日本文学周辺のこと

てきとう
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開途 @Kaito_YST

@senkou ご無沙汰しております、ブックカフェ"Bousingot"でお会いしました者です。最近唐突に現代文学に興味を持ったのですが、そういう現代文学(特に私小説等)を勉強できるようなサークルないし集まりで、オープンなものがあれば教えていただけないでしょうか。突然すみません。

2013-11-04 17:25:37
misui @senkou

@KaitoHY ちょっと待ってくださいね。サークル的なものはわかりませんが参考文献なら少しは。

2013-11-04 17:34:19
misui @senkou

@KaitoHY お待たせしました。僕は専門の教育を受けていませんので偏りがあるかと思いますが、いくつか参考になりそうな本を挙げてみます。結構適当なこと言うので適宜スルーしてください。

2013-11-05 02:29:34
misui @senkou

@KaitoHY まず中村真一郎『文章読本』。近代日本文学の始まりとは第一に口語文の誕生でした。本書は近代からの口語文の歩みについて書かれています。このあたりは類書がありそうなので探してみてください。

2013-11-05 02:30:15
misui @senkou

@KaitoHY さて口語文の誕生とはおおまかに言えば外国語の摂取による自国語の確立です(とても乱暴な言い方です)。これはそのまま自己・他者の発見であり、この過程で私小説が生まれました。

2013-11-05 02:30:53
misui @senkou

@KaitoHY 後藤明生『小説―いかに読み、いかに書くか』はそうした私小説を軸に近代からの日本文学がいかに自己を描いてきたかが方法論から解説されています。これを読んで『小説は何処から来たか』に進めば日本の文学のみならず小説という媒体がどのようなものか理解できます。

2013-11-05 02:31:40
misui @senkou

@KaitoHY 後藤明生の本は近いうちに電子書籍化されるそうです。で、ここまでは行儀のいいものとして、『新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド』などもどうぞ。日本の文学が一部のスノッブの経験の大衆への一般化であるとか小ネタが書かれてます。身も蓋もない本です。

2013-11-05 02:31:58
misui @senkou

@KaitoHY 大塚英志は元々民俗学の畑の人で、人類学や構造主義の物語論を一般に広めました。この人は毀誉褒貶あるんですが役立つことを言ってるし、基礎知識として何冊か読んでおきましょう。もう読んでるかな。神話と私小説についても何か言ってたかも。

2013-11-05 02:32:35
misui @senkou

@KaitoHY 物語論や人類学、民俗学や記号論に流れても面白いです。赤坂憲雄とか山口昌男、あるいは河合隼雄とか。村上春樹や大江健三郎は物語論や心理学を使って創作しているので、日本の小説-私小説から神話や心理学へのラインが一本引けるかもしれません。

2013-11-05 02:32:58
misui @senkou

@KaitoHY そこはお任せして、あえて嵐山光三郎『文人悪食』をおすすめ。個人の生理がどのように作品に表れているか、あほみたいに面白くて勉強になる本です。面白すぎて危険かも。

2013-11-05 02:33:38
misui @senkou

@KaitoHY 春日武彦によれば人間の類型は100種類くらいしかないとのことなので、個人を描けばどこかしら類型的にならざるを得ない、つまり神話に通じます。新城カズマ『物語工学論』なども。

2013-11-05 02:34:02
misui @senkou

@KaitoHY 流れでつらつらと挙げてみました(専門の人から見ればほとんど寝言です)。気になったのをつまんでみてくださいな。

2013-11-05 02:34:57