ドレイク=ルフトはなぜ潰走したのか?

『聖戦士ダンバイン』の最終回、ドレイクの率いるア軍は、今までのふてぶてしい強さがウソのようにあっけなく崩れます。 なぜ、ドレイクは敗れたのでしょうか?
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さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

ダンバイン最終話でドレイク軍が簡単に崩れた仕掛け、面白いなコレ。まず、フツーにやりあったらア>>ナ・ラウだと思う。ただしゼラーナ隊抜きの場合。ってか女王連合はアタッカーがゼラーナ隊しかいない。

2014-01-31 03:23:11
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

んで、ゲア・ガリングが脱落したことで、ドレイク連合は戦力が文字通り半減する。これはゼラーナ隊の攻撃が体感で倍増以上になることを意味する。

2014-01-31 03:24:01
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

なお、この時の戦況はドレイクから見ると「双方オーラバトルシップが一隻ずつ脱落して1:1になった」に見える。ただし、ゲア・ガリングが艦載機満載のまま沈んだのに対し、ゴラオンは空船で沈んでいる。つまり船は一騎打ちだけど戦場にいる艦載機の数は実質1:2。

2014-01-31 03:25:52
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

もう一つ重要なのが、ラウとナは使ってる兵器の外観が同じであること。ドレイク連合は量産機が全然違うから所属の違いが分かるんだけど、女王連合はどっちも同じ色のボチューンとボゾンを使ってるから区別がつかない。

2014-01-31 03:27:10
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

以上の状況がドレイクの判断を深刻に狂わせることになる。ドレイクとしてはグランガラン一隻分の残存兵力をウィル+スプリガンで叩く、つまり数も質も勝ってる状態で押し切る算段の戦いだったはず。この計算通りなら、ゼラーナ隊の存在を考慮してもドレイクは押し切れる。ナ軍は木偶人形だし。

2014-01-31 03:29:45
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

つまり、ドレイクの想定していた勝利条件は「アの全軍でゼラーナ隊を潰す」。ナ軍はいてもいなくても同じだから(なんと最終決戦でもナ軍は一機も敵を落とせていない!!!!!)。ア軍の実力ならゼラーナ隊の殲滅は可能だったろう。ミュージィも黒騎士も生き残っていたわけだし。

2014-01-31 03:34:25
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

実際にドレイクが実際に直面した戦場にいたのはラウ・ナの2国分の兵力。これはドレイクの目には「ナが予備兵力を全部投入した」と映ったはず。で、これはドレイク的には問題にならない。ナ軍であれば何機いようが戦闘力が絶無だから。

2014-01-31 03:36:04
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

んでも、ドレイクが実際に対した女王連合の半分はラウの兵だ。ラウの兵はナ軍と違いア・クの軍ともそこそこ戦える。だから、ドレイクの目には「ナ軍相手に予想外に押されまくっている」と映る。いっぽう、肉壁のク軍がいないから、ドレイク軍はゼラーナ隊にも削られまくる。

2014-01-31 03:38:05
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

ンで、あのときは事前の「太平洋だとオーラが増幅される云々」の話をみんながみんな信じ込んでいたから、ドレイクは増えた損害の理由をそちらに求める(実際はラウ軍がナ軍に見えていたことが原因)。

2014-01-31 03:39:21
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

ここで、シーラが絶妙のタイミングで予備兵力を放出する。ドレイクはナの予備兵力をほぼ正確に把握していただろうけど、だからこそこの放出で驚くはずだ。ナ軍は目の前にいるモノが全部ではなかったのか?と(繰り返すが、実際はラウ軍をナ軍と誤認していたのが原因)。

2014-01-31 03:40:54
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

この誤算がドレイクの判断を狂わせる。彼は今まで前途にあるものを全て踏み潰して突き進んできた。しかしこの時に限って「押されているからかわして逃げる」という選択をする。なお、ウィルウィプスのブリッジにいたクルーは状況を正確に見て報告している。その報告を退けたのはドレイク。

2014-01-31 03:42:48
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

ドレイク死亡の時点で黒騎士がショウを圧倒していたし、ア軍の兵であればニーを討つのは容易い。モブ兵だけの場合、ラウ+ナの総がかりでもア一国の軍に及ばない。ドレイクが逃げずに正面から戦っていたら、最終決戦の結果は逆になっていたものと思われる。ドレイクがビビってさえいなければ。

2014-01-31 03:45:55
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

最終決戦の明暗はゴラオンの特攻が分けたことになるが、これは両陣営の勝利条件の違いの結果だと言える。ドレイク側は地上征服を前提にしており、勝った後の利権の配分で頭がいっぱいだった。彼らにとっては自分たちの生存が第一条件。一方、女王連合は浄化が目的。勝つためには死ぬこともいとわない。

2014-01-31 03:49:06
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

捨身になれないドレイク軍と、必要ならばどんどん特攻をかける女王連合。ビショットは生存(と保身)のためにゲア・ガリングが必要だから、女王連合のことは砲撃かオーラバトラーで黙らせるしかない。でも女王連合はオーラバトルシップを捨て札にできる。

2014-01-31 03:51:42
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

で、ドレイク連合側は「勝利条件が違う」ということを理解していなかったように思う。以前の話でオーラバトルシップの特攻は何度か兆候があったわけだが、全く対策がされていない。戦闘力はドレイク連合>>>>>女王連合だから、本気で対策していれば特攻の無効化はさして難しくなかったと思う。

2014-01-31 03:55:10
さわK@リコリコ報道解析部/神浜探検隊 @chiqfudoki

勝利条件の違いはどこから出てきたか?といえば欲である。ショウたちの言うように、「オーラの力を悪いことに使おうとした」から自滅した感がある。あるいは、バーンが言ったように「狡猾さと力」によって破れた、と言ってもいいかもしれない。

2014-01-31 03:58:07