11/4 #同題ssBSR まとめ お題「背中」

同題ss@BSR【改】 @ddibsr_s

11/4～11/7(22:00) 今回のお題は『背中』　提案者はnadjaナジャさんです。ありがとうございます。#同題ssBSR

停止 @hryu_s

「うお、後ろから来んなよ。びくった」「うん」「寒いのか」「うん」「2月だしな」「うん」「お前は最後まで俺と居たな」「うん」「変な奴だ」「うん」「置いてってごめん」「うん」「広綱、…ありがとう」「うん」 その後、ゆっくり腹に当たる背中が冷えてきたのを感じた。　#同題ssBSR/背中

ひかる @hikar_iks

【親就/背中】ヒラリと視界の端で紫の衣が翻る。いつもそうだ。人に不躾なことを言う時以外は背中しか見せない無礼者に歩み寄り、広い背を突き飛ばす。「どぅわっ、危ねぇな！って、毛利？」振り向く阿呆面に溜飲を下げる。「いつもの仕返しぞ」不思議がる表情に笑みが溢れた。 #同題ssBSR

高塚@パグ歴→初代ハチ→二代目空→三代目こいし。 @takatuka_masiro

【慶孫/背中】｢…お前は優しすぎる。身を呈して助けたり、仲裁に入ったり。残される者はいい迷惑だ。｣「うん、…わかってるんだけど。でもさ、お手本になった人達がそうだったからね」背中を向け語る慶次の背中に、以前尋ねた前田邸で見た仲睦まじい夫妻の後ろ姿が重なって見えた。#同題ssBSR

このえ @konoe189

【親就/背中】大きな背中。国を背負う者の背中。傷だらけの背中。『アンタの背中は綺麗だな』ふと思い出した声。あれはいつのことだったか。『綺麗で小せェ。こんなんでよく背負えるな』あの時なんと答えたか。思い出せぬ。『俺にも分けろよ』その声の優しさなら思い出せるのに。 #同題ssBSR

このえ @konoe189

【家就/背中】「貴様の背は日輪のようぞ」ワシの背中に顔を埋めた毛利が言う。「そうか？今日は陽が暖かかったからなぁ…」「にちりん…」少し甘えを含んだような声音に笑みが零れる。「そろそろ顔が見たいんだがなぁ？」そう言うと少し遅れて僅かに首を横に振られた気がした。 #同題ssBSR

ぷぅは褌をドロップする @puu0625

「背平には千入の靫を負ひ、か」女巫の勇猛を見、大谷は嘆息した。「何か言いましたか？大谷さん」この小娘は、自分の弓弦で人の命を奪っている事を理解してはいないのだろう。「ぬしが西軍に組してくれて、われはまこと嬉しいのよ」残酷な白鶴の舞は、殊更に美しかった。【背中】 #同題ssBSR

ひかる @hikar_iks

【家就/背中】「フン、狸の分際で昇陽を語るとは忌々しい」辛辣に呟く背中に苦笑して見せる。「手厳しいな、元就公は。しかし、そんなワシでも認めてくれたから知恵を貸してくれたのだろう？」そう問えば「我が認めたのは寄り掛かり易いこれだけよ」背中にトンと温もりが当たった。 #同題ssBSR

雷芭秋春 @fausut

背丈もあれば筋肉もある。そんなとある軍師の背中が風魔には年老いた主より時折小さく見えるのだ。猫背故に？否。きっとそれは彼が負うた物と比べるからだ。己に多少は軽減させる事が出来てるか？一方的に話しかける彼が笑う度、風魔は鉄面皮の奥でそっと思う。【こたかん/背中】#同題ssBSR

ひかる @hikar_iks

【成就/背中】全く真逆の男だと思った。短絡的、疑うことを知らず、愚鈍…いや、のろまではなかったか。ただ一つの目的に向かって痛々しいほど真っ直ぐに進む男。暗い目標に向かう背中がそれでも眩しく見えたのは、あの男の実直さ故か。前をひた走る男の背中を目を細めて見た。 #同題ssBSR

ひかる @hikar_iks

【伊達→就/背中】視線の先にいつも、スラリと伸びた翡翠の背があった。ずっと見ていた、きっと、誰よりも。その自負があるから、その背が誰を見ているのかも知っていて。だから俺は、動けない。「ガラじゃねぇな」ごまかしに呟いた言の葉は空中で霧散した。 #同題ssBSR

あおき @rca_aoki

【左近×勝家/BSR4】鼻を啜る音が微かに聞こえて、合わせた背中に圧が掛かった。「…気は済んだか」「悪ィ…まだ、もちょっと」笑う声が少し掠れている。「…ごめんな、勝家」別に謝られるようなことは無い。そう伝えると、背中越しに伝わる温もりが強くなった。<背中> #同題ssBSR

こより @tomesode_kingyo

親就/しどけなく眠る毛利を後からそっと抱きしめる。傷一つない白くしなやかな美しい背中。初めて閨を共にした時これが武人の体かと驚いた。でも今は知っている。胸や腹…背中以外に残る傷痕。毛利を守る為、敵に背を向けず闘ってきた証「守ってやるから…」そんな背中を俺が【背中】#同題ssBSR

閑井嵩 @syusizu

【大谷】どうやら我はあやつの後に居るのがアタリマエと思われていたらしい。あやつだけでなく、同胞、暗、巫、雑賀、真田、真田の忍、西海の鬼。徳川、本多、金吾。恐らくは太閤も。それはとんだ思い込みというヤツよ。だから寂しげに背を擦るでない。もう逝く時よ。<背中> #同題ssBSR

さくらでんぶ@9/14垢削除 @skdn68

(三成)もうこの手をどれだけ伸ばそうとも、届かない。どれだけ名前を呼ぼうとも、届かない。追いつこうとしてどれだけ走ろうと、どれだけ涙を流そうと、運命、いや自分の憎き男はこの醜い姿をあざ笑う。彼らの背中が霞んで見えた。 <背中> #同題ssBSR

閑井嵩 @syusizu

<北条主従>年々、咳が酷くなっている。腰も少しずつ曲がってきた。息切れの回数が多くなった。摩る背中が痩せて、細くなった。それでもこの主の声が凛と響く限り伝説は付き従う。この背を護るのは己だと、声なき声で叫びながら。<背中> #同題ssBSR

nol @Lakky_1o1

慶「いっつも不思議なんだけどさ」孫「何だ」慶「バサラ女子って防御力低いよね。防寒的な意味で」孫「確かに露出は多いな」慶「孫市なんかお腹も背中も丸出しじゃん」孫「カラスが。これがファッションというものだ」慶「ダメだよ女の子が体冷やしたら」孫「お前こそ女子か」/背中 #同題ssBSR

織原 @orisin74

(三成と元就/背中)随分華奢な男だ、と思った。負荷を掛ければすぐに折れるだろう。しかしその背には国ひとつ掛かっているという。決して曲がらず、折れず、隙を見せない奴の背中に、ふと敬愛する恩師が重なって見えた。見紛えた事に腹が立つ、憎らしい。折れる事など赦さない。 #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【又＋α】伊達ェ……背中に目玉くっつけやがって、折角の又兵衛様の奇襲が台無しだろォが――あ、背中っていえば昔、あの人に「痒いところに手が届かないから本陣に戻れ」とかって、いいところで呼び戻されて苛ついたもんで、孫の手代わりに奇刃でギコギコしたら泣いてた。<背中> #同題ssBSR

おしる子 @oshiruko_pxv

【左近と勝家】「なーんか、お前とは合わせやすいんだよな」双刀を玩びながら左近が言う。「…それは、私が単調だと言いたいのか」「違ぇよ。勝家とだと戦いやすいの」背を合わせ、周りを囲む兵達と対峙する。背は任せろ、と互いに目配せし、地面を蹴った。＜背中＞ #同題ssBSR

べにむす @ladybug0125

【又＋鶴】冬の朝のバス停に立つひょろりと痩せた背中。猫のように丸まっていてだらしがない。しゃんと伸ばしさえすれば、くたびれた背広も少しは違って見えるでしょうに。私は呆れて白い息を吐く。隣の彼は手を擦りながら「さむい」と舌打ちを一つしていました。<背中>#同題ssBSR

しろく @srk_rs

【左→三】具足の上からでも分かる主の細く薄い体の、その背中。常は晒すことの無いそこに大きな紅葉が一枚貼り付いている。「馬鹿力め、話しながら背を叩く必要がどこに…」唸る声を聞きながら黙って膏薬を塗る。この肌を赤く彩るのが花でない事に、密かに安堵した。/背中 #同題ssBSR

鳥2 @HCl_enka2

【官又】官兵衛さんの背中が嫌いだ。あの背中が見えることで、オレ様が官兵衛さんの後を追っているように思えてかなり気にくわない。ならば、官兵衛さんに追わせればいい。と、歪んだ脳が思考する。そうすればオレ様から官兵衛さんの背中は見えない。オレ様、正しいよねぇ?/背中 #同題ssBSR

ZUKU @zu_91

【長政】戦場の全てを凪払う深紅の影。その男から同盟を持ち掛けられた時は心が奮えた。我ら義兄弟の力あらば、日の本に蔓延る悪を絶やす日も近い。そう、もはや背に負うものも正義だけではないのだ。己を慕う白百合の笑顔を曇らせはしない、この浅井一文字にかけて誓おう。(背中) #同題ssBSR