稲川淳二のつぶやき怪談 2014年1月31日投稿分

稲川淳二のつぶやき怪談 2014年11月31日投稿分
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稲川淳二 @Junji_Inagawa

お元気ですか? 稲川淳二です。

2014-01-29 17:47:54
稲川淳二 @Junji_Inagawa

部屋の窓から、青一色の空に富士山の純白の嶺が美事です。 冬の大気ならではですね。 夏にはほとんど富士山は見えないんです。

2014-01-29 17:48:56
稲川淳二 @Junji_Inagawa

欲を言えば、北風の中で、凧でもあがっていると風情なんですがね。

2014-01-29 17:49:45
稲川淳二 @Junji_Inagawa

とはいうものの、このところ、やたらとくしゃみが出て、鼻をかんでばかりで。 気が付いた。 私、花粉症なんですよ。

2014-01-29 17:50:33
稲川淳二 @Junji_Inagawa

毎年決まって、この時季から始まるんですよね。 で、風邪もひいてます。

2014-01-29 17:52:27
稲川淳二 @Junji_Inagawa

それでは、今夜「つぶやき怪談」始めましょうか。

2014-01-29 17:54:12
稲川淳二 @Junji_Inagawa

冬の夜、暖かくして怖ーい噺で楽しんで下さい。 どうぞ、お時間がありましたら、遊びに来て下さいね。

2014-01-29 17:55:04
稲川淳二 @Junji_Inagawa

ゆったりと、くつろいで、お付き合いいただければと思います。 楽しみにして下さいね。

2014-01-29 17:55:59
稲川淳二 @Junji_Inagawa

まだ時間がありますから、それまでこれで楽しんでくださいな。 http://t.co/3IBnToq2zb

2014-01-29 17:56:51
稲川淳二 @Junji_Inagawa

こんばんは、稲川淳二です。 お待たせしましたねぇ、それでは、「つぶやき怪談」そろそろ始めましょうか。

2014-01-29 22:00:08
稲川淳二 @Junji_Inagawa

稲川淳二の「つぶやき怪談」、怖・楽しい時間を、共有しましょう。 何が起こっても、責任はとれませんけど。

2014-01-29 22:01:41
稲川淳二 @Junji_Inagawa

東京新宿区にある、大学のテニス部の夏の合宿で、男子部員が、

2014-01-29 22:02:22
稲川淳二 @Junji_Inagawa

「この合宿所から少し行ったところにさァ、 昔、合宿に参加していた先輩の部員が、首吊り自殺をしたっていう、もちの木か何かの、大木があるの知ってる?

2014-01-29 22:03:28
稲川淳二 @Junji_Inagawa

・・・其所はさぁ・・・」 と、怖そうに話すのを、 そばで聞いていた、女子部員で、仮にI子さんとしておきましょうか。

2014-01-29 22:04:28
稲川淳二 @Junji_Inagawa

彼女が、 「やだ、やだァ! やめてよ、そんな話!・・・」 と、制止した。

2014-01-29 22:05:09
稲川淳二 @Junji_Inagawa

そのむきになった様子がおかしくて、 「・・・なぁ、夜になったら、肝試しに行ってみようか?・・・」

2014-01-29 22:05:50
稲川淳二 @Junji_Inagawa

と、一人が、からかい半分に言うと、 「面白そうだな、暇潰しに、皆で行ってみるか」 と、皆も話に乗ってきたんですね。

2014-01-29 22:06:39
稲川淳二 @Junji_Inagawa

で、その晩、夕食も終えて、9時を回った頃に、 「そろそろ行ってみようか・・・」 と、嫌がるI子さんを、

2014-01-29 22:07:18
稲川淳二 @Junji_Inagawa

“皆がいるから大丈夫だよ、・・・本当になんか出やしないよ・・・” と、半ば強引に連れ出した。

2014-01-29 22:08:05
稲川淳二 @Junji_Inagawa

季節は夏真っ盛りの、8月初旬なんですが、信州の夜は虫の声に時折吹く風もひんやりとして、もう秋の気配に包まれていた。

2014-01-29 22:08:50
稲川淳二 @Junji_Inagawa

狭くなだらかな、登り坂の山道になって、軈て、ひらけた場所に出ると、 一面の雑草の向こうに、太い枝を伸ばした大木の黒い輪郭が見えてきた。

2014-01-29 22:09:34
稲川淳二 @Junji_Inagawa

と、煩く鳴いていた虫の音が、ピタッと止んで、途端に辺りが静寂に包まれた。

2014-01-29 22:10:17
稲川淳二 @Junji_Inagawa

何か妙に、ゾクゾクと、冷えてくるのを感じ乍ら5人が、老木の幹を囲むようにして、見上げると、

2014-01-29 22:10:58
稲川淳二 @Junji_Inagawa

重なりあった葉が、大きな天井のように、おおい被さってきて、真っ暗な闇をつくっていた。

2014-01-29 22:11:40
稲川淳二 @Junji_Inagawa

「・・・なぁ、先輩、どの枝で首吊ったのかな?・・・」 と、誰かが言った。 その時、

2014-01-29 22:12:20