漫画『ケンガイ(1)(2)/大瑛ユキオ』感想

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ムー @muu

『ケンガイ/大瑛ユキオ』1・2巻一気読み。こんなにも登場人物全員にイライラする漫画は珍しい。いっちばんイラつくのは主人公だけどな!まあ自分の領域にズカズカ土足で入り込まれる胸糞悪さを描いている、という点では新鮮な漫画だが。って、まさかこの主人公は「読者共感型」の想定じゃないよね?

2014-01-22 21:40:40
ムー @muu

『ケンガイ/大瑛ユキオ』自分がまんま白川だとは思わないにしても彼女の心情は察する。2巻の帯に「攻略」とあるが、「合わせよう」としてハンパに他人の趣味を共有してくる(この場合は映画を観ること)恋活的姿勢、てのが非常に腹立たしい。それって、こちらの趣味に対する侮辱にもなり兼ねないのに

2014-01-22 21:53:03
ムー @muu

『ケンガイ/大瑛ユキオ』ただこの物語の興味深いところは、白川がある程度自分のスタイルを悟り切っていて、伊賀ではつけ入る隙が殆どないという現状…から、どんな結末を目指して描いているか、だ。あの「何でもお見通し」感溢れるキャラの静夫が安易に見通し切れないような展開があると良いな

2014-01-22 22:31:46
ムー @muu

『ケンガイ/大瑛ユキオ』徐々に伊賀に「白川抜きでも自分なりに映画を楽しむ」兆候が出ているので、それこそが白川と共有できる感覚だろうと想像する。当然、感覚の共有=恋愛としてのスタート、に非ず。…というのが理想的な展開だが、白川の初体験相手が恋愛のトラウマで的な陳腐な展開だと嫌だな…

2014-01-22 22:42:18
ムー @muu

『ケンガイ/大瑛ユキオ』敢えて嫌われるキャラを描いて読者のその感情を刺激する、という手法は『ヤサシイワタシ/ひぐちアサ』などでもあったので、『ケンガイ』のあらゆる登場人物に対する嫌悪感も似たような狙いの為の「敢えて」だと良いんだけど、そうではなく単に作風なだけの気もするんだよな

2014-01-22 22:46:53
ムー @muu

『ケンガイ/大瑛ユキオ』と言うかこの物語でぼくが感じた「嫌悪感」を作者は意識できてない気がする。逆に「派閥」とか「仲間内で「ナシ」としている」部分については嫌悪感をあまり感じない。単に気が合うか合わないかレベルじゃん。白川も小島も仕事は真面目にしてるし職場的な問題はほぼないじゃん

2014-01-22 23:02:22
ムー @muu

『ケンガイ/大瑛ユキオ』と見越した上で、やはり伊賀は気持ち悪い。大した断絶でもないのに「こっち」とか「ケンガイ」を意識し過ぎて、本人が望んでもいないのに「白川を何とかしてあげたい」というチンケな正義感を動機に行動している節がある。結局、「派閥」「オタク」もどっちも見下しているんだ

2014-01-22 23:06:27
ムー @muu

『ケンガイ/大瑛ユキオ』…と言う伊賀の勘違いぶりを、もしもこの物語が最後まで肯定或いは放置し続けるのであれば、あまり後味の良い内容ではないし、この作者やその作風とは感覚が合わないだろなと想像する。とりあえず続刊待ちかな。どこかで耐え切れなくなって結末を拝まずに読むのやめるかもだが

2014-01-22 23:10:29