- freaky1201
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理論的超越のひとつの事例は(そしてそれが全てではありませんが)、やはり19世紀アメリカのトランセンデンタリズム(transcendentalism/超絶主義、超脱主義)ではないかと思います。ユニテリアンによく見られるそれです。
2010-10-21 01:41:57要するに、権威や組織に依拠するのではなく、それを徹底的に手段と見なす観念論的ロマン主義の方向です。個人の尊厳と精神の優位を主張が、権威からの超脱を計ろうとする次第です。
2010-10-21 01:42:11伝統的キリスト教信仰は、キリスト教で説かれる「神」がその中心にありますが、彼らは、「神」という超越的存在を個人の中に見いだします。そして強調するのが〝自立した自己の精神〟。
2010-10-21 01:42:22ちなみに彼らのいう「自己」とは、欲望から解放された〝本来的自分〟という意味でフロイト的な自我とは対立関係にあるものです。おそらくこれはインド的梵我の発想の影響だと思います。
2010-10-21 01:42:31もどりますが、そうした意味で、ユニテリアンを中心としたトランセンデンタリストは「神」の名は、キリスト教会で説かれる神にのみ限定されないという発想へと昇華され、制度組織としての教会は、魂を帰って歪めてしまうから、とジャンプしてしまいます。
2010-10-21 01:42:41こうしたアプローチのすべてが、「理論的超越」というわけではありませんが、自由へと飛翔する感情の高まりと理論的推測の握手という意味では、理論的超越のひとつの事例なのだろうと思います。
2010-10-21 01:42:49極端な言い方ですが、「いやになっちゃった」から抜けるとか、「合わない」から辞めるではない、力強い方向性の示唆だと思います。そこに力強さと迫力というものを感じてしまいます。
2010-10-21 01:43:44すいません、舌足らずで。 RT @fuitsuono: すんません、もう少し解説して戴けると助かります。 RT @ujikenorio: まさに教義における伝道的なドグマこそ、ドグマ化される以前の肉声・実践・原テクストから逸脱したものなわけですし。
2010-10-21 01:46:00簡略化してしまうと、今の体系・システムというものが、ダイレクトに誕生時の姿そのままではないという事実です(逆説的に言えば、だからカトリックは、「伝承」を大切にします、途中で何が伝えられたのかということ)。
2010-10-21 01:58:26プロテスタント的な原点回帰主義の臭いもあるので難しいところですが、キリスト教を例に取ってみると、イエスそのものの発想=現在の公定教義かと問うた場合、イエスとは十全に答えられないという問題です。
2010-10-21 01:58:37仏教でいえば、原始仏教で肉声がかすかに残る釈尊が、葬送儀礼を大切にしようとはいっていなけれども、現在の公定教義と実践では「大切に」ということになっているような問題です。
2010-10-21 01:58:48ぢゃあ、どれが原点か??--などと七面倒になってしまうと、デリダが批判するような音声中心主義、プラトニズム的イデア論に、つまり、最初の声=イデア、後から整理された教義=イデアの劣化したコピー、という認識になるので、その遡上というのは難しいのですが、、、。
2010-10-21 01:58:56まあ、(創唱宗教においては)誕生時の教説=現在の教説と同じというものではないのが事実というところです。創作とはいいませんが、大乗仏教を加上説@富永仲基と批判した問題はあらゆる宗教において避けがたいというものです。
2010-10-21 01:59:04ただ、積極的に評価するならば、まさに小乗⇔大乗の展開に見られるように、発展とか積極的展開として評価されてしかるべきという創造的飛躍は否定できませんので、その判定は現実には難しいところがあります。
2010-10-21 01:59:13しかし、「善きサマリア人の喩え」が聖書に記されているにもかかわらず、講壇で説かれる説教はどうなのかと問うてみた場合、本年の9.11の米国の過激な一派がコーランを焼き払おうとしたようなことを眺めるとorzとなってしまいます。キリスト教だけに限定される問題ではありませんが。
2010-10-21 01:59:21原点に返るとか、原点を復活させるというのは現実には困難です。その意味では、聖典化された「経典」という限定内になるかもしれませんが、そこで開陳された内容と現実の公定教義のズレはどれくらいあるのかという問題意識ぐらいは必要かもしれません。
2010-10-21 01:59:29だから、使い古されたフレーズ、言い回し、説教、指導etc--というものが、根拠があるのかどうか、それは常に省察されてしかるべきかと思います。中には後の千年までも絶えうるものもありますが、中には広告代理店が製作したようなスローガンでおわってしまっているものもあるかもしれません。
2010-10-21 02:03:28