世界を救ったけど救われないタイプの主人公

俺の独り言シリーズ
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だんご @dangoinette

世界を救うために戦ってきたとある人が、魔物を倒したときに呪いか何かで人ではない何かになってしまった的な展開で、数百年も生きていくことになって、いろいろあって方々から迫害されて逃げるうちに何年かして出身の街か村にたどり着いたら、かつての恋人は別の人と付き合って家庭を築いてる。

2011-05-15 22:12:34
だんご @dangoinette

その町でも散々罵られ石を投げられて立ち去り、何十年もあちこちを転々として、生きる意味といったら魔物をがっすがっす殺しまくってくことで、死んでもいいやくらいの勢いで殺してくんだけど、深手を追ってもすぐ回復しちゃって死ぬこともできず、でも自分で自分に刃向ける根性もない

2011-05-15 22:15:36
だんご @dangoinette

いつまで戦えばいいんだとか、なんで自分を忌み嫌ってるヤツのために魔物を倒さなきゃいけないんだとかボロックソに泣きながら倒して倒して、でもこれをやめたら「人のため」という生きがい失って自分が人ではなくなる気がしてやめられない

2011-05-15 22:17:05
だんご @dangoinette

不意に立ち寄った町は、自分の噂も着てないらしく、笑顔を向けてくれた。久しぶりのヒトの会話に喜び、久方ぶりに柔らかなベッドで眠れると宿をとり、店員に「これサービスね!」なんて朗らかな笑顔で食事を差し出される

2011-05-15 22:19:13
だんご @dangoinette

「ありがとう」なんて言葉久しぶりにいったな、なんて思いながらスプーン握りしめてスープをすすって、なんの味も感じ取れない自分の身体に気づいて、宿の喧騒の中で小さく嗚咽をもらすの。

2011-05-15 22:20:41