POSSE事務局長@kwmr_posseのみた、「ブラック企業批判」の「正確さ」・・・新田龍編

NPO法人POSSE事務局長/川村遼平 @kwmr_posse

【社説:生活困窮者支援　お役所仕事ではできぬ】 (毎日) http://t.co/FEDW3sU6hm 問題意識には共感しますが、批判の仕方が非常に危うい。ノルマの無いお役所仕事より、数値実績を増やすためだけに必死になった派遣会社の方が恐ろしかったりするのですよ。

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（１）【ブラック企業問題、ズバリ厚労省に聞く（上）】 http://t.co/99dxKyoy3w 自称ブラック企業アナリストの新田龍さんが、ついに自説を微修正。“「ブラック企業」という言葉を今のように使っている限り、ブラック企業問題は解決しない”。 →「今のように」が追加。

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（２）これまでの見解は、たとえばこちらを参照。 https://t.co/k56Pf6eaEO ただし、「今のように」使うのではないとすればどうしたらいいのか、表現の変化にもかかわらず、その新しい含意を本文から得ることはできませんでした。内容は基本的にこれまでの踏襲です。

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（３）これまでのブラック企業言説について、“「Aとも言えるがBとも言える」的な話になってしまう。結果的に情報の受け手にとって「なんだかよく分からない…」という印象になってしまっているのがもったいない”。 →過去の新田さんの文章は確かにそんな印象です。興味のある方はtwilogを。

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（４）前半で「労働基準法違反は問答無用で悪だ！」という見解を批判しておきながら、“問題は、個別の違法行為にある”。 →これに限らず、いったん棄却した見解を自分で採用するリサイクル論法を新田さんはよく使うのですが、これで読者を魅きつける戦略なのでしょうか。

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（５）“「単に「ブラック」と認識されている企業を批判し、溜飲を下げているだけのことが多いからだ。それでは単なる私刑（リンチ）である（「暴行」や「恐喝」を「いじめ」と表現することで問題への対応が後手にまわる、といった構図に近いかもしれない）”。 →論理がよくわからない。

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（６）続き。「セクハラ」が当初批判を受けたように、「いじめ」という表現にぼかされることによって「暴行」や「恐喝」といった行為の暴力性が表現上薄れてしまうことへの懸念は理解できます。しかし、新田さんの主張は印象の過激な言葉だから避けようというものなので、構図としては逆です。

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（７）“識者同士で定義を議論し合うことに不毛なエネルギーを割くより、監督官庁と協働しながら、何かしら具体的なアクションを起こしていくほうが建設的だろう”。 →それならお決まりの「定義が曖昧だ」という議論をやめて、「若者の使い捨て」の問題だと受容した方が。労基署と協働するなら尚更。

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（８）なお、定義の問題については、インタビューに行った監督官からも指摘を受けています。“定義を明確にしてしまうと、「その定義から外れるなら、ブラック企業ではない」という主張を悪質な企業に許したり、逆に、意図せずに企業にレッテルを貼ることになったりしてしまう”。

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（９）“実際に彼らの見解を一次情報としてヒアリングし、それを土台にして議論しているものはほとんど見当たらない”。 →新田さんが今回質問した程度の話でよければ最近それなりに出ているわけで、見当たらないのは探し方の問題。監督官の回答も立場上省庁の公式見解を逸脱するものではありません。

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【「多すぎる相談・少ない監督官」で、指導徹底はどこまで可能？　ブラック企業問題、ズバリ厚労省に聞く（下）】 http://t.co/rPjL1tQhLu →（下）の方では新田さん自身のコメントが無いため、こちらも特筆すべきことはありません。回答した職員の方、お疲れ様でした。

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厚生労働省「新たな生活困窮者自立支援制度に関する説明会及び生活保護制度の見直しに関する 説明会資料について 」（2013/12/10）が公表されていました。 http://t.co/inMzA6zdyN 「資料2 運用の留意事項」の別添資料「扶養照会状況調査結果」がおもしろい。