あの子に薬を飲ませたら 【赤賀】

篠ノ川せみこ @semicco

@sn0wr0se ぬるつく場所に指を入れた途端、びくり、と加賀の体が雷にでも打たれたように震えた。陶然としていた表情が崩れ、そこに羞恥と、悦びが混じりあう。「でも」「そんなのって、してることにならないわ。ね？」音を立てていいところを責めてやると、加賀の体が崩れ、倒れ込んでくる。

えま @mell0wr0se

@semicco 妙に重いと失礼なことを思った。加賀はどうやら一時的に眠ってしまったらしい。薬が切れたのだ、と悟る。媚薬なのか真実薬なのか赤城も実は知るところではない。ただ夜のお供に、と町で売られていたものだから冗談のつもりで買ってみたのだ。それにしても気持ちのいい体験だった。

篠ノ川せみこ @semicco

@sn0wr0se 「ねぇ、加賀」すうすうとまだ赤い顔をして眠る加賀を抱き締めの顔を撫で、口付け、赤城は呟く。「あなたもあんなこと言うのね」板張りの床は硬く、脱力して眠る相棒は少し重たかったけど、赤城の心は不思議と満たされていた。今日もこうして、二人のなんでもない夜が過ぎていく。

篠ノ川せみこ @semicco

～完～ お付き合い有り難う御座いました（主にえまさん）