新聞コラム要約【1月分】

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Masahiro INOUE @noue_0511

軽乗用車のテレビCMで世に出た江島大橋。今や急勾配がクローズアップされ「ベタ踏み坂」としてちょっとした新名所だ。折しも両県連携の象徴として完成して今年で10年。近くには橋梁マニアの間で人気の重厚なトラス橋の境水道大橋がある。息の長い人気になるように遊び心を効かせたい。#海潮音

2014-01-20 18:55:39
Masahiro INOUE @noue_0511

「脱原発」を求める意見書を可決した地方議会が全国で455にのぼっている。全国の3割近くの議会が声をあげた事実は重い。政府と電力会社と立地自治体にまかせきりにせず、自分たちで考え、行動しようとするのは当然だろう。国に拘束力はないが、議会が引き下がる必要もない。#朝日天声人語

2014-01-21 19:56:21
Masahiro INOUE @noue_0511

オウム真理教による一連の事件の裁判が再開された。30歳前後の青年たちがなぜあのような凶行を繰り返したのか、未だ確たる答えは得られていない。狂信の手前の思い込みは若いときほど強いと、玄侑宗久さんは説く。年長世代が若い世代のためにできることは何かと自問する。#朝日天声人語

2014-01-25 18:30:06
Masahiro INOUE @noue_0511

金槌しか入っていない工具箱の大工さんには誰しも、大事な我が家の施工を頼みたくはなかろう。都知事選が今日告示される。首都の課題は五輪やまして原発の釘だけではない。ここは玄人らしく、社会保障の問題を鋭く抉るノミや防災の要所を突くキリの研ぎ具合も競ってもらおう。#読売編集手帳

2014-01-25 18:30:13
Masahiro INOUE @noue_0511

高校生のころ懸命にラジオ放送に聞き入ったが、リクエストはがきは一度も読まれることはなかった。あれから40年、今では懸命に『海潮音』を執筆する日々が続いている。年賀状に続き、今度は倉吉市の女性からうれしい手紙が届いた。本紙が読者の皆さんと双方向でつながることを期待したい。#海潮音

2014-01-25 18:39:56
Masahiro INOUE @noue_0511

静岡県警が地位や権限を乱用したとして9人の職員を処分した。「被害者にも原因がある」と主張する組織ほど、新しい被害者が生まれる。企業社会では加害者を庇い事件を揉み消すよりも膿を出し切る方が長い目でプラス、との教訓が定着しつつある。警察こそそういう姿勢で臨んでほしい。#日経春秋

2014-01-25 18:47:44
Masahiro INOUE @noue_0511

映画監督の大島渚さんが1963年に撮影した「忘れられた皇軍」が先頃、半世紀ぶりに電波にのった。旧日本軍の兵士として戦い手足両目を失いながら、補償を受けられずに生きる在日韓国人たち。渾身の力を込めその不条理をフィルムに焼きつけた監督に、怒りというものの凄みを知るのである。#日経春秋

2014-01-26 18:40:47
Masahiro INOUE @noue_0511

最近、一心不乱に手元を見つめて歩いている人をよく見かけるが、勿論手にしているのはスマートフォン。ゲームやチャットに没頭している人が大半とみうける。目につくのは、身の回りへの注意力の低下だ。スマートは「賢い」の意味だが、使われ方がスマートとはとても言えないとの声も。#日経春秋

2014-01-27 22:13:10
Masahiro INOUE @noue_0511

NHK新会長の就任会見での従軍慰安婦問題発言が波紋を呼んでいる。地位ある人が発するものは市井の会話とは重みが違う。職にふさわしい人かどうか。生じるのは素朴な疑問符だ。「政府が右ということを左とはいえない」とも語った。公共放送も含め、それは報道の生命線のはずだが。#朝日天声人語

2014-01-28 22:04:10
Masahiro INOUE @noue_0511

サザエさんの波平の声で親しまれた永井一郎さんが亡くなった。吹き替えは役者のすることではないと言われもしたが「人間ひとりを作り出すことに違いはない」と、声の演技の奥深さをかつて本紙に語っていた。磯野家からあの声が消えて、お魚くわえたどら猫も、今日は物陰で泣いているか。#朝日天声人語

2014-01-29 19:08:35
Masahiro INOUE @noue_0511

境港市議会のパブリックコメントで、市民の一人から「議員一人一人の評価機関を設置し、市民に結果を示すべきだ」という意見があった。市議会の回答は「選挙こそ市民による議員評価の公正で一番確かな場」境港市議選は2月9日投票。投票所に足を運ぶ人が多ければ評価の精度も高まるはずだ。#海潮音

2014-01-30 19:05:05
Masahiro INOUE @noue_0511

理化学研究所などのチームが新たな万能細胞作製に成功した。開発をリードしたのは小保方晴子さんだ。哺乳類では簡単な刺激で細胞が再生することはないという生物学の常識に挑んで実験を続けた。30歳の女性研究者の、しなやかな発想の勝利である。 もっとも今後の研究は多難だろう。#日経春秋

2014-01-31 18:57:32