同時多発Tweet連詩【冬組】亜久津歩つながり詩集
真冬の曇天を淡くやぶる光芒のようにすべての傷口よひらけ、 救いはあまやかに舞い降り 嘘も本当も嘘のほんとうも弔い弔われるものたちも ひとつに埋まるしろく染まる夜に 一輪の詩を芽吹く朝を待って (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 14:41:24本当か嘘か問われたら 本当ですとも 嘘ですとも 言えないことを書いていて 本当のことを知っているのは わたしだけ (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 15:01:55詩が亡くなりました 葬儀には あまたの言葉たちが参列し 入りきれないどころか 国を埋め尽くす勢い 事態を重く見た政府は 詩の蘇生に取りかかろうとしました しかし それよりはやく 詩人たちは集まった言葉に声をかけ 一つの詩を作りました だから、いま、 (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 16:13:22詩は死んだ でていけ、と云うので 振り向きもせず靴をはき 冬夕焼の街を歩いた 追われることも帰ることもないままに 四年 別の町で別の名字になり 子を産んで幸せに暮らしている今 があるのはあの別れが あったからかな、 なんて思いながらまた筆を執る (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 23:24:33すみっこの書架の下三段に コミューンのなかで反響し合い 道ゆく人を振り向かせるわけでもなく 笑ってしまうよなカテゴライズのなか わずかばかり舌のうえで 詩人など明日死ぬと声高に叫び 実際しぶとく生きているのだし (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 00:14:39いつ死んでも悔いのない生き方を求めてきたら いつでも死ねる気になっていた 「明日死んでも悔いはないか、そういう生き方をしているか」 あの日の自分に尋ねられたら かっこわるいかもしれないけれど 「いやぁ、いっぱいあるよ」 なんて言って 頭かいて 笑う (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-24 01:25:11買い物袋両手にふと空を見た時 バスの座席を詰めたら西日に照らされた時 アスファルトを落ち葉が走っていく時 公園の馴染みの遊具が新調されていた時 理科室の掃除を終えた時 傘を打つ雨音に気づいた時 あらゆる言葉をもってしても語ることのできない、そんな時。 (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 11:10:11一字も記さず一語も発さず 受けるために空けておいた掌もやがて溢れそうに湛える 胸の鼓膜と耳の琴線をたよりにおしゃべりな静寂をゆく 街でもなく道でもなく うたのなかを (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-24 02:20:00夜明けの遠い部屋で わたしの姿を伝えてくれる 柔らかい肌と唇 それが、言葉 キライだった自分のからだが あなたが触れると 好きになる それが、詩 わたしはいつも消えかけて 暗闇のなかで白紙になる 柔らかいペン先が辿ると あなたの詩で生きかえる (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 06:20:20たとえばあなたが白紙なら わたしはかわいた筆先です 滲む暗闇を引摺りながら 生きる軌跡が詩ならいい 溢れる影で塗り潰しても 残った余白が星ならいい 眠りがいたみを放つなら 夜明けは遠いほうがいい (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-24 03:00:51おしまいです
組長を始め#pw冬組 のみなさん、よい時間を本当にありがとうございました。またお会いできるとは思いますが、いちおう、節目ということで。。 わたしは『おいしい水を』からお世話になっていたのですが、連詩の流れにくわわれたのは夏からでした。とてもたのしかったです。
2013-12-23 23:38:28途中送信しちゃった、ごめんなさい。とりあえず今日はまだしばらく起きています。さかのぼってピンポイントで繋げさせてもらうことがあるかもしれません、すみません。 アンコールも同窓会も組長訪問も朗読オフもやりたいですね笑 #pw冬組 タグつかって私信しちゃってごめんなさい。ではでは
2013-12-23 23:41:58墓碑銘。みなさん、ありがとうございました。
もし、ここ抜けてるよ!順番ちがうよ!ということがありましたらご指摘をお願い致します。ご高覧くださいましてありがとうございましたm(_ _ *)m