【ニンジャの二次創作でございます】ディア・デッド・デイズ　＃エピローグ

篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

【ディア・デッド・デイズ】　＃エピローグ

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悪夢の一夜が過ぎ去り、イケブロ地区にはいつもの猥雑な活気が戻る。「実際安い」「お客様がブッダ」「出血多量バーゲンでオタッシャだ」などの看板がオマツリのようにひしめく。全ては夢幻の如く、人々は淡々と営みを行う。　1

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ネオサイタマ郊外、スクラップマウンテン。暗黒メガコーポがどこからともなく情報を入手し、付近を立ち入り禁止にし、あらゆる残骸を４本もワイパーがあるトラックに載せて搬出する。証拠は今も昔も変わらず隠蔽される。　2

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だが、スクラップマウンテン中心部でひっそりと頭を垂れて佇む男が一人。喫茶店のマスター・サツマだ。傍らにはトレンチコートとハンチング帽の男とライダースーツ姿のコーカソイド美女、ハイスクールに通うと思しき男女。　3

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短い祈りを捧げつつ、サツマはロストウェポンが爆発四散した付近をシャベルで掘り進む。やがて…見えてきたのはヨロシサン製薬の社章の入った小ぶりな箱。中身はフロッピーディスクと男女３人の写った古びた写真。　4

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「このフロッピーが次のヨロシサンの何かのヒントに繋がるという事か？」「ええ、きっとそうね」「アンタらがどこまでやる気なのかはわからんが…、やれるならオムラとヨロシサンを倒して欲しい。それが俺達の願いだ」彼らは早々にスクラップマウンテンを立ち去り、次のステージへ向かう。　5

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サツマはまた元のパンク喫茶店のマスターとして落ち着き、例の写真を見ながら時折涙を潤ませる事がある。ギンイチとイチジクもハイスクールに通いながら、ゲーセンやライヴハウスに通い、時折喫茶店に出入りする事もある。特に何かが変わったわけではない。　6

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しかし日常を過ごしながらも、かつてライヴハウスで起きた惨事と今回の出来事を思い起こすにつれ、アンタイセイと前向きに生きる事の意味を考える。カラテとインガオホーなのだ。　7

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笑って、今ある幸せを噛み締めながら生きていけば、良いインガオホーに巡り会う事も或いはあるだろう。今日もネオサイタマには重金属酸性雨が降り注ぐ。　8

篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

【ディア・デッド・デイズ】＃終わり