#変態不知火さんまとめ その１１

高峯みやび @sukamelancholy

前回のあらすじ 密室に軟禁された不知火と提督は、軟禁状態から脱する為に監視されている事を利用し時間も忘れて互いの身体を求め続けた。 #変態不知火さん

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不知火と司令が長い時間、本当に長い時間繋がり続け、性行為に夢中になっていると、トイレの際にしか開く事は無かった扉が開きました。白衣を着た面々は不知火の身体を解剖した人間たちでした。全員が蒼白な顔をしていましたね。いい気味でした。 #変態不知火さん

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ですがそんな人間たちなどお構いなしに司令と不知火は性行為を続けました。監視カメラ越しではなく直に見せつけるようにです。不知火もわざと大声で喘ぎました。司令も思わず笑っていましたね。えぇ、それほど司令と不知火は鬱憤が溜まっていたのです。 #変態不知火さん

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当然……無理に引き剥がされました。ご丁寧にスタンガンまで使われて。長い期間密室に軟禁されて体力も落ちた司令と不知火ですが、引き剥がされても求めようとしました。そしてそのままもう一度あの不知火を解剖した部屋に連行されました。今度は麻酔もなく、司令も同じように。 #変態不知火さん

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二人並んで麻酔もなしにメスを入れられても、それでも全く痛みはありませんでしたね。体力も落ちていたのに性行為をすれば、感覚の一つも狂うというものです。二人して大声で笑いながら解剖を受けました。 #変態不知火さん

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その最中、解剖していた白衣の男が怒鳴り散らしました。「貴様らのおかげで私たちは大きな恥をかいた！」と。しかし司令は笑い続けながら「何が大恥だ、お前らがやった事は非人道的じゃあないか！ 麻酔もなくメスまで入れやがってよ、あはは、いてえよ！」 #変態不知火さん

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白衣の男たちは顔を真っ赤にし、メスを入れる手を止めました。「貴様らは知らんで当然だが、深海棲艦から艦娘へ戻った例は初めてなのでな、お偉方も別世界の海軍も全て監視していたのだ！ そんな中、貴様らは公開セックスなどおっ始めおって！」 #変態不知火さん

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「全世界ではなく、別世界と言ったか？」そう、白衣の男は奇妙な事を言ったのです。 「そうだ、世界はこの世界だけではない。同じ世界であって別次元の世界がある」腹を切り開いたままの状態で放置されるのはなかなかシュールですね。 #変態不知火さん

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「おう、頭おかしいのはお前らじゃねえのか。あと腹切り開くのはいいが早く済ませろ寒い」艦娘の不知火ならまだしも、普通の人間の司令がそう言っているのは、不知火でも驚きを隠せませんでしたね。 #変態不知火さん

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「ち……っ、減らず口を。今すぐに射殺してもいいが、貴様らは世界でも稀にみる連中だ。殺す事は許可されていない」 「おい聞いたか不知火、俺たちは全世界でもレアなキチガイらしいぜ！ あはははは！！」 #変態不知火さん

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彼らが言うには、多次元世界というのが確認されていたそうです。何処か別の世界が他の世界と交信を試み技術を教えた。それを受信した世界でも他の世界に交信を送る。それを何度も繰り返していくと数えきれない程の別世界と繋がったとか。途方もなく狂った話です。 #変態不知火さん

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さらに狂っているのは、〝どの世界でも『深海棲艦』という存在が確認され人類と戦争状態である〟事です。細かな違いはありますが、『深海棲艦』と『艦娘』はどの世界にも居るとか。 #変態不知火さん

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それを聞いた司令は大きな、大きな声で笑いました。「あっははははははははははっははあはははは！！！ ひ、ひぃ、なんだそれ、腹痛ぇ、開いて手入れられてんのに笑わせるなすげぇ痛ぇ！」 不知火ですか？ 司令に圧倒されて何も言えませんでした。ただ二人の会話を見ていました。 #変態不知火さん

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二人の会話と同時に解剖は続いていました。麻酔のない状態で内臓を調べられたり切られたり縫われたりするあの感覚は気持ちの悪いものでした。嘔吐もしましたね。司令も、笑い続けながら。「あははは！ おげえええっ、気持ち悪ぃ、でもこれが生きている実感か。あははは！」 #変態不知火さん

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「……なんと醜い事か。貴様、それでも海軍の提督か。それでも艦娘なのか」 吐瀉物にまみれ、血にまみれながらも笑う司令に白衣の男は歯をぎりぎりと言わせてそう言いました。しかし司令は全く動じず、 「ファック、ユー」 中指を立てたのです。 #変態不知火さん

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――それから解剖は終了しました。切開された場所は全て縫われ、またあの密室へ逆戻りです。しかし司令と不知火は絶望もしませんでした。えぇ、清々しい気持ちで一杯でしたよ。やってやったと司令は笑っていました。当然麻酔なしだったのでとてもとても痛かったですが。 #変態不知火さん

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不知火は人が変わったかのように笑い続けた司令に、驚いたままでした。しかし司令は優しい笑みで不知火を撫でてくださいました。 「心配すんな。俺は狂ってない」 「本当、なのですか」 「あぁ。今すぐに艦隊の指揮を取れと言われたら余裕で出来るぞ」 #変態不知火さん

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「兎も角、作戦は上手くいっただろ。別世界の海軍にも見られていたのは予想外だったが」 「俄かには信じがたい話です……」 「だが、ある。考えてみりゃ、提督が百七十万人もこの世界に居るのがおかしな話だったんだ。これで納得した」 #変態不知火さん

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……はい？ いえ、流石にお腹を切開されたばかりでは性行為は出来ませんよ。傷口が広がってしまいますから……。せいぜい不知火が口で奉仕した程度です。 ――どうかされましたか熊野さん。顔を覆ったりして。 #変態不知火さん

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あ、はい。続きでしたね。また白衣の男たちは現れ、解剖の結果を伝えに来ました。 「忌々しい男と艦娘め。最早貴様らの顔も見たくない」 「いいから早く言えよ」 「司令……」 司令は彼らの事が心底嫌悪しているのでしょう。常に喧嘩腰でした。 #変態不知火さん

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解剖の結果、不知火は大いに驚きました。 ――司令は、全く異常のない健康な成人男性そのものであり、何もおかしな場所などなかったのです。普通の人間でした。 正直、不知火は司令が何か別の存在になったのではないかと危惧していました。 #変態不知火さん

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思わず不知火は白衣の彼に聞き直してしまいました。 「本当に……司令は普通の男性なのですか」 「何だよ、普通じゃダメなのか」 「我々も驚いている。だが、それが結論だ。何度も繰り返し検査したが同じだったのだ」 「え、なに、お前ら俺を変な目で見て」 #変態不知火さん

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そして不知火の検査の結果は……さほど驚く事でもなかったです。 他の不知火のクローンと同じで、体内にある宝石は健在なものの異常はないと。 ただ、不知火の子宮だけを除いて。 #変態不知火さん

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……はい。不知火は妊娠の機能を失っていたのです。人間と艦娘でもごく稀に妊娠するそうですが、全くその可能性はゼロであると告げられました。むしろ不知火はその方が良かったですけれど。お腹に子供を抱えた状態で戦闘など出来ませんし。 #変態不知火さん

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それに。 いちいち避妊して司令と性行為するなど。ゴム越しに司令と繋がるなど嫌でしたから。不知火の中に直接司令のモノが発射されるあの感覚は病み付きですからね。 どうしました熊野さん。頭を抱えて。 #変態不知火さん