですから」

2013-12-24 22:50:45
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投40RT@IWJ_ch1 40.岩上「ただ、どうしても自己肯定感が持てない、みじめだ、という方もいらっしゃると思いますが」。上村氏「あなたが生きているのは、生かされているから生きているのだ、ということに気づくべきだと思います。存在の前提には、あらゆる他者との関係があるのです」

2013-12-24 22:51:23
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投41RT@IWJ_ch1 41.岩上「関係性というのは社会性ということですよね。若い人の中には、自分の実存がツラいという方も多いようです」。上村氏「近代国民国家では、関係性も個人で構築するよう迫られます。そこで、横のつながりを作れない人がナショナリズムに吸引されたりする」

2013-12-24 22:51:49
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投42RT@IWJ_ch1 42,岩上「上村先生は牧師さんの息子さんだそうですが。反発などはありましたか」。上村氏「10歳で洗礼を受けてクリスチャンになりました。大学で聖書学に関する本を読んで、親の言っていたことは嘘八百だったんだなと気づきました(笑)」

2013-12-24 22:53:22
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投43RT@IWJ_ch1 43.上村氏「聖書学というのは、『聖書からイエスへ帰れ』というのがスローガンです。聖書原理主義から離れて、テキストを批判的に検討し、史的イエスの探求を目指す、というものです」

2013-12-24 22:53:43
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投44RT@IWJ_ch1 44.上村氏「ただし、『史実=真実』という、科学主義的・啓蒙主義的な態度とは距離があります。なぜなら、そのような科学主義的な態度こそが、原理主義を生んだからです。原理主義の人達は、聖書は真実であり、したがって科学的に正しいのだ、と考えます」

2013-12-24 22:54:04
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投45RT@IWJ_ch1 45.上村氏「アメリカで中世的な信仰と最先端の科学が同居できる理由がここにあります。アメリカというのは科学信仰から生まれた国だからなんですね」

2013-12-24 22:54:23
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投46RT@IWJ_ch1 46.以上で「クリスマス特別配信・岩上安身による上村静氏インタビュー(前半)」の実況を終了します。後半は、明日25日20時から配信します!お楽しみに。http://t.co/8YOVEjeGPK

2013-12-24 22:54:55