【兎虎】某吸血鬼漫画パロ【腐向け】
- tachibana_wa3
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25) こいつ絶対友達いねえだろ。 もうこんなやつバニーちゃんで十分だバニーちゃんって呼んでやる! そんな風に内心盛大に舌を出しつつ俺は了承の意を込めて頭を下げた。 こうして俺と常務の仁義なき戦いは幕を開けたのだーーこの時はまさかこの出会いがきっかけで後々ありえない出来事に
2014-03-01 21:54:0726) 巻き込まれることになるなんて、俺も常務も知る良しもなかった。 ーーー続くのかな? 吸血鬼…だせなかったw 元ネタ大好きです! おじさん今回はちょっと有能秘書さん! でもおじさんらしいポカも多少あるのですがそれはまた機会があれば…w TL埋めちゃってすみませんでした!
2014-03-01 21:54:11【子ども寝付くまで劇場】 ※某吸血鬼漫画パロ続き BBJがモブ女と絡みが有 オジが常務付きの秘書です。全体的に偽造注意 2話/① 『…へ〜!あのバーナビーがそんなに嫌な人なの?な〜んか信じられないんだけど…』 「か〜え〜でぇ〜!パパの言うこと信じてくれないの!?」 『お父さん
2014-03-02 21:08:012話/② キモい…』 「かえでええええ…」 「パパ悲しい」と画面の向こうの愛娘に泣きつけば、最近どんどん亡き妻に似てきたしっかり者の娘が飽きれたような溜息を一つ吐いた(その仕草がまた友恵そっくりだからついうるっと来ちまう) 「まあでもそれが本当かどうかわかんないけど、でも
2014-03-02 21:08:072話/③ そんな風に言われて黙ってられるお父さんじゃないし」 「見返してやるんでしょ?」と勝気に笑う娘にこちらからもニヤッと笑い返す。 「ま!パパだってこれでもベテランだし?やればできるってとこ見せてやんなきゃな」 「ま、せいぜい頑張りなよ。でもドジだけは踏まないようにね」
2014-03-02 21:08:142話/④ そんな可愛くないセリフの後で、電話を着る間際に小さく「頑張ってよね、……パパ」なーんて小さい声で言われちまったら頑張るしかないわけで。 「よっしゃ!そんじゃいっちょワイルドに吠えますかぁ?」 見てろよバニーちゃん! 絶対ギャフンって言わせてやる…使えないおじさん何て
2014-03-02 21:08:182話/⑤ 言ったこと何が何でも撤回させちゃる!!! 俺は強く拳を握りしめ打倒常務を心に誓ったのだった(ちなみにいつから倒す対象になっただとかは気にすんな。これは気分の問題だからな) (子ども寝たので今日はここまで!)
2014-03-02 21:08:23【子ども寝付くまで劇場】 ※某吸血鬼漫画パロ続き BBJがモブ女と絡みが有 オジが常務付きの秘書です。全体的に偽造注意 2話/⑥ 常務はとても忙しい。 24歳という若さながらその経営手腕は目を見張るというか……もうぶっちゃけ天性の才ってのはこういうことかってくらい有能だ
2014-03-06 02:18:542話/⑦ 冗談抜きで分刻みのスケジュールなのに、それも予定通り進むことはほとんどない。次から次へと入ってくる予定の調整は本当に難儀で、むしろよく今迄これで秘書なしでやれてたもんだと呆れるくらいの仕事量だった(だってつまり今迄はスケジュール管理も資料整理や作成に至るまで全て自分で
2014-03-06 02:19:002話/⑧こなしてたってことだろう?マジでいつ寝てるんだか…若いとはいえ無茶苦茶だ)常務はいつも出社時間が午後を回ってからなんだけど、これもサボってるからとかじゃなく外回り系の仕事をこなしてから出社してきているらしい。なのにその超多忙なスケジュールの合間をぬって女の子との時間も確保
2014-03-06 02:19:062話/⑨ してるんだからもう流石としか言い様がない。 「ーー以上が明日のスケジュールになります。後こちらが明日の必要資料になりますのでご確認を……問題なければ本日は退社させて頂いてよろしいですか」 「ーーはぁ…」 「常務?」 あとはサインを貰うだけで今日の予定は終わりだ。
2014-03-06 02:19:112話/10) 久しぶりに早く帰れそうだし、楓と長く電話出来そうだって思うとついつい顔が緩みそうになるのをグッと堪えてれば、目の前のイケメン常務殿から大きなため息が……んん?流石の常務も疲れてるのかって思ったけどな〜んか違う? 内心首傾げてればイケメンバニーちゃんはもう一度盛大な
2014-03-06 02:19:152話/11) 溜息を……おいおい幸せ逃げるぞ? 「貴方の選んだプレゼントが贈り先に非常に喜ばれているのですが……毎回満足度100%なのは流石に優秀すぎますね。 一体どのような手を使ったんです?」 「ああ……」 (女の子達へのプレゼントの話ね) 常務付きの秘書の仕事って
2014-03-06 02:19:192話/12) のは山のようにある。スケジュール管理会議の資料作成名刺やメールチェックに報告書の作成etcetc……それに加えてバニーちゃんの『恋人』さん達へのプレゼント選びってのも仕事の内だってんだからほんっとプレイボーイってやつは…… これが上司じゃなかったら速攻てめえでやれ
2014-03-06 02:19:242話/13) って話だよほんと俺偉いわ仕事とは言えすげえ頑張ってるよな友恵ちゃん!?(おっと脱線した) 「失礼ながら過去の常務の発注履歴を拝見しました」 似た傾向でそれでいて同じ印象のものにはならないよう心掛けて選んだと言えば、やっぱり苦虫を噛み潰したみたいな顔をして溜息を
2014-03-06 02:19:292話/14) 吐く……おいなんか問題あったの? えー本当にそうならおじさんショックー…… 「あの…何か問題でも?」 「ええ、大いに問題ですね」 じとりと見上げてくる緑の目の奥に一瞬だけ拗ねた色を見つけて(おやっ)と思ったけど、瞬きの間の一瞬の出来事だったから次の瞬間には消えていて
2014-03-06 02:19:342話/15)なぜだかそれひどく残念に感じている自分に内心首を傾げた。 「この僕が、女性でもなければ華やかさにも欠ける男性の秘書を側に置き続けなければならないってことがですよ」 「!」 ーーそれってつまり……! 両手を握りしめてガッツポーズしたいのを耐えて「ありがとうございます」
2014-03-06 02:19:402話/16) と頭を下げたのはどうしても上がってしまう口角を隠したかったからだ。 ーー勝った…!!! (楓ええええ!パパやったよ!ついにやった!認めさせたよおお!!!) 俺の働きを認めた常務の敗北宣言(だと俺は勝手に思ってる)に夜は牛を誘って祝杯を上げるのを心に決めた。
2014-03-06 02:19:45【子ども寝付くまで劇場】 ※某吸血鬼漫画パロ続き BBJがモブ女と絡みが有 オジが常務付きの秘書です。 全体的に偽造注意 2話/17) 「ああそうだ」 「はい?」 脳内ガッツポーズでわいのわいのやってたら、急に乗務が思いついたみたいな声を上げ、俺を睨みつけたかと思えば上から
2014-03-08 22:50:002話/18) 下まで視線を走らせたかと思えば唐突に「貴方せめてもっとマシな格好をしてください」と言った。 「マシな…ですか」 「そうです。この僕の秘書が男なのは100歩譲って認めるとしても、せめてもう少しスタイリッシュを心がけて貰いたいですね」 「はあ…スタイリッシュ、ですか」
2014-03-08 22:50:052話/19) さっと自分の身体を見下ろす。 …どっかおかしいか? そんな俺の疑問を読み取ったように乗務は再度溜息を履いて「ええおかしいですよ」と言う…エスパーかよバニーちゃん。 「まず貴方のそのスーツですけど、何ですかそのダボッとしたデザイン……一応ブランドではあるみたいですが
2014-03-08 22:52:502話/20) 明らかに既成品ですよね。ラインも何もあったもんじゃない。一応の体裁を保っているだけでスタイリッシュさのかけらもない!大体何ですか今どきその三つボタンなんてそんな歳でもあるまいに……そのひげもそうですよ。なんですかその形!猫ですか?この僕の秘書が顎に猫を2匹飼っている
2014-03-08 22:57:302話/21) なんていい笑いものです!あとそのメガネもどこにでもあるシルバーフレームで…せめてフレームはもっとデザイン性のあるものにして知性的に見えるものに変えてください」 あと靴も髪型だってetcetc…… (……あああああうっるせえええ) お前は俺の母ちゃんかってーの!
2014-03-08 22:59:312話/22) 心の中で盛大に反論するけどもちろん口には出さない……まあ確かに常務の言うことにも一理あるっちゃあるんだよな。 実は俺のこの野暮ったいすれすれの典型的おっさんリーマンスタイルには理由がある。……というか、ある、らしい? というのも俺にこの格好をしろと言ってくれたのは
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