『安全装置を解除。全力運転』リフトは更に加速する。……そして、ゴリラスレイヤーのゴリラ動体視力は穴の「底」に居る敵の存在を捉えた。(ゴリラガラスです)(ゴリラスレイヤーです)素早く相互に挨拶を行う。 42
2014-02-21 19:09:49エレベーターシャフトの頂上に、逆さのゴリラがぶら下がっているのだ!!その身体はカラスの様に黒い。加えて、ゴリラガラスはリフトのケーブルを切断しようとしているのである!!最早一刻の猶予も無い! 43
2014-02-21 19:12:02ゴリラスレイヤーは即座に排泄物を投擲した!これぞ暗黒ゴリラ奥義、シット・スロワー!!「グワーッ!!」遥か上方でゴリラコウモリの悲鳴が聞こえる!ゴリラガラスの動きは止まった。その間にリフトはゴリラガラスへと急接近する! 44
2014-02-21 19:13:27『戦闘!?』接続されたままの通信からアンシーの声が漏れる。「リフトを減速させるな」ゴリラスレイヤーはアンシーへ手短に伝えた。『……了解』今は一秒が惜しい。リフトは止まらず上昇!!このままではゴリラスレイヤーは天井に衝突してしまう。 45
2014-02-21 19:14:47だが、ゴリラスレイヤーは直前で真横に跳躍した!「ウオオオオオオッッ!!」CRAAAAASH!!直後、リフトが天井へと激突!「グワーッ!」リフトと天井によって圧殺されたゴリラガラスの断末魔が響く! 46
2014-02-21 19:15:38ゴリラスレイヤーは先程の跳躍によって50階へと転がり込んでいた。暴走リフトの速度を利用し、ゴリラスレイヤーはゴリラガラスとリフト設備とを同時に破壊したのである!! 47
2014-02-21 19:16:42これで下層からの増援は大幅に遅れるだろう。……だが、今の騒ぎでここより上の警戒は強まった。ゴリラスレイヤーのゴリラ聴力は、近付く無数のナックルウォーク歩行音を聞き取っていたのだ。エレベーターシャフトも既に使えまい。
2014-02-21 19:18:00『高層エレベーターも階段も、警備が固められてる。下からの増援も動いてるから、途中で挟み撃ちに遭うわ』アンシーの通信が絶望的状況を裏付ける。ゴリラナビの地図に接近するゴリラが表示された。その数8。 49
2014-02-21 19:21:43倒せぬ数ではない。だが、この後に控えるは強敵ダークゴリラ、そしてセクトの首魁ゴリモト・チバとその護衛達との激闘だ。避けられる戦闘は避けねばなるまい。……そう、避けられるならば。「ならば、外から行く」『えっ』 50
2014-02-21 19:22:16敵を掻い潜り、ゴリラスレイヤーはピラーの外壁へと辿り着く。(行けるか、ナラク)((ウホ……(オヌシが望むならば……)))一瞬の逡巡の後。ゴリラスレイヤーは強化窓ガラスを破壊、ネオキンシャサの空へと身を投げた。 51
2014-02-21 19:25:46宣伝タイム
白状すると、「シット・スロワー」のネーミングは@ayaka_inabashi=サンのゴリラTRPG http://t.co/SZOc3p8kYr からお借りした物です。申し訳ない……! #ゴリラTRPG #grlslyr
2014-02-21 19:28:28これまでのあらすじ:ゴリラスレイヤーはピラーを登る。だが、敵の妨害によって警戒が強化され、本来のルートは使えなくなった。「私はゴリラだ、やってみる価値はある」ゴリラスレイヤーはピラーの窓から身を投げた……
2014-02-22 14:10:13ゴリラスレイヤーは自由落下する。心地よい浮遊感が身体を包む。この感覚をいつまでも楽しんでいたいとさえ思った。だが、それは許されぬ。(やってみる価値はある)心に喝を入れ、身体を立て直し、ゆっくりと回転を開始。 52
2014-02-22 14:11:06回転は身体を安定させ、上昇力を生む。ゴリラスレイヤーの身体は落下を止め、ゆっくりと上昇を開始した。これぞ、限られたゴリラにしか成し得ぬ魔技。ゴリコプターと呼ばれる禁断のゴリラ奥義である!! 53
2014-02-22 14:11:58ゴリラスレイヤーは光の軌跡を残しながら、上昇を続ける!西アフリカで目撃されるUFOの一部は、こうした空飛ぶゴリラであったという事実は今は特に関係がないので割愛せねばなるまい。 54
2014-02-22 14:12:44((ウホ……(初飛行にしては悪くない……)))この飛行が可能か否かは、実際賭けであった。通常のゴリラスレイヤーは、空を飛ぶには重すぎたからである。だが、今ならば。フル・シルバーバックによってゴリラ筋力を増強した今ならば或いは。 55
2014-02-22 14:14:15ゴリラスレイヤーは賭けに勝った。時折窓ガラス越しに小銃弾や排泄物が飛んで来るが、高速上昇するゴリラスレイヤーを捉える事は叶わない。……そして、ゴリラスレイヤーはビルの最上層へと到達した。 56
2014-02-22 14:15:1280階は、79階までと異なり特殊な強化ガラスが張られている。外からでは、中の様子を伺う事も出来ぬのだ。79階から攻めるべし。ゴリラスレイヤーは即断。僅かに高度を下げ、ガラスを破壊し、79階へと突入した。 57
2014-02-22 14:17:17「こちらゴリラスレイヤー。79階へ到達した」だが、眼前にはゴリラスレイヤーを待ち受けるゴリラのシルエットが一つ!!(ゴリラクエイクです)(ヒュージゴリラです)巨大なゴリラを背負った……ゴリラである!!つまりは二体のゴリラだ! 58
2014-02-22 14:18:30(ドーモ、ゴリラスレイヤーです)手話アイサツ完了後、即座に三体のゴリラはドラミング行為を開始!しかしゴリラクエイクを背負ったヒュージゴリラのドラミングは、単純計算で二倍。ゴリラスレイヤーは徐々に追い詰められる! 59
2014-02-22 14:19:46((ウホホ……(何故ドラミングに付き合う……)))(黙れナラク!)ドラミング中の不意打ちは通じぬ。向こうは単純に手の数が多いのだ。そして、両者がドラミングを終えた瞬間。ゴリラスレイヤーはシット・スロワーのモーションに入った。 60
2014-02-22 14:20:38だが、ヒュージゴリラはあろうことか巨大なゴリラ……ゴリラクエイクを投擲!!何たるゴリラ膂力か!「ウオオオオーッ!!」ゴリラクエイクは高速回転しながらゴリラスレイヤーへと迫る!!投擲した排泄物はゴリラクエイクの高速回転によって弾かれた!ナムサン! 61
2014-02-22 14:21:48