Orphe兄貴のマイアミ鎮守府　2014年2月

orphe @orphechin

「しかもそのおっさん、トイレで私の体を弄りながらさ、自分の子供と奥さんの愚痴こぼしてんだよ」しおいは龍驤に話し続ける。エレベーターは男たちの降りた、最下部の地下15階まで下降を続けている。 「そんでね龍驤ちゃん、そのおっさん愚痴ってながら鼻息はメチャ荒いの」 #マイアミ鎮守府

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「弱い相手にはどこまでも図に乗って、あげく買い叩いて、そのくせ頭の上がらない奴にはペコペコ。そしてあの姿。ネバついた口から出る臭い。毛虫みたいな体。乱暴な手つき。がらがらの声。男って、本当に汚い。あんな連中が私達に手を出してくるとか、ホント、考えられない」#マイアミ鎮守府

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しおいがまくしたてる、異性への極度の嫌悪。龍驤は戸惑っていた。目の前の友達のいうことに、自分は同意すべきか。彼女は自分の父親を殺している。日本で最も治安の悪い地に産まれ、そこで父殺しに至った理由。そして今こうして話している理由。考えたくもないイメージが頭をよぎる。#マイアミ鎮守府

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同時に、自分の父親を思う。 小学校に入るより前、風呂のないアパートから、一緒に銭湯に通っていたことを思い出す。シャンプーハット腰に、自分の髪に石鹸をつけて洗う父親の手の感覚を、自分は覚えている。 #マイアミ鎮守府

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あの手の感じは、繊細とは程遠かった。しかしそれは、しおいの語る嫌悪のイメージとは明らかに違っていた。どうしようもない博打打ちで、妻も子供も、自分さえもろくに養えなかった男。だが、あの手の感覚。あれだけは、自分の中で暖かな記憶として残っている。 #マイアミ鎮守府

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「しおいちゃん、ウチ思うんやけど…」龍驤は言葉を続けようとして、できなかった。言った所で何になるのか。自分の過去の吐露など、しおいをただ傷つけるだけではないのか。「…ああいや、なんでもない。せや、しおいちゃんの言うとおりや。あいつらどうしようもないで」 #マイアミ鎮守府

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「でしょう？」しおいが激しく頷く。 「世の中の人が、みんな龍驤ちゃんみたいだったらいいのにね。すべすべしてて綺麗で、可愛くて。世の中なんであんな汚いのばかりで、龍驤ちゃんみたいなのはほんの一握りなんだろうね。おかしいよね」 「さすがにそれ、過大評価やんなあ…」 #マイアミ鎮守府

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「違うよ。龍驤ちゃんは本当に可愛い。そして優しい。私、知ってるよ。龍驤ちゃん、本当はお父さんの事好きでしょ」 見透かされていた。自分の薄い考えを、しおいは見抜いていた。「私の言葉、キツすぎたよね。ごめんね」「ウチこそ…ごめんな。何も、良いこと言えんかった」 #マイアミ鎮守府

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しおいは首を振る。 「その気持ちだけで、私は十分助けられてるよ」 「しおいちゃん…」 「さ、お仕事しっかりしよっか。ちゃんと成果出してさ、あのマスク野郎から沢山報酬もらってさ、お父さんにラクさせよ」 「…ありがと」龍驤は笑う。しおいも。 地下15階の扉が開く。 #マイアミ鎮守府

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つづく #マイアミ鎮守府

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【次回予告】 アナルをいじられるだけで爆発四散！？伝説の超絶ケツマン拳法『マル四式肛門拳』の使い手矢矧！オモチャにされるマイアミの精鋭たち。天龍を翻弄するだけでは飽き足らず、岸和田を次々火の海虐殺ショーを魅せる！！ 【サービスな】 #マイアミ鎮守府

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扶桑です。響さんがロシアから駆逐艦の強化回路を輸入しました。 装備すると速度が増してビームやロケットも出せるそうです。早速島風ちゃんが装備しドヤ顔です。 「でもそれ前にしか進めなくなるし止まれなくなるよ」 戦う艦娘発電所と化した島風ちゃんの今後が心配です。 #マイアミ鎮守府

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前回までのあらすじ:主力戦艦と空母なら余裕だと思ったら軽巡にボコられケツほじくられて全滅したでござるの巻。そんな危険物連中に対し援軍でかけつけたのは天龍、五十鈴、雪風。猛火にコップの水をかけて消火するかのごとき無謀な試みは成功するか否か。しなかったら全員死ぬ。 #マイアミ鎮守府

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「旧式２体にビーバー１匹。それで我らに挑むとは、無謀の極み」矢矧が天龍を指差し嘲笑する。 「世代の違いを知るがいい」 「アガー」「アガー」分裂した阿賀野も便乗して五十鈴を指差す。 「ちょっとこれ、スゴイシツレイじゃない？」旧式と言われ五十鈴が憤慨する。 #マイアミ鎮守府

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「おいおい好き放題言ってくれるじゃねえか新顔さんよ。年季の違いを教えてやろうじゃねえか」天龍が刀を抜く。矢矧は手袋を嵌め直し、「貴様のチャンバラに付き合うつもりはない。そして世の中の道理を二つ、教えてやろう。一つ、老兵はただ去るのみ」矢矧が指を鳴らす。 #マイアミ鎮守府

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そして天龍に背を向ける。 「なんだ？去ってるのはお前じゃねえか。怖いのか？怖いのか？」 「もう一つ」 笑う天龍の目の前から、矢矧が消える。そして次の瞬間、彼女は倒れた大和と武蔵の間に立つ。 「軽巡は戦艦には勝てぬ。私を除いてだが」矢矧の手が開かれる。 #マイアミ鎮守府

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「マル四式肛拳奥義、尻穴奴隷(かにしの)！」矢矧の両手が、大和武蔵双方の尻へと突き立てられる。 「大和、貴様はかつて私の愛人だったというな。ならばその役目を果たしてもらう」矢矧が手に力を込めると、大和・武蔵が直立不動の姿勢で起き上がる。その間0.2秒。 #マイアミ鎮守府

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二人の両目は白く剥いたままで、口からはカニめいて泡が出続けている。だが46cm砲はその凶悪な相貌を一斉に天龍に向けている。 「砕けろ」 舌打ちし、天龍は地を蹴りバク転する。天龍のいた場所から爆風が吹き上がる。 天龍はバイクに着地、エンジンを点火させる。 #マイアミ鎮守府

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「イヤーッ！」 矢矧の攻撃と同時に、五十鈴が阿賀野に突撃。カラテチョップを次々と繰り出す。「おい五十鈴、普通に攻撃しろ！」空中を舞う雪風に吊るされながら、俺は五十鈴に指示を出す。 「一度やってみたかったのよ！イヤーッ！」糞、鎮守府に戻ったらあの本は没収だ。 #マイアミ鎮守府

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天龍はバイクを猛然と唸らせ、矢矧の周囲を駆ける。矢矧は面制圧の要領で46cmを次々と天龍に放つ。だが200kmを超える天龍のバイクはその猛火の面攻撃を切り抜ける。「こっちの近代化改修もフルチューンだかんな！当たんねえよバーカ！」 #マイアミ鎮守府

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「雪風、矢矧に一発食らわせられるか」俺は言う。「天龍が掻き回してる今がチャンスだ」「やってみよう」雪風は降下し、まだ健在な建物の屋根に俺を下ろすと、再度エンジンをフルスロットルに入れ、矢矧へと突っ込む。 #マイアミ鎮守府

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雪風は矢矧を照準に捉える。機銃や連装砲では大和・武蔵の壁は抜けない。艤装からレバーを出し、艦首魚雷のトリガーに指をかける。まとめて吹き飛ばす。奴等の修復は生き残った後にすれば良い。射程距離に入った時、矢矧がこちらを向いた。雪風は息を吸う。 #マイアミ鎮守府

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「バーナーを尻と秘所に入れ、そっと点火。全身をかけめぐる快感の炎…嗚呼、恍惚」これが爆発四散前に陸奥さんが遺した手記です。例によって鎮守府の1/4が吹き飛びました。山城が保険会社に電話してますが出てくれないと嘆いています。提督、早く帰ってきてください。-扶桑　 #マイアミ鎮守府

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長編スランプだからって私にばかり書かせるのはやめてください-扶桑 #マイアミ鎮守府

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扶桑です。陸奥さんが姉性に目覚めた事で愛宕さんの真似をし始めました。具体的には道端で露出して下校途中の子供に声をかける事案です。ただし顔にガスマスク、両手にバーナー、背中に消化斧なので即逃げられます。「ﾌｺﾞﾌｺﾞｺﾞ(お姉さん悲しい」と言ってますが残当です。 #マイアミ鎮守府