棺桶に贈る

数分クオリティ自作小説
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ひなた @fox_cat_hinata

死んでから、幾日かが過ぎ、僕は今彼女が眠っている棺の前に立っている。

2014-01-05 13:53:35
ひなた @fox_cat_hinata

小さな四角の窓を覗けば、彼女の顔は生前に見せていた柔らかな笑顔ではなく、見たこともない悲しそうな表情を浮かべていた。

2014-01-05 13:53:49
ひなた @fox_cat_hinata

嗚呼、彼女はきっと寂しかったんだな、辛かったんだな、ごめんね、傍にいてあげられなくて。

2014-01-05 13:53:58
ひなた @fox_cat_hinata

彼女の顔を見ながら僕の中で後悔と、自責の念とが、ぐるぐるとどうしようもないくらい渦巻いていった。

2014-01-05 13:54:13
ひなた @fox_cat_hinata

愛する人よ、ごめんなさい。共に愛を誓いあった仲なのに。どうして僕は君の傍にいつも居られないんだろう。

2014-01-05 13:54:23
ひなた @fox_cat_hinata

でもそんな理由はとうに分かっていたんだ。そして、悩んだところでどうしようもないことも。

2014-01-05 13:54:32
ひなた @fox_cat_hinata

ごめんね、ともう音の出ない口から零れた。もう涙さえ出ることのない僕の身体はこんなにも、冷たい。

2014-01-05 13:54:44
ひなた @fox_cat_hinata

彼女の顔に触れると、まだほんのりと暖かかった。僕は安堵した。良かった。まだ君は、ここに居るべきではないのだ。ほっとがらんどうな胸を撫で下ろし、

2014-01-05 13:54:55
ひなた @fox_cat_hinata

僕は、彼女の額に接吻をした。

2014-01-05 13:55:01
ひなた @fox_cat_hinata

暗がりの、ぼんやりとした視界が最後に捉えたのは、彼女が幸せそうに笑った顔だった。

2014-01-05 13:55:10
ひなた @fox_cat_hinata

私が最初に見たのは、真っ白な天井だった。

2014-01-05 13:55:18
ひなた @fox_cat_hinata

私が目を覚ましたことに気づいた母が悲しそうな、でも嬉しそうな複雑な顔で、嗚咽していた。

2014-01-05 13:56:19
ひなた @fox_cat_hinata

私はどうしたのだろう。なぜ、ここにいるのだろう。

2014-01-05 13:56:22
ひなた @fox_cat_hinata

私は彼を追って、自殺したはずなのに。

2014-01-05 13:56:28
ひなた @fox_cat_hinata

私はそっと、震える手で額に触れた。何故だか、安心した。

2014-01-05 13:56:38
ひなた @fox_cat_hinata

もう、以前のような寂しさは、無くなっていた。

2014-01-05 13:56:45
ひなた @fox_cat_hinata

タイトル決めてから内容考えるのやめよう

2014-01-05 13:58:04
ひなた @fox_cat_hinata

なにか改善点とかご指摘があったらどうぞーーー

2014-01-05 13:59:00
ひなた @fox_cat_hinata

こういう引っ掛け的なの書けるようになりたい いやこれは書けてないけど

2014-01-05 14:00:19