これから作るものについて、デザインや素材などをマッピングしたものが壁に貼ってあるそうです。それを見ながらあるもの、ないもの。自分たちの進めるデザインの方向のヒントに。
2010-10-21 17:18:09椅子のデザインにあたって、歴史的な背景を押さえる必要がある。例えば、Yチェアも、ウィンザー、シェーカー、中国のスタイル・・・そういったものを包括して産まれたといえる。
2010-10-21 17:21:07一方で、時代の移り変わりに従って、生活のスタイルも変わるし、人間の身体も変化している。そういうものを踏まえて、新しいものを作っていく必要がある。
2010-10-21 17:23:37DC09のデザインの変遷をスケッチで見せてもらってます。猪田さんたちは、現代の技術でないと作れない椅子を作り出したいと思っているそうです。一方で、宮崎椅子製作所さん(@徳島)も、常に新しいものにトライしようとしている会社。
2010-10-21 17:27:04デザイナー自ら、宮崎椅子さんに2~3日泊り込みで、職人さんと細かい調整をしながら、モデルを少しずつ完成に近づけていきます。自分でヤスリをかけて納得の行くカタチにしていきます。
2010-10-21 17:30:35最初は3Dデータをを基にしたが、モデルは手で作って、最初とは変わってしまうわけなので、それを図面にするためには細かい部分まで計測する必要が・・・
2010-10-21 17:32:45最初は手作業で測っていたけど、ラチがあかず、結局3Dスキャナーを自作してしまった!?メーカーのエンジニアに任せるというやり方もあるが、自分たちの納得の行く製品にしたいので、NCルーター用のデータも自分たちで手掛けたいということから。
2010-10-21 17:35:54素材についての話。ローズウッドは、マダガスカルとかで不法に伐採されいるものが多いとか。これからはデザインする側もそういう素材背景にも気を配らないといけないよ、と。
2010-10-21 17:42:32補強部分を構造に組み込んだことによって、すっきりしたデザインになったことがDC09の特徴。それは最初から意図していた。宮崎椅子さんは、一緒になってそのアイディアの実現に取り組んでくれる。わかんないから、「まずやってみよう」というスタンスがいいですね。
2010-10-21 17:50:48イタリアの木工メーカーは量産を前提とする大規模なところが多いので、妥協しないといけない部分も多い。その点、丁寧な手作りをする宮崎椅子さんとの取り組みには意義がある。
2010-10-21 18:00:25カタチは、立体でモノを考えるというところから。単純に三面図から作られるものではなく、立体であることを常に意識している。DC09が有機的な見え方をするのはそういうやり方も影響しているかも?
2010-10-21 18:09:59イタリアの家具業界は、日本の家電業界のように常に「新しいモノ」が求められている。その中で、軽さの点で挑戦を続けている。技術が向上することで、これまでできなかった構造が実現できて、より軽いものが産みだされていく。
2010-10-21 18:19:38お値段の話。宮崎椅子さんのほかの椅子のラインナップとは明らかに違う価格(タモで12万円)になってしまってますが、これだけ手が込んでるんだからいいんじゃない?との宮崎社長の判断から、笑 その分、なぜそうなのか?という語る要素はたくさんある。分かる人には価値は理解してもらえる。
2010-10-21 18:30:412人でやっていることの意味。意見が違うときは、妥協するのではなく、お互いに納得できる解決策を探る。その方がより多くの人に共感してもらえる可能性が高いから。先日のロフトワークス/林さんのプロジェクトマネージメントの話にも共通します。
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