【実況】シー・ノー・イーヴル・ニンジャ#4(発掘)
- karafuto1979
- 10663
- 0
- 0
- 0
「グワーッ!アバーッ!」フジキドは痙攣しながら今度は吐血しだした。「ヤバイぜ!」囚人達がどよめく。「医務室だ!急げ。ストレッチャー重点!」看守が大声で指示。すぐにストレッチャーが別の看守達によって運ばれてくる。「グワーッ!グワーッ!」「急げ!」
2011-08-03 14:48:01説明しよう!「膵臓グワーッ」とは膵臓がーッという患部の伝達とグワーッという苦しみの叫びを同時に表すニンジャ・セリフマワシである! #njslyr
2011-08-03 14:49:23「ナムアミダブツ!あいつ、マジでやりやがった」ベツリキは柱の陰で呟いた。フジキドは複数の看守によって医務室へ運ばれて行く。医務室は独房と同じ建物、渡り廊下の先だ。グラウンドでは興奮した囚人達が看守に詰め寄り、あるいは互いに言い争い一触即発!
2011-08-03 14:56:20ベツリキはしめやかに歩き出す。囚人達の視線とは逆方向だ。看守達もグラウンドでの騒ぎが暴動に発展しないよう、今まさに瀬戸際の状態である。そんななか、ベツリキ一人だけが目的を持って……否!「待て、ベツリキ=サン」「アイエエエ!?」ベツリキは思わず悲鳴を挙げた。振り返るとゼンダ!
2011-08-03 15:00:19「俺も行くぞ」「なンだと!?」「お前の企みに気づいたのはモリタ=サンだけではなかったと言う事だ。だが話は後だ。お前に拒否権は無い。断ればすべてバラす。迷っている時間も無いぞ、さあ!」「……クソッ!なら来い!早く!」
2011-08-03 15:04:11ビガービガービガー!警報音が鳴り響く。『正門でトラブル!各自武装し侵入者を押しとどめよ!マッポの到着を待て!』「……正門?」腰を落として足早に進みながら、ベツリキは訝しんだ。「また何か別件か?」ビガービガービガー!「まあいい。好都合よ。いいかゼンダ=サン、ボイラー室だぜ」「うむ」
2011-08-03 15:12:24「おや、なんだか騒がしいね?」紳士然とした男は……イグゾーションは独房の外へ耳を向けた。だがさほど気にはかけず、狭い独房の隅で震えながら失禁するトオヤマ・デンジをにこやかに見下ろすのだった。「そうでも無いか?ウミノ=サン」「……!」「そんなに怖がる事は無い、ウ、ミ、ノ、サ、ン」
2011-08-03 15:24:56「アイエエエエ……!」「よいか?私は、その……拷問だの、暴力だの、その類の野蛮な行いは好まないのだ。あれはそれ相応のゲニンの仕事だからね」イグゾーションは無感情に言う。「部下にはその手の行為を好むサディストも少なくないがね。ニンジャソウルは人間の残虐性に影響を及ぼすのかな?」
2011-08-03 15:31:25イグゾーションの手がトオヤマ・デンジ……偽名を使ったウミノ……の首筋に伸びる。「教えてくれないか。質問には全て答えたまえ。正直にするんだ。そうすれば君もきっと生きられる。私は寛大なのだから」「し、知りません。ニンジャソウルのそうした性質の事は。本当です」「そうか。では次の質問だ」
2011-08-03 15:38:24「アイエエ……アバッ……!?」首筋を押さえつけられたウミノの目が白色LEDボンボリめいて徐々に輝き出す。「アバッ……?」「大丈夫だ……まだ……まだオーバーロードはしていない……実際繊細な作業だよ。君の体内から活力を引き出してあげているんだ。恐れずに喋る……活力を」「あああ……」
2011-08-03 15:56:51「では次の質問だ。君はなぜ、君が指揮するコフーン遺跡の調査隊から逃げた?大変名誉な仕事であるし……ロードのご期待も大きかったわけだが……」「アバッ……アバッ……アバッ……お、恐ろしかったのです。災いが。全世界に災いが。ビジョンが……」「ビジョン。なんと非科学的な」
2011-08-03 16:19:40イグゾーションは眉を顰める。ウミノが震え、体の内側が輝き出す。「アバババッ!?」「……いけない。力がこもってしまう。君は嘘を言っていないね。あの神器が大きな災いを呼ぶと?学者の君はそんな蒙昧な話を真っ先に否定してかからねばならんだろうに。だからカギを持って逃げたと?」「そうです」
2011-08-03 16:27:51