シャヴァンヌ展 展評 (たか)

「たか(あるくタイプのひきこもり) @10aka_ 」 による シャヴァンヌ展の展評。 Bunkamuraザ・ミュージアム 2014/1/2(木)-3/9(日) 続きを読む
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УраГем @10aka_

昨日はシャヴァンヌ展へ。 外に持ち出せない壁画での活躍が目立つ彼だけにオリジナルよりも寧ろ完成度も様々な無数の習作が存在感を放つ。その平面的・人工的な作風とも相まって、つくりあげられるものとしての絵画という側面が強調される、他とは一味違った展示でした。

2014-02-13 21:27:23
УраГем @10aka_

完成品・オリジナルとして想定される壁画を知らぬままひたすら習作や縮小作品、再制作作品を眺め続けていく感覚が新鮮だった。

2014-02-13 21:31:02
УраГем @10aka_

シャヴァンヌの習作の、画面を覆う基準線の格子の中に立つ裸婦の姿。格子線と同じ素材から、格子の支配と干渉の中で生まれた彼女の姿は、それ故格子と同じ平面にいるし、時系列的に格子の手前にいるし、関係性上格子の内側に閉じ込められている。

2014-02-13 21:45:16
УраГем @10aka_

格子と裸婦とのその入り組んだ交わりはしかし、完成品としての壁画中では無きものとして隠匿されるのです。

2014-02-13 21:50:32
УраГем @10aka_

同展の副題が「水辺のアルカディア」となっていることからもわかるように、シャヴァンヌはしばしば水辺を描く。それはその象徴的意味もさることながら、壁画という形式の影響も大きいだろう。(…)

2014-02-13 21:58:52
УраГем @10aka_

(…)多く極端に横長の画面を要求する壁画は、その構図にも何らかの水平線を求める。それが水面だった。彼の水面はその画面が配される現実の建築空間の床面の反映であり、それもまたある種の格子といえる。

2014-02-13 22:01:39
УраГем @10aka_

画面の下部中央に唐突に現れる灰色の正方形と、それを中心に左右対称に配された人物たち。かれらはその正方形になどは見向きもしないが、しかし確実にそれに支配されている。

2014-02-13 22:09:28
УраГем @10aka_

ところで習作の一つに、直行格子に重ねて下すぼみに歪められた格子が引かれた作品があった。見上げられる壁画という特性上そのように補正されているのか。そしてその成果物を正面から鑑賞する私。

2014-02-13 22:18:11
УраГем @10aka_

シャヴァンヌ展、絵画の「耳」好きには美味しい展示と言えましたね。

2014-02-13 22:21:38