為末大氏@daijapan【アスリートの敗戦処理】について

爲末大 Dai Tamesue　熟達論発売中 @daijapan

おはようございます。今日は【アスリートの敗戦処理】について

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悲しいかな私がいた世界は、勝負の世界で、勝者に多くのものが集中する世界だった。おそらく競争率で言えば司法試験よりも難しく、数千、下手をすると数十万が挑んで一人が夢を達成するような世界だった。だから圧倒的に敗者の方が多い。

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アメリカに行った時、そもそも世界中から人を集めてきて競争させるのだから、とんでもない厳しい世界なんだろうと思っていたら、競争、勝負をさせる文化だと逆に敗戦処理が手厚い。思う存分勝負をしなさい。だめでもやり直せるから。

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NCAAのバスケットボールの大会中に流れるCM。箱根駅伝の最中に、この選手達の中の９９％はこれから先陸上以外のプロにならなければならないと言っている。　http://t.co/wURUtpPGxh

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しきりに彼らが言っていたのは、スポーツで人生を切り開くという事。スポーツは手段で目的は人生。プロの世界はもちろん違うのだけれど、プロになる際には必ずNCAAをやめなければならない。何の為にスポーツをやるのかがはっきりと分かれていた。

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みんな夢は叶うという建前はいいのだけれど、それを本気で信じると敗者は出ないという事になってしまい、敗者救済は必要ないという事になってしまう。あるお母さんに言われた事がある。”サッカー、陸上、どちらが潰しが効きますか”

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【終わり】諦めないで夢を目指す事は大事だと思う。一方で現実的に夢を実現できない人生も出てきた時にそれをどうサポートするか。僕は挑戦者を増やすには逆に向いていなければ別の勝負ができる文化を創る事が大事だと思っている。