KedrskieさんによるプロトンロケットとUR-200の関係について

Kedrskieさんが気づいた、プロトンロケットとUR-200の関係についての発見です。 宇宙の傑作機№16.5プロトンロケットと宇宙の傑作機№19 RD-0120の補完にもなっています。ありがとうございます。
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ケドルスキー @Kedrskie

#Kdプロトン コミケ85で入手した「宇宙の傑作機№16.5 プロトンロケット増補改訂版」から始まった、ちょっとした発見を呟きます。プロトンことUR-500の2&3段は、それ以前に開発されたUR-200ロケットの構造を、基本的にそのまま用いる設計方針だったとの記述が、発端。

2014-01-03 23:45:51
ケドルスキー @Kedrskie

#Kdプロトン 3段目(UR-200の2段目)は改設計されているが、2段目(UR-200の1段目)もタンクが共通隔壁化されてるのでは?と、構造系については一応仮説を立て、更に、エンジンはどうだったのか http://t.co/SFKRps7WG9 で調べてみた。

2014-01-03 23:47:12
ケドルスキー @Kedrskie

#Kdプロトン UR-200の1段目エンジンは、RD-0208×3&RD-0209×1の4基構成。~8に推進剤タンクへの加圧機能を付与したのが~9らしい→ http://t.co/mAMhTXlCkB

2014-01-03 23:47:22
ケドルスキー @Kedrskie

#Kdプロトン 一方、プロトンの2段目はRD-0210×3&RD-0211×1の4基構成。この2機種は~8&~9のバリエーションで、役割も同じらしい→ http://t.co/i60R1fzb6d

2014-01-03 23:47:34
ケドルスキー @Kedrskie

#Kdプロトン ここまで調べて、この4種のエンジンいずれの製造者も「Kosberg」となっているのに気付いた。この名前は以前、 「宇宙の傑作機№15 ルナ月探査機」の15頁で目にしていた。

2014-01-03 23:47:50
ケドルスキー @Kedrskie

#Kdプロトン セミョン・コスバーグ。ユダヤ人で、元は航空機エンジンが専門の設計局、КБХАのトップ。1958年頃、探査機を月へ送り込むのに必要な上段用エンジン開発に際し、そのターボポンプ開発をコロリョフが持ちかけた人物だという。

2014-01-03 23:47:59
ケドルスキー @Kedrskie

#Kdプロトン これには驚いた。OKB-1の月探査計画に関った非宇宙畑の設計局が、その後、OKB-52のICBM向けにロケットエンジンを供給するようになっていたということになる。NK-15/33でのクズネツォフの例は有名だけど、例外はそれくらいだと思い込んでいた。

2014-01-03 23:48:15
ケドルスキー @Kedrskie

#Kdプロトン ウィキ英語版 http://t.co/MKMwPWP4uv やココ http://t.co/vMfKjTMUAG を見ると、КБХАは更に多様なエンジンを開発していたらしい。

2014-01-03 23:48:25
ケドルスキー @Kedrskie

#Kdプロトン 実験用原子力ロケットエンジン、RD-0410なんていうのも作ってたらしい→ http://t.co/FHLD1PBM6J この写真よくみてたけど、「КБХА」が設計局名だとは知らなかった…

2014-01-03 23:48:37
ケドルスキー @Kedrskie

#Kdプロトン КБХА公式サイトでも、どんなロケットエンジンを作ってたか、社史ページ(英語)で読めます→ http://t.co/wrErThGYV9

2014-01-03 23:48:46
ケドルスキー @Kedrskie

#Kdプロトン ちなみに、ここで気付いた…КБХАってRD0120作ってたんじゃん!エネルギアロケットのメインエンジン、宇宙の傑作機№19が特集してる!ってことはこの本買ってればハナから全部わかったんじゃん?と、後悔したのでした…orz

2014-01-03 23:49:09
ケドルスキー @Kedrskie

@doku_f 恐縮です(^^ゞ ちなみに、UR-200の1段目が共有隔壁だったかは不明なのですが、初期UR-500のクラスタタイプ案では酸/燃でタンクが分かれているようなので、こちらも改設計されたのでは?と推測した次第です。fav頂いたようなので、一応釈明させて頂きます。

2014-01-04 00:17:15