意識の高すぎた就活生小堀

誕生日に風邪をひいた結果がこれだよ…
2
前へ 1 2 ・・ 5 次へ
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

やっと就活していた頃の猛りが戻ってきた…! リプライを返せるようになったよ。就活中の君達、オレと気迫を共有し、お互いの意識を高め合おう…!

2014-02-13 09:49:27
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

@PoeMinence …ポエ峰大輝bot。君はオレよりずっと優れた学生だ。けど、オレは負けない…!! なぜならオレの方がずっと強くこの会社に入りたいと思っている。思いの強さが違う…!!

2014-02-13 10:35:08
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

@PoeMinence ポエ峰大輝botは以前の選考にはいなかった。オレにとって、この選考はリベンジマッチ。 ただ内定がほしいだけの奴に負けるものか…!

2014-02-13 11:13:04

_

意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

待ち合わせ場所に着いたら既に笠松がいた。 「久しぶり。笠松、前に会ったときより大人っぽくなったな」 「よぉ。小堀は…少し変わったな」 「そう? 」 笠松はオレの目をじっと覗き込んだ。 「…どうも勘違いだったみてぇだ。やっぱ変わってなんかねぇ。戻っただけだ。就活始める前にな」

2014-02-13 11:30:02
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

「小堀は試合中と普段のギャップすげぇけど、前は普段から試合中の顔してたろ」 「そんなに違う?」 「人殺しそうな顔してんぞ」 「ははっ。笠松がバスケまた始めたからじゃないか」 笠松が目を大きく開く。 「森山に喝を入れるのは笠松に任せるよ」

2014-02-13 11:35:03
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

「そうだ、森山。アイツ大丈夫なのか?」 笠松が渋い顔をする。 「うーん。普通はバスケやってれば有利なはずなんだけどな… オレなんか内定取るのにハマってたし。笑」 「森山はオレらみてぇにザ・体育会系!っつー雰囲気じゃねーからな。面接は第一印象で決まる。予想外と期待ハズレは紙一重だ」

2014-02-13 11:40:05
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

とりあえず昼飯を食べながら森山のプレゼントを考えることにした。 「笠松なんか考えてきた?」 「今まではタオルとかスポーツ用品で良かったけどな。森山はバスケやめるつってるし」 「森山がずっと欲しがってる“彼女”はお金で買えないからな…」

2014-02-13 12:00:10
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

バスケと女子を抜いた森山を思い浮かべる。 「森山はオシャレだしファッション小物?」 「香水はどうだ? アイツ、トイレの芳香剤の臭いするし」 シトラスと言ってあげよう、笠松。 「森山の臭いが変わるのは嫌だなあ」 「そうだな。森山=トイレの芳香剤だもんな」 芳香剤から離れよう、笠松。

2014-02-13 12:05:07
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

「待てよ。“彼女”、買えんじゃねぇか」 笠松が何か閃いたようだ。 「合コンのセッティングってことか? ナンパは…」 「違ぇよ。人形、売ってんだろ」 「」 ごめん。こういうときどんな顔すればいいかわからないんだ。笠松は以前の鋭さは戻ったものの、ツッコミスキルは永遠に失われたようだ。

2014-02-13 12:10:04
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

いい顔でダッチワイフのプレゼントを提案してきた笠松を止められなかったオレは激安の殿堂に来ている。いざ商品を前にすると恥ずかしがりだした笠松とは逆に、オレはテンションが上がってきた。ネタとしてはアリだろう。

2014-02-13 12:55:03
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

「森山の好みって難しいよな。森山は女の子はみんな好きだし。とりあえず一番胸が大きいのでいいかな?」 「オ、オウ。大ハ小ヲ兼ネルッテ言ウシナ」 笠松は顔を真っ赤にしてカクカク頷いた。人形もカテゴリ:女子に入るのか。安物だからクッションに毛が生えて穴がついてるようなものなんだけど。笑

2014-02-13 13:00:05
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

レジに持っていくために、裸の人形を持ち上げたら思ったより重かった。それでも、やっぱり軽かったけれど。

2014-02-13 13:10:03

_

意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

店を出たら、外気が冷たく感じた。 「ノリでわけわかんねぇもん買っちまったけど、卒業旅行の足しにでもしてやった方が良かったかもな。森山、就活費用ふくらんで難しいっつってたし。…友達としてそりゃナシか」 「そのことだけど…アメリカ、笠松だけでも行ってきなよ」

2014-02-13 13:50:07
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

「一人旅じゃ意味ねぇだろ」 「あるよ。オレたち全員で行き先変えるよりはさ。黄瀬は喜ぶだろうし」 「……」 「笠松、お金貯めてずっと楽しみにしてたじゃないか。オレは森山と一緒に国内で温泉旅行にでも行くよ」 「年寄りか!」

2014-02-13 13:55:03
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

早いけど笠松と別れた。もう新しいチームの練習が始まってるらしい。笠松はヘンな時期にバスケやめてたからスカウトの機会を逃して心配してたけど、夏からでもプレイを見せれば即決だった。昔から有名な選手だったし。これから活躍の場が広がればもっと強いところに呼ばれるんじゃないかとオレは思う。

2014-02-13 14:30:05
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

はぁ… 黄瀬をガッカリさせるのは避けたいと思って提案したけど、これで良かったのか…

2014-02-13 14:35:06

_

意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

森山から電話だ。 「もしもし森山? どうかした?」 「小堀? うん、ちょっと風邪ひいちゃってさ。悪い! 今週末は遊ぶの厳しいかも」 ん? 声にエコーがかかって聞こえる。 「大丈夫か? あ、プレゼントは配達にしてもらったから大丈夫だよ。…いや、思ったより大きなものになって…苦笑」

2014-02-13 19:30:03
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

「欲しい物わかんなくて困ったよ」 「聞いてくれれば、小堀に付き合ってほしいことあったのに」 森山の為なら何でもしてやりたいとこだが、森山の頼みは年々エスカレートしている。昔はナンパ程度の可愛いものだった。最近は… 「一緒にDTを卒業してほしいんだ」 ほら見ろ。 …って、えぇ!?

2014-02-13 19:35:06
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

「オレ今日でもう22だろ?」 「まだ22だよ。今度は何吹き込まれたんだ」 「鳴海が!女を知って世界が変わったって!グラビアを深く楽しめるようになったって!…一人で行くのは怖いんだ」 「一緒に行けと?」 「そうだ、ソープに行こう!」 「そうだ、ナンパに行こう!のノリで言うなよ!!」

2014-02-13 19:40:03
意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

悪ノリして選んだプレゼントだったが、意外と的を得ていたようだ。普通に喜ばれるんじゃないか…?

2014-02-13 19:45:05

_

意識の低い就活生だった森山bot @Entry2Heart

「ところで、風邪で面接は大丈夫だったのか?」 「熱でハイになってな」 「森山はいつもハイだよ」 「最後に何かPRすることはありますかって聞かれて今日誕生日だからプレゼントに内定ください!って言ってしまった…」 「うん。それがマズイと思えるようになっただけ、森山は進歩したと思うよ」

2014-02-13 19:50:06
前へ 1 2 ・・ 5 次へ