花のまどか~もしもまどかが前田慶次だったら~

めもがわりに
3
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

ま「別の世界の拙者だと。知ったことかぁ! わしはこの世に一人よ! ほかの誰もおらん。ほむら、もしお前が言うように別の世界があったとしても、わしはこの世にただひとりよ。別の世界のわしは、また「別の誰か」よ。お主は何も本質を見ておらん、あきめくらよ。お主は縋っておるに過ぎん」

2014-03-11 21:56:53
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

さやか「お、おで、死ぬのかな?」 にごりきったジェムを見た前田まどかは応えた 「ああ、死ぬな」 「し、仕方ないよね」 だがまどかは笑った「なら、駆け抜ければいい、恭介を愛した心に偽りはないだろう?」 / “花のまどか~もしもまどか…” http://t.co/xSHNfAfzBB

2014-03-12 16:35:21
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

①ほむらの眼鏡を掴む指がカタカタと鳴る。そして上下の歯もカチカチと音の悪い拍子木のように鳴る。ワルプルギスの夜を前にした少女は怯えてすくむしかなかった。「に、逃げようよ、あんなのを相手にして、勝てるわけないよ」 だが、目の前の魔法少女(いくさにん)は笑った。堪らない笑顔だった。

2014-03-12 16:48:28
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

②「いやぁ、私も実は怖いんだ」 はにかみながら少女は笑った。 なのに、なぜ笑う? ほむらの胸中に言いようのない疑問がわき上がった。 目の前のいくさにんはしゃがみこむと、既に息絶えた先輩のいくさにんを見やった。 「ほむらちゃん、マミさんのことを頼むよ。今から私は行くから」

2014-03-12 16:51:15
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

③「やめようよ、もう誰もあなたを責めないよ。あんなのに勝てっこないよ、私と一緒に逃げよう」 体面も恥もすべてを投げ打って本音をぶつけた。 弓を掴んで立ち上がった少女にみなぎる殺気を見て、自然と誤ってしまった。「ご、ごめんなさい!」 だが再びいくさにんは笑った。

2014-03-12 16:52:52
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

④「目の前に、命をかけてでも倒さなければならない敵がいる。この時こそ、魔法少女(いくさにん)が待ち望んだ時であり、敵と戦って死ぬるはいくさにんの本懐なり。後のことは頼むよ」 死を前にして、人はこうも爽やかな笑顔でいられるのか。 ほむらは震えた。 武者を前にして震えた。

2014-03-12 16:54:29
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

⑤「いくぞぉぉぉ! しねぇ、しねぇ、しねぇ!」 ワルプルギスの夜めがけていくさにんは飛び立ち、裂帛の気合を込めて弓を続けざまに放つ。 後よろしく。

2014-03-12 16:55:36