【説明用まとめ】必要食料と政府調達量を比較することが不適切な理由
こちらのコメント欄から
算数のお時間方式
必要食料 対 政府調達量
「算数のお時間。岩手県沿岸市町村の人口が約25万。5日間で1日2食とすると必要食糧250万食。運ばれた食料は85万食。そら物資不足だね_」
算数のお時間。岩手県沿岸市町村の人口が約25万。http://t.co/0Y1DDFkOBn 5日間で1日2食とすると必要食糧250万食。運ばれた.. http://t.co/kRBUCrJ150
2014-01-17 23:15:04宮城県だと沿岸の人口は40万を軽く超えるのに運ばれた食料は…55万食。実に力を入れてますね_ http://t.co/XbELAPK7qy
2014-01-17 23:17:19算数のお時間方式だと、必要食料250万食に対して輸送量は85万食。たった34%ほどしか輸送されていないことになり、全然足りないかのように見えてしまう(岩手県・3月16日時点)。しかし、これは間違い http://t.co/59ARZe0SxK
2014-03-01 20:55:37(注)
- 名無し岩手県民氏が提示した配布実績資料にはトラック事業者による輸送量しか書かれておらず、トラック事業者以外の車両・航空機・船舶・自衛隊・海上保安庁などによって輸送された分が含まれていないので、そもそも政府調達量のすべてではありません
正しくはこう比較すべき
要請量 対 政府調達量
要請量 対 政府調達量で正しく比較すれば、要請量62万食に対して52万食。83%が届けられていたと知ることができ、それなりに届いていたことがわかる(岩手県・3月17日時点) http://t.co/hZjGfOhRim
2014-03-01 20:56:03東日本大震災における緊急支援物資の流動実態の定量的把握
http://www.mlit.go.jp/common/000999574.pdf
- 「3月17日までに岩手県から政府に約62万食の主食要請が届いている.一方,3月17日までに岩手県に届けられた政府が調達した主食は52万食余りであり,要請量の83%が届けられていることがわかる」
(注)
- 名無し岩手県民氏が提示した配布実績資料よりも輸送量が少ないので一見おかしいように思えますが、それは集計対象が異なるためだと考えられます。あちらの資料には缶詰なども含んだ量が記載されていますが、こちらの資料は主食だけを集計しています
- 名無し岩手県民氏の算数のお時間方式と日付が異なっているのは、要請量と政府調達量が同時に記載された資料が3月17日分しか見つからなかったためです
実績とかけ離れた「算数のお時間」
岩手県が実際に要請した量は62万食なのに対して、算数のお時間方式で計算すると必要食料は300万食になる(3月17日時点)。約4.8倍もの差があって全然アカン #アジテーター滅びろ http://t.co/3J1n43UhFB
2014-03-01 20:56:32(注)
- 300万食 = 25万人x6日間x1日2食
- 算数のお時間方式は沿岸市町村だけしか考えていないので、岩手県全体で考えるともっと差が広がる
大事なことなので2回言いました
が、おわかりいただけなかったようです
斜め上杉だな。被災県が食料備蓄ゼロかつ県内調達不可能の状態で始めて成立するような計算・比較をしても意味がない。比較するならせめて要請量と配布量とで比較すべきだろ>算数のお時間 http://t.co/Az4AdwWy6H
2014-01-22 20:51:30宮城県全体が浸水したわけではない(県土の約4.5%だそうだ) ⇒ 津波被災地域では備蓄食料が無くなり生産能力がゼロになっても、県全体でみれば備蓄も生産能力も残っている ⇒ よって食料の「全て」(ここ大事)を他地域から運ぶ必要はない ⇒ そもそも、どれだけ必要としていたかは要請量を見るべき。こうやって物事を考える能力がないからミンスガーになるんだな。お大事に
宮城県全体が浸水したわけではない(県土の約4.5%だそうだ) ⇒ 津波被災地域では備蓄食料が無くなり生産能力がゼロになっても、県全体でみれば備蓄も生産能力も残っている ⇒ よって食料の「全て」(ここ.. http://t.co/xOMs183MVo
2014-01-23 22:51:56実績と全然合わないのはなぜか
他にも要因はあるでしょうし、以下はあくまで推測です
受け入れ側の能力にも限界があるから
- 置き場所が確保できなかったり、配り切れなかったりしても迷惑なだけ
政府に要請した分以外にも調達が可能だから
- 県内備蓄・県内生産分など、県内からも調達可能
- 県内の流通在庫(店頭・卸業者・市場など)からも調達可能
- 他の自治体からも食料支援を受けている
- 民間業者やNPO団体などからも食料支援を受けている
- 完成品でない炊き出しなどはおそらく輸送量に含まれていない
- 住民が自力で入手する分が考慮されていない
県内備蓄の例
算数のお時間はこれらを考慮していない
仙台市の備蓄食料は約60万食
防災対策 - よくある質問 | 仙台市
http://www.city.sendai.jp/qa/a/01_01a.html
- 「仙台市では、食料等の備蓄量を従来想定していた(略)最大避難者数約17万9千人の1日分(3食)から、東日本大震災の最大避難者数約10万6千人の2日分(6食)に変更し、約60万食から約70万食に増量します。」
宮城県の備蓄米
宮城県の人口一万人当たり米備蓄量は全国平均並みの221.8kg
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h22/hakusho/h23/html/k1122000.html
県内生産の例
算数のお時間はこれらを考慮していない
例えばローソンの工場は早期から復旧していた
http://www.j-cast.com/2011/03/20090902.html?p=all
- 「ローソンは15日から、電力が復旧し操業再開した東北地方の4カ所の弁当工場で、おにぎりなど1日計約2万個の製造を始めた。」
http://www.lawson.co.jp/company/news/035436/
- 「3/14に青森・秋田の工場が復旧、3/15に岩手、3/16に福島の工場が復旧。宮城の工場は5月中旬に復旧予定」
協定に基づく調達例・流通在庫からの調達例
算数のお時間はこれらを考慮していない
仙台市は生協や市場からも調達した
http://www.city.sendai.jp/shinsai/kirokushi/08_Chapter5-s.pdf
- 「みやぎ生協は協定に基づき、発災翌日の3月12日から本市に物資の提供を始めた。当初の1週間は食料品、水を中心とした物資の提供を受けたが、発災後1週間が過ぎ、食料が全国からの支援物資等により安定的に確保できるようになった以降は、衛生用品や清掃用品などの物資の提供を受けた。」
- 「仙台市中央卸売市場に在庫としてあったバナナ、りんご、みかん等とあわせて発災当日から5日間、毎日2,000 箱、それ以降は500 箱を3月23日まで、市立病院や避難所へ分配する拠点であった区役所に輸送した。」
政府以外からの食料調達・支援の例
算数のお時間はこれらを考慮していない
他の自治体から
各都道府県による被災県に対する支援状況(3月21日(水)現在)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000151768.pdf
JAから
事例:JA グループにより展開された被災地支援活動
http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h23_h/trend/part1/sp/sp_c1_02.html
- 毎日3千~4千個のおにぎりを山形県で作って宮城県に運送していたとのことです。その後宮城県内へ生産拠点を移し、自衛隊の協力を得ながら輸送を行ったそうです
民間業者から
丸紅グループの支援活動
http://www.marubeni.co.jp/csr/contribution/earthquake/group/
- 「丸紅グループ会社「ウーケ」で製造・販売しているパックライス約5万食のほか、カップ麺約1万2,000食、乾麺約1万食を調達しました。」
類似事例
自分の主張に合わせるために不適切な試算をした例