越路しかごさんによる艦これSS集

越路しかご(K.O) @Ko_shikago

那智「いいだろう、やるからには上等の物を作らなければな…旗艦として皆の規範になるようにな」 羽黒「じゃあ私、お魚屋さんに行ってきますよ」 那智「いや、野生のサンマが生息する海域は調べている。出撃するぞ！」

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那智「遠征部隊には木炭の確保を頼んである。我々はこれより第一漁業戦隊を編成する！既に作戦計画は作ってあるから各自一読するように」 足柄「豊富な旗艦経験をこんな所で発揮すんじゃないわよ！」

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那智「いいか、私を指揮系統は私だ。曙、霞はソナーを用いて魚群を探知する。」 曙「漁船じゃないんだから…」 那智「私と足柄で網を引く」 足柄「何処で貰ったのこの装備…」 那智「伊58、伊168は水中にて両作戦のフォローを頼む」 58「納得いかないでち…」

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妙高「那智…真面目過ぎるのも困ったものですね」 羽黒（笑いごとじゃないよ…） 那智「帰投したぞ、大収穫だ」 曙「さっすが那智さん！大漁よ！」 足柄「これでしばらく豪華な食事ができるわね！」 霞「ま、上々じゃないの？」

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168「漁業ってのもいいものね」 那智「全くだ」 羽黒「この量、艦娘全員…いや！もっとあるかもしれないです！」 妙高「間宮だけでは手が回りませんね…私達も手伝いますから、今夜は皆で秋の味覚を楽しみましょう」 那智「すまない…司令官の分だが…私が焼いては駄目か？」

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那智「いや、他意は無い。第一漁業戦隊の旗艦として義務であろう…」 曙「あー那智さんそういう事ね」 那智「そうだ、旗艦としてやるべき仕事だ」 妙高「はいはい、そうねそうね」 羽黒「七輪は用意しておきますね…」 足柄「この量なら多少失敗しても作り直せるしね～」 那智「何だ皆白々しい」

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那智「これでいいのか…火加減は…」 曙「まだかかりそう？」 那智「漁ができたんだ、調理だって上手くできるはずだ…おそらく…」

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オチが無いけど終わり

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日向「今日、君達に集まって貰ったのは他でもない…昨今生態系を脅かしている外来瑞雲の問題だ」

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最上「原因は何でしょうね…」 伊勢「最近多いのよ、ペット感覚で珍しい瑞雲を搭載させたがる人って」 扶桑「しかも正式に運用能力のない艦が扱うものだから、手に負えなくて野に放すのよ…」 熊野「そ、そんな！無責任ですわ！」

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日向「水偵を扱えたからと言って、瑞雲も同じように扱えるわけでは無い…それを分かっていないんだ」 鈴谷「鈴谷も野良瑞雲見たよ…着艦する所を無くしてかわいそうで…」 山城「野良瑞雲の末路は悲しいものよ…艦攻の的になるならまだマシ、自治体の対応で廃棄送りになって資材になるのもザラよ…」

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日向「まして外来瑞雲の放逐は生態系に与える影響が大きい」 最上「赤城さんが言ってたよ、最近外来瑞雲が彩雲の居場所を奪っているって！」 熊野「酷過ぎますわ…最後まで面倒を見るのがマナーですわ！」

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瑞雲がウイルスを媒介してしまったという時事ネタやろうと思ったけど流石にちょっとまずいかと思って外来瑞雲問題にしました

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伊勢「日向！どうしたのその甲板！」 日向「あ…明石から聞いた話では…ゴホッ…私の瑞雲は南方の海域で働いてたものらしくな…ぐっ…！」 伊勢「ウイルスを媒介していたのね…」

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伊勢「甲板に迷彩が広がってる…」 日向「伊勢…心配して来てもらった所、申し訳ないが……伝染るといけない、ごふっ…離れてくれ…」

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伊勢「日向を…！日向を治す方法は無いの！？」 大淀「日向さん落ち着いてください！感情的になっても仕方ありません！」 霞「いや…ひとつだけ、可能性が…」 伊勢「霞！？分かるの！」 霞「あくまで可能性に過ぎないし…難しいですよ…」 伊勢「教えて！日向が助かる為なら構わないわ！」

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大淀「…南方で迷彩を施していた妙高さん、或いは高雄さんなら…ウイルスの抗体を持っている可能性があります」 伊勢「だったら早く二人を呼んで来ましょう！」 霞「…二度と二人に会えなくなっても？」 伊勢「えっ…」 大淀「迷彩ウイルスの抗体を得るには完全に解体しなければ…駄目なんです…」

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伊勢「私には…できないよ…！二人とも仲間なんだよ…？」 日向「いいんだ、気持ちだけで十分だ」 伊勢「日向…ごめんね…」 日向「私はこのまま一生迷彩塗装で構わないさ、戦友を犠牲にしてまで助かりたくないさ…」

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伊勢「日向、ごめん…ううっ…」 最上「伊勢さん…？」 伊勢「……最上？」 最上「ドアの前で聞いてました、日向さん治らないんですね…」 伊勢「そう、でもそれは日向の意思なのよ…」 最上「それでもせめて…これを渡してください！皆が心を込めて作ったんです！」 伊勢「これは…千羽瑞雲！」

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『日向へ 治ったら一緒に瑞雲を飛ばしましょう』 伊勢「瑞雲に皆のメッセージが書かれてる…日向のやつ、あれで案外慕われてんじゃん…」 『何も出来なくて、ごめんなさい』 伊勢「これは羽黒の…瑞雲だけじゃなくて水偵まで…」 伊勢「水上…偵察機……？そうだ！この手があった！」

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大淀「妙高と高雄の水偵から抗体を取り出す…？」 伊勢「そう、一緒にあった水上機なら抗体を持ってても不思議じゃないわ！」 大淀「可能性は…限りなく低いですよ…？」 霞「今更何よ！日向さんは、助かる見込みのない病を受け入れたのよ！」

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大淀「私達は大切な事を忘れていたのね…」 伊勢「たとえ絶望的な状況でも、挑まなければ奇跡は起こらない！」 霞「誰一人仲間は失わないわ！あの北号作戦のようにね！」 ―――その日、工廠の灯は絶えなかった 水上機を解体し、わずかに残った抗体を培養する… それは並大抵の苦労ではなかった

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想像以上にスケールデカくなって俺が一番戸惑ってる